つれづれ日記

2002年

2月度

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2002/02/28
とんぼさん、ROKUさん襲来
映像大比較会(最終回)
 今日で映像大比較会の日記は最後になるのだけれど、今回のオフ会も本当に楽しかった。実は一日中「画」を観ていたオフ会は、今回が初めてだったのだ。普通はCDやADも聴くが、今回は「画がメイン」だった。それ位「映画の日」だったのだ。HTPCで最後に観た映画DVD、「ザ・ロック」のエド・ハリスが出てくる冒頭の諧調表現、と重低音の唸りと、「キャスト・アウェイ」のラストのタクシーに乗って来たトムハンクスの暗いシーンの再現性にひたすら見入ってしまった。また、このシーンの超低域もダウンミックスでもどうにか再生出来ていたので楽しめた。

 さて、今回初体験の本物の「HTPC」と言うのは、やはり一部に熱狂的なファンを持っていると言うことが、今回の画を観て納得出来たし、良い体験だった。論より証拠で、確かに専用機とはまた違った絶大な画質の魅力があると感じた。対策をしてあるものと、していないものは違うが、それでもこれが意外に安い値段でパソコンで実現出来るところが恐ろしい。音については、PCでのDVD再生は複雑な経路で出てくるので、どうしても現在は専用機に比べると分が悪いかもしれないが、これから進化するかもしれないな。

 (それからちょっと先日の言葉の補足だが、まずPOWER DVD XPというのはここが発売元である、パソコンでDVDを観るためのアプリケーションである。それからTheaterTek DVDと言うのは、これも同じようなアプリケーションだが、「HTPC専用」に海外のマニアの手で開発された独特のPC用アプリケーションらしい。これについては、僕は知識がまったく無いし、英語オンリーのものなので詳しくは分からない。それからRME96/8PSTと言うのは、パソコンに付けて音を出すためのサウンドカードのことである。)

 ところで、専用機はやはりH-1000の特に音はとても素晴らしいものだと再認識した。もちろん画も個人的には良かった。「グラディエーター」の群集のシーンは解像度に不満はなかった。音は各プレーヤーによりダウンミックスの違いがあるというのは不可解なことだけれど、それでも音がいいのであればそれでいいか、、。突き詰めると訳が分からなくなるだろう。キチンとやるなら5.1CHで行くしかないが、僕はまだマトリクスサラウンドが好きなので、まだその気は起きない。

 今はこれで十分だし、今回もそれを強く感じたのは、マトリクスでも一部を除き十分楽しめたからだ。マトリクスサラウンドも奥が深いのだ。リアの微妙な置き場所、使用するアンプで全然音は変るし、移動感は5.1CHとは違うが、包み込む感じと鮮度の高さはやはり捨てられない。特にリアSPのセッティング位置は、凄くシビアなのだが、これはなかなか気が付かないことが多いと思う。これは位相が変って低音が出ていないように聴こえることさえあるからだ。これは体験しないと分からないかもしれない。リアが大人しいと感じたらセッティングを気にしてみるのが良い。向きも重要なのだ。

 それから、S747については、やはり映像DACの進歩は凄いと思う。この値段でこのような画が出せる時代に来ているのは、ユーザーにとっては嬉しいことだ。値段の制約による物量差で音の違いはあっても、超ハイCP機ではあると思う。後は好みと予算だろう。

 さて、今回はアッと言う間の一日だったが、本当に有意義だった。この様な機会に恵まれたことは、自分にとって大変刺激になったし、得たものは多かった。何より自分の良く知らない分野にも目を向けるというのは、大変重要なことだと痛感した。(とんぼさん、ROKUさん、この度は本当に沢山の発見と楽しい時間を有難う御座いました。)

 そう言えば、、ROKUさんとの最初の出会いのきっかけは、左のネッシーだったはず。そして、とんぼさんとお会いするきっかけは、これまた左の「リング」だ。なるほど、色々な方とお会いして、こうして広がる良いお付き合いは、正にリング(輪)だ。うーん繋がっているわけだ、、、。(終わり)

 

 

 

2002/02/27
とんぼさん、ROKUさん襲来
映像大比較会(その四)
 さて、昨日の続きなんだけれど、本当のことを言うと、実は専用機の方が視聴したのは先だったのだ。これは結線の順序が理由なのと、S747の画質音質は、とんぼさんもROKUさんも初めてだと思って、始めに少しかけてみたのだ。そして僕の念願のH-1000と比較してみた。

 まず、気になるS747とH-1000の画質比較を「クリスティーナ&ローラ」で比べてみたが、ビデオ映像では、S747が解像度とブロックノイズの点では僅かに有利な気がした。ただし色はH-1000特有の、朱に近い赤が非常に綺麗で惚れ惚れした。鮮やかなこの発色は好みだ。とんぼさんも似たようなことを言われていた。

 それから何故か不思議だが、映画ソフトでは僕はそれ程絶大な画質差は感じなかった。これは高解像度のHTPCを観ているのでそう思うのかもしれないが、今の専用DVDPと比べてH-1000がこと映画ソフトにおいて、時代遅れとは思えない。むしろこれはS747が如何に今頑張っているかということの証ではないかな。先進の映像DACの威力がどう言うものかをS747が物語っていると取るべきではないか。

 次に音は、映画ソフト「ゾロ」をドルビーサラウンドでかけてみたが、正直これはやられた!と思った。欲しかった音はこれだ!。音に関しては、これは「風格」が違った。今まで感じていた、DVDソフトの2CH再生の音はどうしても薄っぺらな感じがあって、これがDVDというものかな、となんとなく思っていたが、H-1000ではこれが無い。DVD「ゾロ」はパワフルでエネルギッシュで凄く切れが良くて、何より「厚み」があって僕の音量でも薄い感じがない。しかも低音の量感があるのにスピードが速く聴こえると言うか、瞬発力と底力がある。これは次元が違うと個人的には感じた。しかしまあ、こんなに違うのか、、。H-1000は既に発売から2年は経っているので、実際どうかなと思っていたが、やはり当時約30万円、16.6Kgは納得の一品だった。

 ここで、もう一つ注意点がある。断っておくがS747が悪いと言うことではないのだ。それはS747はDVD-AUDIOの音は良いのだ。これは以前実験してみたので自分なりに納得している。つまり得意分野があるということだ。S747はこのクラスで唯一マルチチャンネルとSACDまでをサポートしているのだ。上記の音は、ドルビーサラウンドの2CH再生で感じたことで、また条件が変れば評価が違うはずだと思う。だから僕はS747を買ったのだ。何事も一長一短で、全てが同じだったら趣味性なんかない。それぞれの用途で良さがあって、どれかが全てだったら趣味にならない。もしそうなら高いものを買わないと駄目と言うことになって、全然詰まらない。高級ハイクオリティーもあれば、ローコストハイCPもあるから面白いし、これに最新技術が絡んでくるから趣味として成り立つと思うのだ。後は個人が何処まで望むかじゃないかな。ただ、僕のマトリクス環境ではH-1000の後継、H-2000は気になるなあ、、。

 ところでダウンミックスのことに話が戻るが、今度は5.1CHのソフトをS7000、S747、H-1000で聴いてみたが、これは意外なことに全てF特が違うようなのだ。特にH-1000とS747は明らかに違うように感じた。これはS747の方が中域が少し大きくなるのだ。F特を撮る暇がなかったので証拠はないが、台詞の辺りの帯域はどうもF特が違うように感じた。もちろんS747のフィルターは十分チェックしたので、何か設定を間違っている訳ではないと思う。それから先述のHTPCの低音との比較でも、S747、S7000とH1000は明らかに違うようだ。また、何故かTheaterTek DVDはなんとなくH-1000に近いのだ。低音の量感が違う。またこのTheaterTek DVDはPC用ソフトウエアDVDの中では他のソフトウエアDVDとは明らかに違うようなのだ。これはとても気に入ってしまったので、今度試してみたい。

 さて、やはりダウンミックスは以前から感じているが、不可解なところがある。今回ドルビーサラウンドと5.1CHソフトをそれぞれ選んだ理由はこれがなんとなく気になっていたのでそうしたが、ダウンミックスと言うのは、それぞれのプレーヤーで、ミックスする時に何か違うようだ。また今回3人ともこれは同じ意見だった。本当にこれは音質が云々だけではない程、ミックスしたF特が違っているように聴こえる。いつかスペアナを撮ってみたいものだ。(つづく)

 

 

 

2002/02/26
とんぼさん、ROKUさん襲来
映像大比較会(その三)
 先日の日記で、スケラーボードと紹介しているのは三菱のRGBデコーダーのD2001でした。また、HTPCではバッファーアンプとして使用しておられるとのことでした。とんぼさんと皆様にはここに訂正してお詫び申し上げます。(とんぼさん写真を有難う御座いました。)

 それでは日記を少々、、。僕は三菱のRGBデコーダーのD2001は、実は今回現物を見たのは初めてだったので全然知識がなかった。ただ、先日の画はとにかく凄い画だったので、これはこの機器の実力も大きく貢献しているのかもしれない。それでもとにかくあの画は「魔物」だと思ったことは事実だ。また写真のようにかっこいいのだ。

 さて、次は専用機を含めた音について書こうと思うのだけれど、その前にまず、注意点としてソフトと環境について少し。まず、ソフトはドルビーサラウンドが入っているDVDソフトと、5.1CHが入っているDVDソフトの両方選んだ。これは僕のシステムはマトリクスサラウンドなので、ドルビーサラウンドとは互換性があるが、5.1とは互換性がないので、ここは注意して頂きたい。更にそれを強引にダウンミックスで聴いているので、5.1環境の評価とはまったく比較出来ないのでご注意を。(これは後述しますが、これが面白い結果を得たので試した甲斐はあったのです。)

 ソフトは少し古いが、「マスク・オブ・ゾロ」、「グラディエーター」、「U-571輸入盤」、「フィフスエレメントハイビット輸入盤と通常輸入盤」、「ザ・ロック輸入盤」、「キャストアウェイ」などなど。

 僕のシステムは他ページの機器構成を見て頂くとして、音量はこのシステムで、例えば「ゾロ」はアキュフェーズの290Vのボリュームで10時過ぎ位。危険なので、これをどれ位かを試さないでください。(普通の家では絶対警察沙汰になるのでご注意ください、一切の責任は持てません)

 さて、まずとんぼさんの「HTPC」は僕と同じRME96/8PSTだった。ただし対策をしてあるので同じではない。

 とんぼさんが取り出されたソフトは「U-571輸入盤」。この時僕は内心「嗚呼、、、これは無理だ」と思った。それは以前書いたことがあるが、このソフトは5.1CH環境でないと「出てこない音」があるからだ。つまりダウンミックスでは不完全以前に、本来の全ての音が再生出来ないと言う噂があるからだった。

 まあ、仕方ないと思いながら音を出したが、出た瞬間に、これがちょっと驚いた。出ないはずの音が出ているように聴こえる。イフェクト効果かもしれないが、今まで聴いたHTPC用のソフトウエアDVDが再生する音では、聴いたことが無いような音だった。低音が随分違う。ゴツイ音がモリモリ出てくる。ひょっとして、と思い次に「グラディエーター」をリクエストしたら、これも聴こえないはずの音が出ている。ここで気が付いたのは、このHTPCのTheaterTek DVDのダウンミックスは方式が違うのではないかと言うことだった。「グラディエーター」は、以前別の場所で、完全な5.1CH環境で聴いたことがあるのだ。

 専用機S-747とS7000のダウンミックスでは出ないのだ。またここで、H-1000を以前くずてつ船長のところで聴かせて頂いて、ふと感じていたことを思い出した。それは、H-1000はS-747やS7000とは再生F特が違うように感じていたのだ。システム環境全てが違うので、それ以上は分からなかったが、このH-1000を我家で聴いてこの意外な事実に気が付いた。さあ、ここから専用機の登場だ。(つづく)

 

 

 

2002/02/25
とんぼさん、ROKUさん襲来
映像大比較会(その二)
 さて、昨日の続きなんだけれど、次はとんぼさんの「HTPC」をセッティングして頂いた。写真を撮り忘れたのが大いに悔やまれるが、黒いケースに入っていて精悍なデザインは、とても「パソコン」には見えなかった。ドライブユニットは外付けのIEEE1394の接続だった。これは僕も持っているが、家のは本体の方がもろ「パソコン」なのでルックスはミスマッチだが、とんぼさんの「HTPC」は見事にデザインがキマッテいた。

 そして、何やらもう一つ見たことが無いケースが繋がれていたが、これはスケラーボードのようだった。とんぼさんのHTPCはフィルターカットしてあるので、場合によっては高い周波数でG70が危険になる可能性があるとみて、これをわざと通して安全にしてくださったようだ。解像度は1600×1200の、リフレッシュレートは多分、60HZだと思う。72HZにしたかったが、何故か出来なかった。これはビデオカードによって、G70というのは自動でそれを判定するのだけれど、これはPCによってそれぞれ違うように認識をしてしまうからだ。またOSやドライバーにも依存するらしい。

 さて、肝心の「画」から、、。TheaterTek DVDのマーク(アプリケーション起動画面)が写し出された絵を観て一番に驚いたのは、なんと静止画面が動かないではないか!。何を言っているかというと、スクリーンに映る画にチラツキや揺らぎがまったく感じられないので、静止画状態では書いたように画が止まるので圧倒されたのだ。写っている画面とは思えないような静寂性なのだ。初めての場合、これは現物を見ないと、この感動は分からないと断言出来る。想像を絶するからだ。

 これは凄い、、。専用機よりも安定しているように見えるのだ。周波数が高いからだと言う理屈では片付けられない程の安定感だった。家のパソコンの絵ではこんな電子ビームの安定感は絶対出ない。パソコンなんだからHTPCなんて、、と思っている人は、観れば考え方が変るのではないかと思う。しかも解像度が凄い。同じ1600×1200でも全然違う。1024×768位で観ているのではないかと思う程ハッキリしているのだ。甘さをまったく感じないのだ。

 そして、始めに動画はビデオ素材をみたが、これは先日の理由でフレームのブレが出るのは、カードの組み合わせなので仕方が無いが、次に映画ソフトを見せてもらったが、これは凄い画質だった。恐るべき諧調表現と解像度の高さにもう唖然。これが対策をした本物系「HTPC」というものなのか、、。正直、この時この画を、今は亡き長岡先生に本当に観せたかったと思った。何といわれるだろうかと、、。

 個人的には、なるほどこの世界も奥が深そうだなあ、と改めて感じてとても刺激になった。やはりマニアの方との情報交換は、最高の糧だと痛感した。また、こうなるとその仕掛けが凄く気になり始めたのも事実だ。

 さて、お次は音を含めての専用機視聴である。始めにHTPCを聴いて、次に僕のS747とS7000を観て頂き、その次は大御所「H-1000」の登場であった。これは発見が多かった。(つづく)

 

 

 

2002/02/24
とんぼさん、ROKUさん襲来
映像大比較会(その一)
 今日は、久しぶりのオフ会を我家で開いたのだった。しかも、なんと遥々超遠方からとんぼさんと、そしてROKUさんがお越しになられて、初めての「映像がメイン」の凄いオフ会が実現した。それは今回は「本物のHTPC」対「専用機」の全面比較視聴が出来たからだった。HTPCの手詰まりに困っていたが、なんと言うタイミングの良さだろう。でも、なんだ誰も写ってないじゃないか、と言われそうだが、実は余りにも楽し過ぎて、僕が写真を撮り忘れたのだ。情けない、、。

 ところで、今回やっととんぼさんと実際にお会いすることが出来たのだけれど、オフ会をお約束してから、僕の都合で既に一年位経ってしまっていたと思う。とんぼさん、ROKUさん、遠方よりお越し頂き、楽しい時間を有難う御座いました。

 さて本題だが、何が凄かったかと言うと、機器のラインナップが凄い。まず、とんぼさん製作のHTPCをお持ちくださったのだが、これは僕が作っているような、いわゆる「パソコン」とは違う、本物の「HTPC」なのだ。そして更に、ROKUさんはなんと!名機H-1000を持ってきてくださったのである。これに僕のDVP-S747とS7000と、玩具パソコンを加えて「画質音質の徹底比較」を体験することが出来たのだった。

 本当の「HTPC」とはどんなものなのか?また、H-1000の音画は我家では如何に?、これにDVP-S747はどこまでの性能をみせるのか?古参S-7000と僕の「パソコン」の運命はどうなるのか?と言う、まず滅多に実験出来ないような同時比較だった。

 で、まず始めは僕の「パソコン」を観て頂いて、とんぼさんにチェックをして頂いた。果たして素人の付け焼刃HTPCもどきはどうか?。とんでもない勘違いがあるのじゃないかと、試験を受ける学生の気分で心配だったが、一応「シェークスピア」の冒頭のパンニングはクリア出来たみたいだった。そして今度は僕がこだわっている、ビデオ収録映像でチェックして頂いて、普段感じている疑問その他をお聞きしてみたが、とんぼさんはやさしくご解説してくださり、大変参考になった。

 それからこの時に、ある意外な面白い事実も分かった。何も分かっていない僕のビギナーズラックというやつなんだけれど、どうやら僕の組み合わせでは、「クリスティーナ&ローラ」の演奏時の顔のフレームぶれが、完全な専用機までにはならないが、それでもなんとかクリア出来ているらしい。

 また、このシーンはもともと非常に難しい部分のようだが(左図)、これは先の日記にも書いたが「POWER DVD XP」と、「RADEON8500」で再生支援機能が有効の際に実現出来る技のようなのだ。この事実の確証はないが、とにかくこれはうまくいくことがはっきりして、選んだ組み合わせは間違ってはいなかったようで、大きな収穫だった。

 さて、玩具PCはこの辺にして、次はとんぼさんご製作の本物「HTPC」を見せて頂いたが、これが凄いのでびっくりした、、。(つづく)

 

 

 

2002/02/20
HTPC素人の手詰まり
 ここ数日仕事が多忙だったのもあるが、ずっとウーハーのことばかり考えているので、少し浮気をしたくなって?HTPCを久々にいじってみた。昔から自分は、難解な勉強などしていると直ぐに飽きてしまい、つい違うことがしたくなるほうだ。集中力がないんだろう、多分。行き詰まると直ぐこれだから情けない、、。

 で、世の中一つのことがうまく行かないからと言って、別のことが上手くいくとは限らない。(もちろん自分の場合の話だが、、。)

 何が言いたいかと言うと、実は遂に、HTPCの方が完全に手詰まりになって来ているのだ。色々分からないままやってみて、結局HTPCはアプリケーションDVD(PCでDVDを再生するためのソフトウエアDVDのこと)が最大の難関だとやっと今頃気が付いた。間違っているかもしれないが、情けない話である。そしてこれにビデオカードが絡んでくる。

 ビデオカードX20の画は、色濃いが、色調整、諧調の調整、コントラストの追い込み、操作性、どれも使い易く、明るく力のある描写が得意だ。でも、肝心のビデオ収録されたDVDソフトにおいて、アプリケーションDVDによる、ビデオカードの再生支援機能が完全に対応出来ない。(30コマだからブレが出て変な画になる。また、映画ソフトにも実は30コマのものがあるようだ。)

 ところが、RADEON8500はこれが特定の条件で対応出来るようで、専用機に近い動きの補正が効く。これはアプリケーションDVDに、「ATIプレーヤー」または「POWER DVD XP」の使用時に使えると言うのがやっと分かってきた。といっても個人的には及第点というところではあるが。それでもRADEONの人気はこれが以前からの理由らしい。しかし、RADEON8500の画はパワーのある絵と言うよりは、しなやかで繊細で穏やかな感じだ。でもこれを使わないとビデオ収録のソフト再生で絶対不満が出るのだ。

 そこでRADEONを使うとして、今度はサウンドカードが、高級なものほどこれに対応出来ていないらしい。リニアPCMで音が飛ぶ。これはサウンドカードよりは上記のアプリケーションDVDが問題で、現在のRME、DELTA410ともにOSを98系にすると絶対駄目だ。安い玩具のようなサウンドカードだと何故か問題が起きない。

 レコーディング用のような高級カードは対応出来ないとうよりは、これらを使うこと自体を想定していないらしい。OSをXPにすると多少不具合があるがなんとかなる。でも、今度は何故か画がどうしても少し甘くなる。サウンドカードとビデオカードとアプリケーションDVDは、連動しているようだ。これにパーツが絡んできて複雑。

 5.1CHが主流だから、リニアPCMのことを言うのも時代遅れだが、個人的には絶対譲れないところなのだ。現状ではもう、HTPCについて音はこれ以上進めないので、しばらくストップしそうだ。パーツの吟味や音が良い、悪いの問題以前に、どうしても完全に正常に動作させられないので、行き詰まってギブアップ状態だ。うーん困った、、。

やっぱり、横道に反れてないでウーハー早く作らないといかんな!。

 

 

 

2002/02/16
FOSTEX CSコンデンサー(その四)
 昨日今日と、CSコンデンサーに換えてアナログを聴いていた。14日にも書いたが、はこぶね内は、この時季凄く寒いのだ。エアコンがなかなか効かないので始めは特に酷い音がする。なにせ使い始めに、アームのリフターが降りないのでびっくりする。これは中のオイルが寒くて固まっているのだ。本当である。夏は直ぐに降りていくのでアームの故障ではないことは確かだ。

 そんな条件で聴くので、自信はないがそれでもコンデンサーの違いは、CDよりADの方がはっきり出るので不思議だ。やはり最後の詰めは、自分としてはADを聴くことだと痛感する。

 CDでは分からなかった違いが、直ぐに分かる。総評としては、CSコンデンサーはスピード感とエネルギー感があり、ハードなキャラクターで華やかな感じがいい。最先端の繊細感は今後の使いこなしでなんとかしたいと思っているが、そこがオーディオの楽しみだろう。とにかくこの音は魅力的だ。

 ところで、U狽ヘ明るい音だが比較的オーソドックスで使い易いが、突出したようなキャラクターは感じない。でもこのCSは、ある面光るキャラクターがあると思う。個人的にはこれに惹かれる。また、以前使っていたΛはUΛに比べると、音は似ているが少しニュートラルで大人しい。UΛの方が厚みと独特の切れ味と繊細感があるので、これもある意味キャラクターを持っているわけだ。でもここが好きで使っていたのも確か。

 当然だけれど、改めて感じたのは、コンデンサーを換えただけで全体の音は随分変るものだと言うこと。しかも低音域まで変る。でも、そこが自作の面白さだから、色々使ってみて自分の好みを見つけるのが、これまた本当に楽しい。他人がどうあれ音は自分が決めれば良いのだから、今後もゆっくり聴いてみたい。それからリファレンスを決めればいいわけだし。慌てない慌てない、、。

 それから、不思議だがCSに換えたら0.68μFでも聴感上は丁度良くなってきた。ひょっとして、自分のUΛは容量抜けしているのかな?、、。これが少し心配だ。 

 

 

 

2002/02/14
FOSTEX CSコンデンサー(その三)
 また何時ものように更新をサボっていた、、訳ではないのだ。何時ものように深みにハマッていたのだ。CSコンデンサー試聴はエスカレートしていて、三機種のツイーターでそれぞれ色々聴き比べてみた。やり出すと何時もこれだ。他人から見ると、ゼッタイ「キチ○イ」だろうなあ。そう言えば以前、げんきまじんさんに「マニアや、、」と言われたことはあるな、、。(この意味は如何に?)

 ところで、何を聴いているかの説明がなかったが、左図がその一部だ。ADとCD両方聴いてみないと分からないので、手持ちの好きなものを適当に選んでいる。

 さて、コンデンサーの方向を換えて聴いてみたが、試聴条件を増やしたお陰で訳が分からなくなっているからだろうが、個人的には方向性については、条件により様々だと感じた。うーん、、、ツイーターによって違うようにも聴こえるのだ。また、方向性による音の違いも、コンデンサーを別の物に交換したほどの差は感じなかった。つまり好みで選べば、絶対どちらかでないといけない、ということはないと思った。

 自分で聴いて好きな方を選べばまったく問題ないと思う。自分なりの表現で言うと、ツイーターを同相から逆相にしたような音の違いがある。つまり条件によりどちらがいいか違う場合がありえる。差が分からなければ、どちらでも同じだ。

 ただし、UΛよりは方向による音の違いは、確かにあるのも事実。それでも例えば、ADヘッドアンプC-17の、コンセントの極性を換えた程の差ではないように感じた。本質的に、先日のように力のある、しっかりとした芯のある張り出す音の感じは、どのツイーターでも表現されたので、音のキャラクターはハードでソリッドな方向だ。

 もう一つ感じるのは、なんとなく音量が上がったように聴こえることで、エネルギー感と勢いがあるのだ。それから不思議だが、0506IIで方向を換えて聴くと案外差が大きく出る。T-500Aだとそこまで感じない。我耳が腐っているのかな?

 ふわりと漂う繊細感は、UΛに僅かに譲る面もあるが、これはエージングが進むと案外ひっくり返る可能性もあるかもしれない。逆にUΛの音は少し弱いと感じる人もいるかも知れない。とにかくハイCPな良いコンデンサーで、しばらく使ってみよう、と思わせる部分が沢山あった。

 明日は更にADをもう少し聴き込んでみよう。なにせこの寒さで、ADプレーヤーのアームが凍っているので、寝起きが悪い。これは一般的な部屋では想像出来ないだろうなあ、、。

 

 

 

2002/02/12
FOSTEX CSコンデンサー(その二)
 今日は早速、CSコンデンサーの試聴を始めたのだが、ふとある迷いが生じた。それはT-500Aだけでコンデンサーの音を判断するのは、なんとなく偏った感想になるのではないかと思うようになったのだ。あまり一度に色々やり過ぎるのは、かえって訳が分からなくなるのも事実だが、少し別の条件として、ツイーター交換は楽しそうだ。

 もちろん自分のリファレンスはT-500Aだから、それでいいじゃないか!と言われそうだが、一つの条件だけで音を判断出来るほど、僕の耳は良くないし、また他の組み合わせも聴いてみた方が、今後の勉強にもなるだろうと思い、左のように名機を二つも聴いてみることにした。左は名機中の名機ヤマハ0506II、真ん中はFOSTEX T-925A、そして右は現用機の同T-500A。

 実は左の二機種は、それぞれあるツワモノVAマニアのお二方にお借りしているものなのだ。以前、FE-208SSから208ESに交換した時に、僕が「他のツイーターとの相性も聴いて見たいなあ、、」とぼやいていたら、「じゃあ試してみる?」となんとも有難いお言葉を頂いて、お借りした極上状態のツイーター二機種なのだ。お二方には、この場で改めて御礼申し上げます。

 さて、まずは現用機T-500Aから結線してみた。CSコンデンサー0.68μFで逆相接続で、コンデンサーはFOSTEXの文字のFの字がツイーター側から誌聴してみた。

 音は切れが良くて、カチッとしていて浸透力のある音だった。芯が一本入っているような、力のある感じだった。音程が明確でガッチリしている。散乱して中に舞うような軽やかな感じは、UΛの方があるような気もするんだけれど、それでもとにかく音の通りが良いと言うのが第一印象だった。表現が悪いかも知れないが、なんとなくピンコードで言うと単線系の音の感じで、固めで好みの方向だった。エージングゼロの状態だからはっきりとは言い切れないが、ハードなキャラクターではあると思う。ソフトでまろやかな音じゃあない。

 それから、どうでもいい話だが、コンデンサーの足が長いのは良いなあ。なにせ我家だと、ターミナルまで中継なしで届くので実に具合がいい。多少Qが高いのかもしれないが、軽く叩くとビーンッと共振しているような気もするので、これが音に出ているかもしれないが、でも音は固めで好きな方向だ。ところで、明日はコンデンサーの方向を換えてみようか。

 

 

 

2002/02/11
FOSTEX CSコンデンサー
 今日、注文しておいたFOSTEXのCSコンデンサーが届いた。左上写真がそうだ。今回購入したのは、0.33μF、0.47μF、0.68μF、1.0μFの4種類を二個づつ買った。何でこんなに買ったかというと、先日の通り、そのうち色々組み合わせるためにそうしたのだ。

 さて、早速聴こうと思ったが、今日はあまりにも寒い日だったので、部屋を暖めていたが、なかなかエアコンが効かないので、まずは準備まですることにした。

 まず、比較用に4種類のコンデンサーを用意した。と言っても、実は自分はそんなに沢山のコンデンサーの種類は持っていないので、手持ちの殆どだ。下写真左上は、お馴染みU煤A左写真右上はTRITEC、左写真右下はΛ、そして左写真左下は現在のリファレンスUΛ、というラインナップ。

 今回は、全て同じ容量を選んで実験することにしたので、値は0.68μFで統一することにした。本当は0.82μFにしたいのだが、UΛ以外はその値がないので妥協点として全て0.68μFでいく。先日の通り、僅かにクロスが薄味になるが比較には十分問題ない範囲だし、208ESとT-500Aの組み合わせには標準的な値なので大丈夫だろう。

 左写真左下のUΛの足に付いているのは、ホットメルトだ。何でかと言うと、右のΛを使っている時に、なんと足が根元から折れたことがあって、もう涙が出る程ショックだったので、これの予防策に根元を固めて、折れても必ず足が残るようにしたのだ。

 さて、前置きはいいとして明日は試聴しよう。

 

 

 

2002/02/09
説明不足
 昨日の日記の内容について、いちかわさんからお書き込みを頂いて、当方の説明不足に気が付きましたので、今日は少し補足したいと思います。いちかわさん、有難う御座いました。

 まず、昨日の内容だとFE208ESにT-500Aを使うと、0.82μFでないとクロス付近がつながらないような誤解を受けるので、WEBをご覧の方々にはここで補足させて頂きますのでよろしくお願いいたします。

 さて、写真左上は208ESとT-500Aを0.82μFで逆相でつないだ写真。(以前も一度載せています)写真左下は208ESにT-925Aを0.47μF逆相でつないだ写真。下図のT-925Aだと5KHZ付近のディップは殆ど問題ないぐらい僅かだった。これは測定レンジが低いので、それ程ではないんだけれど、実際には3dB程度。

 ところがT-500Aを0.68μFにすると、下の写真よりも我家では、明らかにディップが大きく出る。これは何故だか分からない。ここで問題は、これは部屋の吸音条件、試聴距離、スピーカーをシビアに軸上面位置にしているかどうかなど、多くの条件で全然変ってくるので、必ずこれが何処でもそうなるとは限らないと思う。使う方の条件で変るので、それよりも使う本人が音をどうのように感じるかがポイント。聴いて分からなければまったく問題ない。昨日の話は細かい自分の好みの問題で、僕は少しハイ上がり傾向が好みで、その方が聴感上良いと感じるので0.82μFを選んでいるのだ。(実は正相の方がスペアナの形はいいのだけれど、聴感では逆相が好みなのだ。)

 だから、スペアナで見る限りでは、どちらも実用には問題ない許容範囲だと思う。また、もう一つの条件として、ユニットそのものにもロットによるばらつきがあるのも事実で、言い出すとキリがなくなることもある。これは以前、108Sの時に経験がある。でもこの時の音は、聴感では全然分からなかった。とにかく一般的にはT-500Aは0.47μF〜0.82μF位の間で聴く人が決めればまったく問題はないと思う。もちろん1.0μFでも音量にもよるが問題はないと思う。このように味付けの選択肢があるというのが、自作の醍醐味だろう。

 ところで、以前の208SSとT-500Aに0.68μFでつないだ時は、本当にまっすぐなF特をしていたのだけれど、これは逆を言えば208SSとT-500Aのオーバーラップが少し多かったかもしれない。ただ、僕はこれが好きだったのも事実。現在の208ESを自分の好みに如何に使いこなすかが最大のポイントなので、個人的には、たまたまディップが埋まる辺りが今は聴感とも一致している。

 このため僕の試聴条件では、0.82μFがもっとも良いと感じるので、現在はこれを選んでいるのだ。(ここが説明不足で、皆様には失礼致しましたm(__)m)

 また、これも多分コンデンサーを変えると聴感も変る可能性が十分あるので、まだまだ分からない。つまり音が変るとF特とは一致しないことも実際にはある。

 うーん、、、説明というより言い訳の日記になってしまったが、ところで早くCSコンが来ないかな、、。

 

 

 

2002/02/08
需要の少ないもの
 巷では、FOSTEXの「CSコンデンサー」が話題を呼んでいるらしい。恥ずかしい話だが、まだ手元に入手していない。今のようなご時世に、このような新製品が発売になったというのは、自作派には嬉しいかぎりだ。久々にスピーカーを自作しようと(サブウーハー)思っているので一緒に試してみようと考えて、今日注文しておいた。

 噂になってから直ぐに注文しなかったのは、実はくだらない訳があった。僕は現在、太陽通信のuΛの0.82μFを使っている。ネッシーIIのユニットを、FE-208SSから208ESに変えるまでは、0.68μFで良かったのだが、208ESにしたら、ツイーターT-500Aとのクロスで僅かに谷が出てきたので、0.82μFに変えたのだ。ちょっとハイ上がりではあるが、FE-208ESにはこれ位でいい感じになったので、現在も0.82μFで使っている。

 ところがCSには、0.82μFがないらしい。だからつい入手が遅くなったと言うわけだ。「そんなもの組み合わせで出せるじゃないか」と言われそうだが、そこが自分のいい加減でわがままなところなのだ。いつもそうだが、僕の欲しいと感じるものというのは、何故か「ちょうどいいところ」というのがいつも外れることが多い。

 ウーハーもツイーターもアンプもみんなそうだし、他にもオーディオ以外でも数えればキリがない。つまり、いつも需要の少ないものばかり欲しがる、そういう巡り合わせが多い。いわゆる少数派に入ることが多いのだ。ひねくれているだけかな、、、。とにかくここぴったり!ということはまずない。でも特注と言うのは、結果的にローCPになることが多いので、こういう性格は出遅れるし損をする。

 話が反れたが、本題に入ろう。とにかくCSには、本当は期待が大きいのだ。いつまでも大昔のコンデンサーを使っているのは気が引けるので、このような製品が出てくるというのは嬉しい。現行製品で良いものがあると言うのが理想だと思う。自分は中古で買い物をすることが多いが、本当は現行製品、新品で良いのもが欲しいに決っている。何も中古にこだわっているわけじゃない。

 ところで、最近FOSTEX製品は目新しいものが多くて、自作派としては大いに期待している。そのうちウーハーも、手頃な値段でもう少し大きい口径の強力なものが出ないかな?。それから単線コイルの大きいものも欲しいな、、。

 とにかくCSを入手したら、トリテック、uΛ、uコンと比較してみよう。こういう時って、本当に楽しいし、ワクワクするものだなあ。

 

 

 

2002/02/06
泣ける映画とは
 今日もサブウーハーのことを考えていた。まだこれ!と思うユニットが決まらないが、それでは面白くないのでひとまず「架空」の30センチ3発と38センチ2発の図面のアウトラインを書いていたら、電話が鳴った。

 古くから付き合いがある友人夫婦からだった。何かと思えば、「DVD買うので、泣ける又は感動する最近の映画を紹介してくれ」という相談だった。映画の内容相談を僕によくしてくる、あまり沢山作品は観ていない映画ファン夫婦なのだ。VAマニアとまではいかないが、多少気にするところはある。

 どうでもいいが、そんなもの本でも読んで調べればいいのにと思うが、そこが幼馴染みの気楽な相談なので、失敗して文句を言って来ても、お互い腹が立たない関係なのでよく電話してくるのだ。こう言う関係は本当に楽だ。後で「面白くないぞ!」と言って来ても、「じゃあ聞いて来るな!」と言ってもまず喧嘩になることはない。

 さて何を選ぶか、、、泣ける映画と一口に言われても、映画の好みは十人十色だから、そう単純ではない。自分の好みがあるので、ハッピーエンドで感動するものもあれば、悲しい終わりで感動するものもあるからだ。今回独断と偏見に満ち満ちて?紹介したのは、何故かまだ観ていないと言うので、昨年の秋にDVDで発売された「キャスト アウェイ」を推した。(なんでこれ観てないの?と思ったが、、)

 他にもいいものはあるが、今回は意地悪して後者のタイプを選んだのだ。(性格悪いな、、。)でも、個人的には凄く胸を打たれたのは事実だ。もともとラブストーリーは苦手な方だが、現実的なヒューマンドラマは好きなので、この作品は気に入っている。グラディエーターもそうだったが、展開は非常に古典的なものだが、そこがいいのだ。

 飛行機事故で無人島にたった一人で漂着したサラリーマンが、恋人のことを思い、それを心の支えとして、厳しい自然を相手に生命を維持して生還する。その過酷な苦しみを乗り越えて戻ってきた彼を持ちうけていたものは、もっと過酷な人生という相手だった。正直やりきれない気持ちになるが、非常に現実味があったので胸を打たれた。はっきり言って悲しい。

 ところで、これを選んだのは実はそれだけではないのだ。このDVDは、黒の実写的再現性が素晴らしいのだ。明るいシーンでは色温度が低いので、少しセピア調になるが、解像度が高くてロングがなかなかいい。この映画を観て、画が清々しい午前中のイメージになったら、それはモニター又はプロジェクターの色温度が高すぎると思う。午後3時位の色温度なのだ。

 また、黒のシーンの見所はトラック28、29で、このシーンは実際にその場にいるような錯覚を覚える。黒の調整にも使える。LDでは絶対にこれは出せないと思う。DVDと言うフォーマットの真価を見せ付ける。しかも内容が一番グッとくるところだからニクイのだ。インターレース、プログレッシブ、HTPC、どれで観ても素晴らしい。この諧調表現は難しいと思うのだけれど、多分そんなことまで考えて推したとは、アイツは絶対思わないだろうなあ。多分、「悲しいぞこれぇ!」ぐらいだろうな。まっ、いいか、、。 

 

 

 

2002/02/04
サブウーハ−交換計画
 さて、サブウーハー交換について現在色々考えているが、大きさのことから少し、、。

 まず、何センチウーハ−を使うかと言う問題から考えてみると、38センチを使うとすると、高さはバッフル高450ミリは必要で、更に21ミリ天地板一枚でいくとすると約500ミリになる。天板が一枚では心もとないので二枚にすると、計約520ミリ必要になる。

 現在は床からスクリーン下までが470ミリしかないので、後50ミリはスクリーンを上げないといけない。これに上に錘(現在はブロックコンクリート詰め)を乗せると、もう100ミリで計150ミリスクリーンを上にあげる計算になる。

 問題はここだ。この寸法で仮定すると、プロジェクター台を同じように、高さを150ミリ高い台にしないといけない。そうなるとプロジェクターの台も作り直す必要が出てくる。これが厄介なので出来れば避けたいところ。

 そこでG70QJのシフト機能というのがあって、これで画面の写る高さを幾らか動かすことは出来るが、どうしても画質が犠牲になる。特にプログレッシブやHTPCのような高周波数の画はフォーカスに影響が出るのだ。画面にゆがみが出てくるのでどうしても気になる。出来るだけプロジェクターの推奨設定は守りたい。これは画質にうるさい人なら絶対気になるレベルだ。3管はコンバーゼンスが命だからだ。

 つまり、イジクリまくってどうにか合わせたコンバーゼンスよりは、規定の範囲内で合わせたコンバーゼンスの方が、画が素直なのだ。また、スクリーン画面の上と下のコンバーゼンスは、国内盤DVDを観るなら下側のフォーカスを重視する。これはテクニックの一つで、字幕のフォーカスをはっきりさせた方が見た目の精鋭感が出る。スクリーン全てのフォーカスを合わせるのは至難の業で、だからこそインストーラーなる職種があるわけだ。

 さて、今度はウーハーを縦置きで使うことも考えているが、こうすると後ろに物が置けないのが少し厄介だ。現在はウーハーキャビの上に荷物を置いている。なかなか制約があって難しい、、、。

 こうなるとやはり30センチウーハーがいいのかな。しかし汎用性や数の多さでは、38センチの方が後で交換が楽だが、さてどうするかな。とにかく30センチ、38センチ二種類設計してみるしかないな。

 

 

 

2002/02/01
論より証拠=素人の勘違い
 サブウーハーについては現在考案中だが、時間はかかるので、先にネタが古くならないうちにHTPC関連をもう一つ書いておこう。

 左図は、以前初めて試したOEM製のビデオカードの、「純正リテール品」にあたる、ATI RADEON8500だ。最近では、AVレビュー誌などにまでパッケージが載っているので、ご存知の方もおられるだろう。今回は本物の純正品がたまたま手に入ったので試してみた。、、と言うより、、実は以前のカードが結局調子がおかしくなったので交換したのだ。

 以前のものは「バルク品」と言って、PCの世界ではよくある、いわゆるメーカーのサポートがないものだそうだ。僕はこの辺は詳しくないし、オーディオ製品では絶対ありえない扱いのものだ。B級品や中古品とも違う、妙なPC特有の言葉だ。変な言葉だなあ。

 またこのカードは、色々とこの世界ではいわくつきのもので、まず発売になっているのに滅多に手に入らない、バルク品とリテール品のスペックが違うが本体の表からは分からないし、似たようなものが多数出回っている、理論的に優れているらしいが簡単に正常に動かない、公式でないドライバーが鬼のように出回っていて何故か純正よりうまく動作する、うまく動くととても味のある画が出る、などなど。

 とにかく使い方が難しいので、僕のような初心者には向かないということだ。

 でも、いつもの癖で「自分でやってみないと信用しない」、「素人の勘違いでもいいから論より証拠」と言うことで一応試してみた。

 ここはオーディオ系のHP?なので、細かく書けないが、まず、画質はバルクと少し違うのでびっくりした。バルク品は僕のものが当たりが悪かったのだろうが、輝度が時間とともになんとなく変化してコントラストが強くなるという現象がほとんどなく、純正品は極めて安定している。それから輪郭の線が何故かバルク品より細かくて繊細だった。とにかく使うとはっきり違いは分かる。バルク品とリテール品の値段差は8千円〜1万円だが、買うなら絶対リテールがいいと感じた。

 ドライバーはベータ版を入れているが、白ピークで白が飛ぶ現象は回避出来るようだ。ただし、黒はかなり諧調表現がいいが、やはり白ピークの直ぐ下の諧調表現は苦手なようだ。画で言うと、焼きつくような太陽の表現や、窓の明かりが入ってくるガラスに本当は金網があるのに白飛びが起こって見えない現象については以前のX20には負けるが、その代わり我家のように、2.8ゲインのビーズで写した時にも、白ピークが明るすぎると言う感じがなく落ち着いた表現が得意だ。色も自然でどぎつくない。X20の方が色は濃い。これは調整出来るのであまり関係ないと思われるだろう。

 でも、8500だと色濃くするとどうしても輝度が落ちるし、これがこれ以上調整出来ないのだ。ある所から調整幅がなくなる感じが少しある。ただこれはこれで魅力のある絵が出せるビデオカードではある。

 とにかくまだ色々分からないことが多いので、時間を置いて観てみよう。ん?しかし、もう夏にはこの世界には新しいビデオカードが控えているらしいので、凄い進歩だと感心半ば、呆れるぐらいだな。

 ところで、それよりウーハー作るのに専念しないと、、。