つれづれ日記
2005年
5月度
2005/05/28 仲間は多い方が良い |
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さて、ちょっと時間が経ってしまったのだが、先週naoさんが我が家にお越しになった。
naoさんとは、以前から何度かお会いしているのだが、何時も多人数のお集まりの際にお越しになることが多く、落ち着いて我が家で絵や音を楽しんで頂く機会がなかった。そこで、今回は別件のついでにもう少しゆっくりして頂くことにした。 また、最近他所でハイビジョンをご覧になって、映像の方にも新しい興味が沸いて気になることがあるとのことだったので、今回はご自身のDLPプロジェクター「Piano」を、我が家の環境で一緒にじっくり観てみようと言うことになったのである。 僕もこのDLPプロジェクターを観るのは、今回が初めてである。 で、早速現物を拝見したのだが、これが思っていた以上に恐ろしく小さく、またしても最近の家庭用プロジェクターの進化に驚いた。解像度は800×600で、ハイビジョンもそのままでは入力出来ないが、それでもこんな大きさで120インチなんて写せるのだろうか?と不安になる位の大きさだった。雑誌とほぼ同じ大きさなのである。 次に、その絵はどうかと言うと、設置は手頃な台がなかったので、極めていい加減で簡易的な段ボール箱で代用したのだが、これでもびっくりする程バッチリ写るのである。また、原理的な問題があって、暗部の黒浮きは仕方がないとしても、それでも実際に投影した時の視覚的なピークの明るさは、何とG70と比べても僅かに明るいのである。 やあ〜、しかし良い時代になったものである。ホームシアター人口が増える傾向にあると言う話も、プロジェクターがこれほど簡単に使えるとなると、確かに納得である。 僕のように偏執的に画像にこだわらない限りは、一般的には十分楽しめると思う。更に現状では、既に720Pクラスのプロジェクターがこのサイズになっているらしいので、もう空恐ろしい。。 僕がホームシアターを実現しようとしていた頃を思い出すと、何だか羨ましいような憎らしいような気にさえなるなあ、、。
さて、ソースについては、naoさんは専用機派なので今回はあえて僕の方で設定した、DVI-DによるフルデジタルのHTPC映像を観てみることにした。DVI-Dはリフレッシュレートが60Hz固定なので、僕のビデオソース向けに調整してあるHTPCとは、これがなかなか相性が良い感じだった。 勿論3管のように、映画ものを72HZで24コマ風に再現することは出来ないので、24コマ調整したHTPCでは返ってフレームが合わなくなるだろう。が、それでもデジタル接続のメリットは流石に生きているようで、シャープで爽快な絵である。画素は見えるが、アニメやCG映画にはもってこいである。 その後、画質調整などをあれこれ変えて鑑賞させて貰ったのだが、手軽で実に使い易い。持ち運びも簡単で楽しくなる。肩を張らないで、ちょっと映画を楽しみたいなんて言う向きには抜群である。 こうしてホームシアター仲間が増えて行くことは、大画面推奨派(?)の僕としては、実に嬉しいことである。情報交換あり、変わりネタありで、極めて楽しく有意義なのだ。
確かに現状のこれからのVの行方は不透明で、これがどうなるか分からない部分はある。 注意点としては、今買い換えをしたいと言う人は、入力系と画素数に注意して欲しい。これからは固定画素の場合は、ハイビジョン画素が必ず欲しくなるので、1920×1080以上を表示出来る機器が安くなるのを待った方が良い場合もある。720Pと1080iまたは1080Pの間にはかなりの差があるからだ。また、出力規制が入った場合のことを考えると、HDMIは頭に入れて選んだ方が良いかもしれない。 でも、そこまでうるさく言う前に、直ぐにでも楽しみたいと言う人にとっては、現状の選択肢は多いので楽しめると思う。
さあ、もっと出てこいハイビジョンフル対応DLP&液晶よ!やはり仲間は多い方が良いのだから、。
(naoさん、先日は楽しいひとときを有り難う御座いました。) |
2005/05/20 変貌 |
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先日、仕事場でちょっとした油断から、あろうことか携帯電話を水没させてしまった。あっ〜!と思い、慌てて引き揚げたが、この時は動作に問題はなかった。やれやれ、、と思いながら綺麗に拭いて、アルコールで一応消毒もして事なきを得た、かのようにみえた。 ところが、何と次の日になって、朝から電源が入らなくなってしまった。電池を替えたり多少ボタンをいじってみたが、まったく音沙汰なし。。。 どうやら時間をかけて中まで水が染みてしまったらしい。うーん、、、困った。以前交換してから、まだ8ヶ月位しか使っていないので、かなりショックだった。何しろ、その前のPHSは4年以上使っていただけに、たかが携帯電話に出費するのはどうもくやしくて仕方がなかったのである。 しかし、社用でもかなりの頻度で使うので、修理に出すしかない。仕方なくショップに行くと、代替え機を貸してくれると言うが、直るまでに時間がかかりそうなムードだ。しかも、やっと一部の機能に慣れたばかりなので、違う機種では勝手が悪い。それに修理代がこれまた空恐ろしい感触だった。 で、流石にその労力が面倒になってしまい、終に機種変更することにしたのである。でも、急場しのぎに行くものだから、自分の用途に合うものが必ずあるとは限らない。更には色なんて選択の余地はなかった。 結局、その場にあるものの中から選んだのがこれ、カシオ製のW21CAと言うタイプだ。 短時間の物色だったが、何でこれに目を付けたかと言うと、これは携帯電話のくせに、標準仕様でインターネットのWebブラウザが付いていると言う。実は、もう一台社用のサブに持っているPHSと同じ機能があると教えてくれたのだ。また、電池は意外と長く持つと言うので、これならPHSと二台持つ必要はないと判断して、PHSは解約してしまった。維持費も減るのでしばらくこれで様子をみようと思ったのである。 しかし、こんな携帯電話もあるのか、、凄い時代になったもんだ。おまけにPHSよりエリアは広く、データー通信にも使えて、速度も数段速いではないか。音はイマイチだが、何とか実用には十分だ。何しろ電話は話をするためのもの、と今でも思っている頭の固い僕だから、そんな機種ごとの違いや流行なんか全然詳しくないのだ。(前回も失敗しているしなぁ、、) でも、買った後でよく調べてみると、何と他の携帯、それこそ僕の水没したものでも、こんなサイトがあって、料金を払えば同じことが出来るんだそうな、。これまた初めて知った。やっと先代に慣れたところの水没だったのでそこまで知らなかったのである。 じゃあ、交換は意味がないような気がするが、もう遅い。それから、僕は最近当たり前になりつつある、着うたと言うのをやったことがない。実はこれも先代の機種は相当それに力を入れていたらしい。 そこで、初めて試しにサンプルを、W21CAでヘッドホンで聴いてみたが、音は良くない(-_-)。まあ、こんなもんだろうが、聴くだけならこれで十分だろう。そう考えると、携帯電話は殆どウオークマン(死語)みたいだな。。。
現在の携帯電話は、もう電話ではなくなっているのを強く感じた。まあ、これだけの機能を詰め込める技術に恐れ入るもんだ。この変貌ぶりにはあっけにとられてしまう。おまけに各社の規格が違っても、ある程度互換性を持っているので、それぞれが一応成り立つところが凄い。 規制ばかりのビジュアル、オーディオもこんな感じだったらいいのになあ、、。 しかし、この違いは一体何だ?
ところで、最近の気になる記事が二つ。SACDと、5,1CHの記事だが、何となく気になる、と言うか、ほら見ろ!規制ばかりかけるから駄目なんじゃないか。結局この方向が現在では必要なんじゃないか?これが民生用レベルで出来ないと広まるもんか。今頃気がついたのかね。 何?マイクがないぞ、って。 |
2005/05/12 便利性と足かせ |
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先日、家のインターネット用のメインパソコンを、久しぶりに再インストールし直した。もう二年位使っていたので、重くて仕方がなかったのである。起動だけで既に4分位(!)かかるようになっていたので、やらなければならないと思っていたのだが、何分PCと言うのは設定が面倒なので、億劫になってそのままにしていたのだ。
時には、もしかしてウイルスのせいか?と思う日があって調べてみた。が、何と、どうやら実はその逆で、セキュリティーソフトのせいだったのである。○ートン君は、ちょっと前の古いスペックのマシンで使うには異様に重いのである。でも、今の時代はPCの安全管理を何もしないのも不安なので、一応セキュリティーソフトは入れてある。 が、しかし、こうなって来ると本末転倒に近い。それらが便利性の足かせになっていると言う事実は、否めないからだ。まあ、本来の悪の根源は、ウイルスなんかバラまく奴が悪いのだが、どちらにしても結果的に、とばっちりを受けるのは我々一般ユーザーだ。何とも頭に来る話である。
さて、その後やっとこさインストールも終わり、各種設定を半ば済ませて、何時ものお気に入りページを巡回してみた。うーん!起動も早く動作も軽い(笑)。 そう思いながら、クリスティーナー&ローラの公式日本語サイトにアクセスすると、何やらポップアップのウインドウが開いた。あれっ?昨日までは開いていなかったのに、、と思いながら内容を読むと、何と!明日(本当の日付は4日)に、BSで彼女たちの演奏が放送されると書いてあるではないか!。 おお!何と運が良いことか、以前はアナログ放送だったので、画質がイマイチで早くデジタル放送が普及しないかと思っていただけに、これは嬉しい。我が家の地上波デジタル開始の順番は、日本最後の県なので(情けない、、)BSに頼るしかないのである。 早速、次の日に録画して観たのだが、民放なので、解像度は1440×1080iだからNHKやWOWOWには敵わないが、それでもやっぱり綺麗!!である。 うーん、やっぱりハイビジョンがイイ!。以前コンサートに行った時の、握手をして貰った実際の彼女達の肌色を彷彿させてくれて、何だか懐かしい。そうそう、こんな感じだったなあ、、彼女達のお肌は、。 また、音声はAACの5,1CHだが、なかなか良い。(ライブ放送の場合AACは概して2CHの方が良い場合が多い)デジタル放送の恩恵はあるのだ。
しかし、それにしても、何で毎日このページを巡回していたのに、気が付かなかったのか不思議だった。そこで、あれこれ考えていたら、ハッと気が付いた。そう!、セキュリティーの設定が自動でそうなっていたのだ。変な広告が出ない代わりに、必要な情報も得られないと言う、保護機能たるものが、まさに便利性の足かせになっていたわけだ。何ともこれではインターネットの意味がない。何のこっちゃ、である。一日遅かったらまた悔やんでいただろう。
さて、現状のハイビジョンや次世代HD-DVDも、実は多くの足かせがあって悩ましい。本来は著作権保護が目的の複製保護があるのは周知の通り。また、企業間の技術競争や規定に沿うための仕様関係もあるが、問題は一般のユーザーが、その便利性よりも弊害を直接受けることになる点だ。 現行の問題はコピーワンス。テープが絡んだり、BSの場合は雨が強く降っただけで録画はアウトである。折角高い機材を揃えても、そのフォーマットが何時まで使えるかも定かではない。ハイビジョンテレビでハイビジョンが観られなくなることも十分有り得る。 現状ではユビキタス時代なんてお笑いもいいところ。足かせが一杯付いて来るのに、何を言っているんだ、と言う感じだ。 まあ、どちらにしてもユーザーは、今はV、A、共に機材は買わないのが一番良いと言う判断になる。僕自身、現状では何も買う気が起きないのである。
現在の業界の動向は、何処か変な方向に行っていると思うのは、僕の勘違いなんだろうか、、。 |
2005/05/06 やってみる |
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さて、5月の大型GW真っ只中である。皆さんは、「お出かけですか?レレレのレー」って、知っているかな。。。まあ、そんなことはどうでもいいとして、僕は仕事である。 でも、何もないのも面白くないなあ、と思っていたら、ある方がAVアンプを貸してくださったので、短時間ではあったが、ちょっと先日から考えていた自分なりの構想を、実験させて頂くことにした。(某氏には深く御礼申し上げますm(__)m)ただ、時間的に余裕がなく、うっかり写真を撮り忘れてしまった、。 ONKYOのDTC-7と言う、発売時期はちょっと古いが、同社下位グレードのセパレート型AVアンプのプリの方だ。下位グレードとは言っても、セットだと50万円はするので、AVアンプとしては決して安くはないクラスだ。 何故これに目を付けたかと言うと、僕は基本的に今のマトリクスサラウンドを、今後も止めるつもりはまったくない。A(オーディオ)とV(主にHV)は趣味、AV(気軽に映画を観る)は楽しみ、と分けているからだ。これについては反論があると思うが、一切説明する気はない。好きなようにやれば良いのだ。だから、現状のシステムを使いながらAVが出来ればいいなあ、と言う考えからである。
で、まずはBSのAAC5,1CHを、以前から何とかもう少し楽しめる音にしたいと思っていたので、これを入力してみた。何でAACなのか?と言うと、次世代DVDは必ず音声規格が変わるの可能性が高いので、今からDDとDTSを本気でやる元気はない。また、現状のハイビジョンは確かにDVDよりは解像度が高いとは言っても、所詮レートは24Mbps程度なので、個人的にはちょっと足りない。1G以上は欲しいところだが、放送である以上それは物理的に無理だろう。 でも、やっぱり現状で絵を観ていて、綺麗だな、と一般のユーザーが感じるフォーマットはHVだ。(勿論DVDも色数や質感では良さが十分にあるとは思う)ただ、絵に比べて音はかなりのギャップがある。なので、これをどうにかしたい、と言う変な気持ちなのである。出来の悪い不憫な方に加担したくなるようなものか?(失礼m(__)m) まず、光ケーブルで5,1CHの出力を、DTC-7に入れて、AVプリ側でダウンミックしてDTC-7のボリュームを0dbにして、AVプリからの2CHのアナログ信号をC-2800に入力して、C-2800でボリュームコントロールする方法で聴いてみた。 早い話が、AVアンプでダウンミックスしたプリアウトの音を、メインシステムで聴いてみたということだ。 (実は両方やってみたのだが、DTC-7がどうやらデジタルボリュームのようなので、この方が良いと判断したからだが、間違っているかもしれない、、) さて、その音はどうかと言うと、AD-100にあった音飛びはなく、快適である。音はAD-100に比べると、低域は恐ろしく量感と野太さがあって豪快。ちょっと多すぎるのではないか?と言う位ドスンドスンと来る。うかつにボリュームを上げると部屋が危ない感じだ。何でこんなことになるのかよく分からないが、兎に角豪快だ。 中高域については、AD-100のような品の良いしっとりとした感じではなく、僅かに大味とまではいかないが、シャープに繊細に切れ込んで来る感じはもう一つの感もあるが、これは元のソースのせいかもしれない。何しろ元がBSのAACなので何とも言えない。ひょっとするとこれが元に近いのかもしれない。 それでも、トータルでの音の印象は重心の低いオーソドックスな傾向で、例えが悪いかもしれないが、キリキリ舞いするような強烈な個性とは違う感じかな、。低域については、太いこん棒にタオル巻いた状態でぶん殴られるような、中に芯があるような感じは、サンスイ2302のパワー部分のキャラクターをそのまま出しているとも言えるかもしれない。 でも、AVプリでダウンミックスすると、こんなに音数が増えて低音が出るのと、マトリクス再生なのに後ろ45度までは後方定位があるのは不思議だ。個人的には5本もいらないかな、、。 また、ちょっと興味深いのは、このアンプには2本のSPでサラウンド感を出すバーチャルサラウンド機能があり、2CH派の僕にはこの音も意外と面白かった。僕はSPのあるところから音が聴こえて来るよりも、ないところから聴こえて来る方が楽しいと感じるからだ。ただ、逆相成分があるので、人によっては違和感を感じるかもしれない。 次に、今度はC-2800をはずし、DTC-7を純粋にAVプリとしてTA-N1とB-2302をフロントに使いネッシーIIとSWをドライブして、リアカノンをHMA-9500IIでドライブする4,0CHもやってみた。 ただ、この場合はC-2800からDTC-7にプリが変わるので、どうしても価格差5倍なので、当然分が悪いことは頭に入れておかなければならない。そのまま音だけを比較するのはナンセンス。音場感以前に、フロント2CHに既に質感に差が出てしまうからだ。 そこで、きちんとそれを踏まえてから聴いてみると、これがなかなか面白い。音は確かにグルグル回る。低域は相変わらずドンドン来る。「マトリクスレボリューションズ(BS)」の量は多いがイマイチ柔らかい低域も、芯が出てきてなかなか良い。
ところで、今度は勿論DVDも、HTPCとA-1をデジタル接続とアナログ接続と3通りで繋いで聴いてみた。この時の感触は、何故かA-1のアナログ5,1CHでDTC-7に繋いでミックスした音が、僕の好みに合っていた。ただ、これはA-1のアナログアウトの中高域にある、独特のぶった切るような痛烈なキャラクターが支配しているからだと思う。アナログアウトの時点でA-1のキャラクターが付いている、つまり、好みと言うわけだ。
さて、ちょっと余談だが、僕は5,1CHにはまったく詳しくない。いや、全然分かっていないと言った方が正しい。ただ、ダウンミックスについては、経験的に分かっていることがある。まず、LFEの音は専用機DVDの中でダウンミックスすると絶対出てこない。HTPCのソフトも、これが出せるのはWinDVDのシリーズだけのはず。更に、それを出すのも設定がちょっとややこしい。そのまま使うとノートパソコン用の設定になってしまう。 また、BSのAAC5,1CHは、AD-100でダウンミックスすると、SL、SRの音が出て来ない。(局によるかもしれない)フロント3,1CHのミックスになってしまう。 DTC-7がどうなっているかは時間がなくて調べられなかったが、それでも明らかにAVプリでミックスした方が音の密度感は良かった。後は更なる質感のアップがあれば、2CH派にも楽しめる世界があるかもしれない。
今後は、、、やっぱり自分好みのキャラクターの「AVプリアウトの音」が出るアンプを探さないといけないようだ。 しかし、需要がないからなあ、、。 |