つれづれ日記

2002年

6月度

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2002/06/28
TA-N1導入記(その六)
SACD体験2

 なんだかTA-N1導入記と言うよりは、SACDにシフトして続いているのだけれど、皆様どうかお許しを、、。

 さて、今日はもう一枚SACDが手に入ったので紹介しよう。それは左図の左側「FLIM&THE BB’S / TRICYCLE」(SACD-08)。右側の方は、以前FMファンでも紹介があった、お馴染みそれの20BITリマスターゴールド盤だ。こちらはお持ちの方も多いと思うが、重低音の圧力が異様に凄いので有名。大音量再生出来るシステムと部屋で音量を上げると、フュージョンで多少大味とは言え、正にビックリオーディオ!の世界になる。

 僕は初めてこのゴールド盤を聴いたのが、よりによって?くずてつ船長の「箱船」だったので、音が出た瞬間にはもうイスから転がり落ちた!。これは長岡先生も船長宅で「こりゃーいい!」と大きくうなずいたぐらいなので、「箱船サウンド」を知っている人ならまず納得すると思う。それ位高品位(注:高級機という意味ではない、使いこなしのことです)大音量再生で真価を発揮するソフトだ。

 そこで今回は、このSACD盤を入手して、手持ちのゴールド盤と聴き比べてみたのだ。ところで、SACDの方はハイブリッド盤なので、普通のCDでも聴ける。また、「DSDリマスター」なので、先日のような「DSDレコーディング」とは違うのだけれど、そこがどう音に出るか聴いてみたかったのだ。

 で、音の方はどうかと言うと、まず普通にTEAC-VRDS25XSでCD部分を聴いてみたが、ゴールド盤とは多少F特が違う感じもするが、ゴールド盤よりしなやかさが出て、少し聴くと大人しくなったかと感じるが、それでもやっぱりビックリオーディオ!は変らず、低音のエネルギーが凄い。ワイドでパワフルだ。

 ゴールド盤の方はメリハリがあって迫力はあるが、多少大味な感じで高域がチリチリする感じがあったが、それがなくなってより繊細な切れ味になっているとも言える。確かに好みが分かれるだろうが、甲乙つけがたいので、このアルバムが好きな人は、SACDプレーヤーがなくても買って損はしないと思う。ただ、値段が4500円なので高いのが難点。まあ、ハイブリッド仕様だから2枚買ったと思えばいいのかな、、。

 で、次はS747で聴いてみたが、S747でCD部分とSACD部分を切り替えて聴き比べると、これは明らかに差がある。SACDが良いのだ。音色は同じく、多少乾いた感じのドライな切れ味にはなるが、繊細で切れが良く、引き締まった低音はなかなか良いのだ。この傾向はS747のキャラクターも関係しているとは思う。実はS747というプレーヤーは、僕の好みからすると少し大人しい音の傾向で、レンジは欲張ずしなやかだが少しドライなキャラクターで、映画DVD-Pとしては少々不満があるので交換したい気もあるんだけれど、それでも4.5Kgのマルチプレーヤーでこれだけの音が出るのは凄いことだ。なにしろ、これでDVD-AUDIOも聴けるんだから。

 そこで今回は、DV-S747、デンオンのPMA-390、スワンの組み合わせを引っ張り出して来て聴いてみたが、これぞローコストハイCPの真髄!を感じて関心してしまった。これにローコスト液晶を組み合わせると、立派なVAが完成しそうだ。

 で、話が反れたが、やはりソフトが大切、それも録音が重要と言う、当たり前の結果になってしまった、、。しかしリマスターでもここまでいけると言うのも驚いた次第だった。

 さあ、次のソフトはいよいよ、、。 

 

 

 

 

2002/06/24
TA-N1導入記(その五)
SACD体験
 さて、今日はSACD体験を少し書こうと思うのだけれど、僕はあまりSACDのことが良く分かっていないので、SACDの公式サイトで今勉強している最中なのだ、、。

 僕は自分の部屋でSACDを聴くのは、今回が初めてになる。以前DV-S747を買ったはいいが、SACDソフトが近所で買えないので、結局そのままになっていたのだ。しかし、折角TA-N1も導入したのだから、そろそろ聴かないとSACDプレーヤーとアンプを買った意味がない、と言うことで今回は2枚だけ聴いてみることにした。

 本当はまだ手元に届いていない注文残があるので、それを聴いてから日記にしようと思っていのだけれど、これがなかなか届かないので、とりあえず2枚だけのおふざけ感想でお茶を濁そう。

 ところで、僕がSACDを本当に初めて聴いたのは、数年前の「方舟」だった。そのときは、SONYのSCD-1を使用して、方舟メインシステムで聴かせて頂いた。この日、僕が長岡先生に「SACDって、音はどうでしょう?」とお尋ねしたら、先生は直ぐに何枚かのソフトをかけ始めて、「うーん、わかんないねえ、、録音がポイントかな」と仰られたのを覚えている。

 その中には、とても音の鮮度が高く切れの良いものが一枚だけあったのは覚えているが、これがなんだったかは覚えていない。ジャズ系のソースだったんだが、これはハイスピードで爽快なドラムの音だったが、タイトルが分からないので今回は残念ながら入手出来なかった。

 さて、あれから随分経っているが、今回我家で聴いたものは先日書いたように、ハイブリッド仕様(公式サイト参照)の、マーラーの6番と、THE Vultures と言うフュージョンである。正直お恥ずかしいのだが、後者について僕は何だかよく知らないまま買った。アコースティックのギター、マンドリン、ハーモニカなどが入ったものだが、完全なアコースティックでもない感じだ。聴き易いフュージョンとロックの中間の音楽と言う感じかな。録音はこだわりのあるものらしく、楽器の音は綺麗だ。が、フュージョン特有のリミッターが入っている感じは少しある。

 で、肝心の音質はどうかと言うと、「ふざけるな!」と言われると思うのだが、僕も先生が言われた通り、これが「よくわからない」のである。

 どういうことかと言うと、DV-S747でCD録音部分と、SACD録音部分を切り替え比較して聴くと、確かにSACD録音部分は、全体に音が滑らかで繊細な感じがあって、高域のきつい感じがない。金属楽器でも固有の誇張感がないと言う感じかな。でも、これだけでCDとSACDの比較はこうだった、なんて言うのはヒジョウに無理がある。これだけ聴いてSACDの音がこれだ!、なんてことは僕には分からないと言うことなのだ。

 つまり、僕にはこの2枚だけのソフトでは、圧倒的なSACDのフォーマットの偉大さが分かる程耳が良くないのだ。音が違うのははっきりと分かるのだけれど、どっちが良いかと言われても答えられないのだ。ハイブリッド収録だから、そもそも別の収録とも考えられるが、CD部分にも硬い切れ味の良さのようなものがある。しかしトータルすると、言われてみればSACDがなんとなく自然かな、、という感じ。それでも普通のCDでも、これより録音の良いと感じるものは、現実に存在するからなんとも言えないかな。

 また、面白いのは、、、と言うより当たり前なんだが、今度はCD録音部分をTEAC-VRDS25XSで聴いた場合と、DV-S747でSACD録音部分を聴いた場合を比較すると、これが正直どっちもどっちの良さがあるのだ。下手をすると、CDの方が切れ味が良く聴こえないでもない、、。つまり、これはCDプレーヤー単体としてのグレードの差がどうしても出てしまい、比較にならないのだ。DV-S747もこの値段でこれだけ多くの12センチフォーマットを聴けるという点で、激ハイCPなのだが、SACDももっと高級なセパレートタイプで聴けば、これはまた凄い世界を聴かせてくれるのではないかな。

 やはりもっと高級機同士でDSDの真価を発揮するマルチ再生及び、SACD用のプリアンプで多くのソフトを聴いた上で、またCDを聴きなおしてみないと、僕には良く分からないだろう。

 まあ、それはちょっと金額的に無理な話だが、とにかくもっと沢山のソフトを聴かないと、僕のタコ耳では分からないということだ。この状態で、「SACDはこうだ!」なんてことは絶対決められない。当たり前なんだが、、。

 ただ、これからもう少し聴いて楽しんでみよう、と言う気は起きたので、また新しいソフトが入手出来たら書こう。現実に以前方舟で聴いた前述のSACDソフトは非常に良かったので、とにかくもう少しソフトを集めてみよう。また、使いこなしも含めてSACDはこれからだし。

 でも、ソフトの数がもっと出ないとなあ、、それから値段も下がって欲しいし、、。

 

 

 

 

2002/06/20
TA-N1導入記(その四)
お熱いのがお好き

 さて、すっかり更新が止まっていたんだけれど、ここ数日は色々あった。まず、どうでもいい話だが、TA-N1が来てから浮かれていて、オーディオに熱くなっていたので、折角だからSACDのソフトも欲しくなりやっと買い込んだのだ。さあ、ゆっくり楽しもう!と悦に入っていたら、世の中良いことばかりが続く訳がない。なんとホームページ用に使っていたPCが、遂に壊れてしましたのだ。バックアップがあるので大丈夫、のはずだったのだが、、ついてない時もあるもので、これが結構大事(オオゴト)になっていた。

 以前書いたことがあるのだけれど、我家には現在PCが3台になっている。一台目はHP&メール用、二台目は仕事用、そして三台目はHTPCだ。ところが、先日HP用PCで、たまたま持ち帰った仕事用の大きなデーターを見て編集をした日があった。いつもはやらないのに、この日は疲れていたので直ぐ寝るつもりで寝室でやっていたのだ。一通り出来たのでバックアップして、サウンドカードのドライバーが新しくなっていたので更新して寝ようとしたら、なんだか様子がおかしい。止まったり起動出来なくなったりするのだ。最近時々おかしいとは思っていたが、この日ばかりは、いつものよくある不具合とは明らかに様子が違うことに気が付いた。

 まずいぞ、このデーターはバックアップがない!と思って色々手を尽くしたが、最終的には遂にハードディスク(HD)が機械的に壊れていることが分かった。HD内部に傷が付いているようで、どうしようもなくなってしまったのだ。人から聞いて、結局専用ツールで別のHDにデーターを移そうとしたが、これが何故か上手く行かず失敗してしまう、、。やっと復旧出来たのが昨日だ。知人に指導してもらったのだが、OS込みのHDデーターの復旧が恐ろしくシビアな作業で、此れほど時間が掛るものとは今回初めて知った。やはりPCは良く分からん。ソフトを使えば簡単!ではなかったのね、、。

 で、スンナリ行かないものだから、今回は我ながら流石に数日PCに熱くなってしまった。確かに僕は何かやり出すと熱くなる方ではある。しかし、これも良い経験とは思うんだけれど、今回は好きでやっている訳ではないので、こればっかりはもう二度と御免だ。ヒジョウに大事なデーターだったので、本当に手に汗握る感じだった。あー疲れた、、。

 ところでよく考えたら、なんだかんだ言いつつも、このHP用PCは既に3年近くも経っている。まあ、HDである以上寿命が来ていたのかも知れないが、それにしては早い気がするんだが、、。そう言えば最近、HDビデオなんて言うのが出ているんだけど、これらは一体どれ位もつものなんだろう、、。

 前置きが長くなりすぎたが、今日の肝心のお話はオーディオだ。最近は「音」の新しいソフトをあまり買っていなかったので、久しぶりに幾つか買ってみた。折角TA-N1が手に入ったのだから、SACDを聴かない手はない、と言うお勧めもあったのだ。と言っても何を買えばいいのか分からないので、今回は適当に2枚選んだ。1つは「マーラー交響曲第6番 悲劇的 (821936-0001-2)」、これはリベルテさんで購入したもの。もう1つは「THE Vultures /JOE WEED (SACD1028)」。

 それから先日のオーディオ店をハシゴした時に、ある店で「PAT COIL/STEPS」のアナログ5000枚限定のHQ-180グラム盤を見つけたので買っておいた。音は初期プレスのダイレクトにはかなわないだろうが(このタイトルはダイレクトADはないのですが)、CDの通常版よりは良い。残りは「元 ちとせ/故郷・美ら・思い」。これは記番とジャケットが変更になっていて、再発された盤なので、音は初期盤とは違うかもしれないが、ご存知ない方のために、記番は(C-17)になっていることを書いておこう。ただ、僕が買った新盤については、音は中低音をフィルターで切ったような(マイクの特性?)かなり強烈なオンマイクサウンドで、殆どモノラルに近かった。また、何故か弦の高域の最先端は少し詰まる感じがある。

 最後は竹男さんのHPのご紹介で、NEW ALBIONから出ている「BLENDS (NA118CD)」と、市川さんご紹介ディスクの「Karlheinz Stockhausen (CAP21643)」の計6枚。現代音楽が好きな人には、この2枚はとてもお勧めだと思うが、嫌いな人は買うとひっくりかえる、、かな。僕には「これぞ当たり!」なんだけどなあ。

 ところで、今回の本命はSACD試聴なんだけれど、先述の2枚はハイブリッド盤なので、普通のCDでも聴けるので、その差を聴いてみようと試している。まだ2枚しか入手していないので感想を書くのは早い気がするが、多少聴いた感じでは、以外に面白い結果が出た。

 その前に、「なんでTA-N1の横にまだ9500IIが写っているんだ?」と言われそうなんだけれど、実は実験でトライアンプをやってみようかと思い始めたのだ。そう、ツイーターのT-500Aを9500IIでドライブするとどうかと言う、あくまでも実験だ。もちろんTA-N1には不満はないんだが、これも経験と言うことでだ。で、今日は横に置いて電源だけ入れているんだけなんだけど、これが周囲が猛烈に熱い!!。それもそのはず、9500IIはもともと熱いアンプだが、TA-N1も負けず劣らずだから、この2台揃って近くに隣接していると、ムンムンしている。エアコンなしだと近くに行くとム〜ンと熱気がする位だ。これでG70で映画を観ていたら冬は良いが、夏はエアコンつけっ放しでないとまずいかな。

 僕はお熱いのがお好き!?と言う訳ではないんだが、、、。さて、初体験SACDや如何に。(つづく)

 

 

 

 

2002/06/15
TA-N1導入記(その三)
どっちにするの?
 さて、 電源コード作りとSP端子処理を始めたのはいいんだけど、足りない物にL型アングルのホスピタルグレードプラグなどがあったので、いつものように通販で買うつもりだった。が、今回は一つだけ、どうしても現物を見て買いたい物もあった。それはTA-N1のスピーカーコードの端末処理に、WBT製のY端子を使ってみたいと思いたったのがこれ、上写真の代物だ。

 何でかと言うと、(下写真)のサンスイのB-2302の端末には、コードを剥いで端子穴にコードを入れて締め付る普通の方法よりも、WBT製のバナナプラグで繋ぐ方が、ガタや緩みがなかったのでこちらを使ってみたら、なんと、音も良い結果が出たので、バナナ端子に対する考えが変わった経験があるのだ。

 もちろん、アキュフェーズのパワーアンプような大型のターミナルなどは、コードを剥いでガッチリと線材を端子で締め付ける方が良いに決っている。しかし、そういうSP端子ではないものもあるわけで、現実僕の使っている機種は、なぜか端子がイマイチの物ばかりなのだから困っている。HMA-9500II、B-2302、今回のTA-N1も、みんなSP端子には少々不満がある。

 そうなると次善の策を考えるしかない。そこで以前思いついたのが、前記のWBT製バナナ端子だった訳だ。結果はサンスイに限っては、これはバナナ端子の方が上手く行った。(これは写真のように、8スケアダブルの16スケアを止めてある。)ここで注意したいのは、これはあくまでも次善の策であって、本命ではないと言うこと。それからこの方法も、実は上手くいく組み合わせがある。それは後述するとして、今回はもう一つの結線方法である、WBT製のY端子はどんなものか?と言うことで実験してみることにしたのだ。

 そこで、二日前は珍しく少し仕事が早く終わったので、オーディオ店を幾つかあたってみた。これはWBT製Y端子のコード側の差込口が、どのようになっているか現物を見たかったので、自分の知る限りの近隣のオーディオショップを総当りでハシゴしたのだった。初めてのパーツなので、こればかりは現物を見ないで買うのは怖い。なんと言っても、WBT製品は値段が半端ではないので、衝動買いによる失敗は許されないからだ。WBT製が良いのは分かっているが、大きさが合わないと悲惨だし、返品なんか出来っこない。今のネッシーの8スケアとリアカノンの3.5スケア合計で、11.5スケアが入るかどうか、実際に確認しに置いているところを探しに行ってみたが、これがなかなか置いていない。

 で、少し横道に反れるんだけれど、たまたまあるオーディオ店に寄って物色していたら、どうも店員がくっついて来て離れない店に出くわした。滅多に寄らないところなのでよく知らない所だが、こちらが何も聞いていないのに、しつこく僕が使っている機器やら何やら関係ないことを、あれこれ聞いてくるのだ。しかも頼みもしないのに、「真のオーディオを教えてシンゼヨウ、若者よ」と言う感じですり寄ってくる。。。

 ところで、僕は昔から実際の年齢よりも、ずっと若く見られることが多い。今現在なら初対面で黙っていると、多分10歳はサバをよんでも、まず疑う人はいない。口数多く喋った場合は駄目だが、黙っていると初対面で僕の年齢を当てた人は、過去に殆どいない。年齢推定が極めて難しいらしい。情けない話だが、そう言う意味でこれは自信がある。どうやら子供に見えるんだな、僕は、、。

 だからオーディオ店などに行くと、見下されてナメられる?ことが多いのだ。(笑) 「なんだ若造、何しに来た」、と言う感じで見られることが非常に多いから困りものだ。 でも、このことは生活の中では、他人に対する偏見の強い人とそうでない人が、ハッキリと分かるという利点がある。つまり人を外見で判断する人と、そうでない人が僕にはハッキリ分かり易い。今まで、僕はこれを生活のなかで利用して来た部分もある。これは人を勝手に「自分の尺度で測る人」が良く分かって面白いのだ。

 これだけは言っておきたい。長岡先生は、外見で人を判断されない方のお一人だったのだ。僕は小さい頃からこういう様相だから、その場での相手の目と仕草ですぐ分かるのだ。大抵話しているうちに、あれっ、と言う感じで年齢を聞いてくる人が殆どだ。確かに、オーディオマニアとしては、僕は年齢は若い部類に入るし、僕が言うのはおこがましいんだけど、勝手に他人を自分の尺度で測ってはいけないと思うんだがなあ、世の中にはいろんな人がいるんだから、。

 さて、その場でいい加減うんざりして、適当にあしらっていると、今度はなんだかこちらが必要も無い無関係な物を随分勧め始めた。(そんな物見に来たんじゃないぞ)

 しかも、こちらが手持ちの機器の一つを、ローコストなPMA-390を言ったもんだから、随分見下している感じでウダウダ喋っている。そこで仕方なく素直に現用機を話すと、今度はカタログを調べ出して、急に手のひらを返したように態度が変った。そして今度は値段ばかり言い出す始末。なんだコイツは!!

 こういう店はお断りだ、なんと言う態度だろう、、。C-290Vを使っていると偉いのか!PMA-390は下っ端なのか!若く見える様相ではオーディオは出来ないのか!冗談ではないと言いたい。実際にPMA-390を聴いたことがあるんだろうか?聴いたり観たことのないものについてウンチクを喋るのはどうにかして欲しい。流石に頭に来てさっさとここは退散してしまった。

 人は外見や、使用機器、先入観、値段、そんなもので判断してはいけませんよ、お兄さん。オーディオは個人の奥深い趣味です。好きか嫌いかそれだけです。確かにハイエンドとローエンドのそれぞれの世界は存在するんだけれど、それだけではないのでは?久々に気分の悪い一日だった。

 で、結局家に帰ってお決まりの通販店にTELして、駄目もとで聞いてみたら、これが親切に寸法まで教えてくれた。今日は何しに行ったのか、、、と少し悲しくなった。

 どうでも良いが、最終的にはこの通販店で購入したのが、上記の「WBT-0660」で銅タイプのCuの方。銀メッキのAgと言うのがあったが、値段が予算オーバーだったので、ひとまずこれを入手して試してみることにした。

 さて、これでバナナとYを両方試せることになったので、まずWBTのバナナ端子をTA-N1に繋いでみた。やはりWBTは確かにロックが良い。ただ、これだけ触っていればガッチリとしているし、とてもいいんだが、僕は先のように、WBTのポールターミナルに繋いだ状態を確認出来るので、それと比べてみると、これがなんとなく差があるのだ。TA-N1が重いからかもしれないが、それでも僅かに弾力感があるような気もする。

 これがWBT同士だと、やはりロッキングの感じが僅かに違うのがなんとなく感じる。TA-N1のターミナル全体がなんとなく動いている感じが、サンスイのようにWBT同士だと、アンプごとついている感じで引っ張ってもびくともしない。とは言うものの、まあ、五十歩百歩かな、、。

 そこで、今回はTA-N1がWBTではないので、Y端子で行くことにした。これだと当然端子板はネジで締め付けるので、バナナ以上に触っても動かないようだった。とにかくこれでしばらく聴いてみよう。(つづく)

 

 

 

 

2002/06/11
TA-N1導入記(その二)
課題は色々
 一昨日はTA-N1の動作確認が問題なく済んだので、今日は細かく現在のシステムに合わせて、本格的にセッティングして行くことにした。やることは沢山あるので、簡単に課題を書くと、、、

 1、まず、僕はネッシーとサブウーハーをバイアンプで使っているが、TA-N1は(ゲイン)が28db、今までのネッシー用の9500IIは約30db、サブウーハー用B-2302は計算上では31dbだが、B-2302だけバランス接続で繋いでいるので、アンバランス接続より少し高くなっている。また、最近ユニットをFE-208ESの新バージョンに換えたら、何故か低音が増えてSW-5MKII改の低音のレベルと、ネッシーのバランスが丁度良くなって、ウーハー交換が必要ないぐらいになっていた。ここでネッシー用のアンプをTA-N1に換えたから、当然アンプのゲインが下がったので、F特バランスは少しローブーストになり過ぎた感じもある。ネッシーのユニットを、それこそFE-208SSに戻せば、多分レベルは一番上手くいくと思うが今回は除外。そこで、それならB-2302をアンバランス接続に戻したくなった。但し、これをやるには問題がある。それは各アンプの電源ON、OFFの順番を守らないと、メインSPから直流が出て、TA-N1のリレーが落ちるはず。これはC-290VとB-2302の組み合わせで、メインアンプを両方ともアンバランス接続でバイアンプをする場合の、避けられない隠された?問題点なのだ。これはプリがC-280Vだと起きないが、C-290Vだと起きるのだ。実はこれの根本的な原因はB-2302にある。理由を詳しく説明したいが今日は省略。

 2、ネッシーに現在8スケのキャブタイアを使っているが、T-500Aに繊細感をもう少し付けたいので、ツイーターを個別の細い線で繋いで、バイワイヤリング?を試してみたい。

 3、TA-N1のSP端子は小さいので、ここにどうやって今の8スケキャブタイアを繋ぐか、端末処理方法を考えないといけない。Yラグかバナナか、、。

 4、TA-N1の電源コードを自作に換えたいが、インレットに制約がある。使えるもを探し工夫する必要がある。

 以上が大まかな課題だ。

 まず、今回用意したものはツイーターバイワイヤリング実験用に「オーディオクラフト QLX-100」と、プリアンプとサブウーハー接続をアンバランスに戻すために、「オルトフォンのRCAコード 6NX」。僕らしくないと言うか、今回はある方に勧められて、音が良いと最近評判になっている、市販のコードを珍しく素直に?買ってみたのだ。いつもだったら「くずてつ船長考案の自作6N単線」を使うのが通例だが、今回は作るのが正直面倒くさかったので、市販コードを買うことにしたのだ。

 値段は「オルトフォン 6NX」は実売12000円〜13800円位するので確かに安いとは言えないが、それでも6N単線自作も、現実にはピンプラグにWBTの最高グレードを使うので、1セット製作合計で24000円位はかかるので、僕が作るには一年に2セットが限界。それを考えると、それよりは安いので買ってみたと言う訳だ。とは言うものの、実は市販のこのクラスの高級コードを買ったのは、今回が初めてなのだ。僕はFコードと6N単線と、幾つかの市販ローコストOFCしか使ったことが無いのだ、、。

 で、どうでもいい話だが、今回のオルトフォンの6NX(上左図)は、オルトフォンにしては珍しくデザインのセンスが個人的にはイマイチ。写真ではそうは思わないが、現物を手に取ると、なんとも「コタツのコード」みたいに見えるのは僕だけかな。まあ、音が気に入ればそれでいいんだけど、、。 

 それから他に用意した物は、電源コード製作用の3Pのインレットに、「YAMATE」とドイツ製で「SFO 550」の2種類のプラグ。

 実はこの3Pのインレットは、3年も前!に、既に買っておいたもので、いつかTA-N1を導入した時に使うんだ、、、と、気が早いと言うか、獲らぬ狸の皮算用で準備していたものだった。

 なんでこの2種類かと言うと、ご存知の方も居られると思うんだけれど、TA-N1側の3P入り口は、FURUTECHのような頑丈な差込口から後ろが大きいタイプだと、TA-N1本体のプレートにインレットの側面が当たるので使えない。インレットが奥まで差し込めないのだ。これはTA-N1の構造上のウイークポイントの一つだ。このため、この2機種を引っ張り出して来たのだった。現状この他に良いものが市販されているのかどうか知らないので、(しばらくシステムが落ち着いていたので)とにかくこれで試してみる。

 下左図右側のSFO 550は、端子はロジウムメッキしてあるので興味を持って買って置いたのだが、なんと!ネジ部分はメッキなしなので経年変化で黒ずんでいた!。ここはYAMATEのステンにでも換えるつもりだ。どちらにしても、本当はFURUTECHのような、コードをがっちり止められるタイプよりは不利なんだけれど、条件に合う良いものがないので仕方が無い。

 さて、まだ出来ていないので二本作って聴き比べてみよう。今回は3.5スケのキャブタイアでやってみよう。その後やっぱり6N単線で作るかな?。(つづく) 

 

 

 

 

2002/06/09
TA-N1導入記(その一)
初夜
 さて、遂に待ち焦がれた念願の「ブツ」がやって来た。先日の通り、やっと「TA-N1」が届いたのだった。

 ただ、今回は新品ではなく、やっと探し当てた店頭品だ。シリアルNo.から予想して(勝手な想像なんだげど)、どうやら50台目以内の代物のような気がする。多分、「SACD登場!」と騒がれた頃に、店頭のデモ用に販売店が仕入れたものらしい。始めは色々とデモをやっていたせいか、僅かだが傷がある。(まあ、仕方ない、、。)

 その後すっかり騒がれなくなって、コードをはずされ飾りとしてラックの中に入れられて、そのままになっていたのを、運悪く?僕に発見されたと言うわけだ。(嫌な奴に見つかったなあ、、、)と言っているかどうかは、映画「トイストーリー」じゃあるまいし、有り得ないか、、。

 で、とにかく直に繋いで、動作確認を取ってみることにした。ところで、分かっていたことだが、70kgは本当に重い。我家のG70QJが80kgだけど、このアンプの大きさで70kgと言うのは、途方も無い重さだった。一人では正直キツイ、本当に腰が抜けるかと思った。

 それはさて置き、まだ自作電源コードの用意と、SPターミナルの処理が完璧に出来ていなかったので、適当な余り物でとにかく繋いでみた。そしていよいよスイッチオン!、、ん?えらく時間がかかる、、、。この間ちょっとドキドキしたが、メデタク立ち上がって独特のブルーライトが着いた!。これは多分忘れられない一瞬になるだろう。

 さて、音出し!と勇んでCDを取り出して試聴を開始した。この気持ちは、マニアの方なら多分お分かり頂けるでしょう。もうワクワクして仕方が無い。しかも、展示品と言う負い目はあるにしても、3年も待ち望んでいた一瞬なので舞い上がるなと言っても無理な話。

 ところで、音の感想を書く前に、今日は何故このアンプを選んだか?と言うことを書いておきたい。「そりゃあ、以前長岡先生が使っていたからだろう!」と言われるだろうが、そうではない。「使われていたから」ではない。聴かせて頂いて、「音が気に入ったから狙っていた」と言うのが正しい。

 実を言うと、僕は4年前から幾つかのパワーアンプを、実際に試聴したことがある。その中でTA-N1以外にもかなり良いものが一つあった。でも、それは見送った。(何かは秘密)

 なんでか?確かに自分の好みに近いのだが、それでも僅かだが少しだけ違う、、、。HMA-9500IIから換えるまでには、もう一つその気が起きなかったのだ。当時長岡先生がM-10をご使用の頃だったと思う。

 つまりそれは、僕は僕で自分の好みがあると言うこと。そこはハッキリしているのだ。自分がどう言う音が好きか、自分の欲する音のイメージを持っている。

 確かに僕は「長岡派」と言うものが存在するとすれば、その一派だと言われるし、現実にそうだろう。でも、全てが同じかと言うと、そんなことは無い。たまたまその方向性の音が、自分に最も合っていると言うことだ。ここが重要で、真似をしているとしても、絶対自分の「我」は出て来るものだ。

 だからこそ逆に、変な言い方だが、まったく同じシステムになってしまうことへの抵抗がないとも言える。つまり、自分がその音が本当に好きなら「仮に同じシステムになってもかまわない」と思っているからだ。その音が自分が好きなのだから、選んでいる訳で、自分の好みなんだからいいじゃないか。違う時は違う機器を使っていることもある。それがたまたま同じなのは全然気にならない。それをわざと換えようとは思わない。

 その方が自分の求める音を、変な理由で曲げることになると思うからだ。「自分が生理的にその音が好きかどうか」、それだけだ。そう言う意味で長岡先生は我師であり、また、そのバイヤーズガイドは本当に参考になっていた。「音の方向性はこんな音、後は自分で選びなさい」、我師はそう言うお方だったのだ。この意味がお分かり頂けるだろうか、、、。ちょっと言葉が過ぎますが、今日はご容赦ください。

 で、お話戻って、それで選んだ念願の「ブツ」である、肝心のTA-N1の音はどうか。これは音が引き締まっていて切れが良く、瞬発力があって反応が実に早い。しかも浸透力のある音で、音の出方に非常に力がある。グランカッサは炸裂する。また、オーケストラの音が重なりあった時にも見事に分解してくれた。音色の傾向としては、9500IIに比べると多少クールな印象はあって、エコーの散乱し消え入る感じの間接音より、バチン!と叩きつける直接音の方が多いハッキリした明確な音だった。ある意味、かなり自己主張は強い音だと思う。嫌いな人は嫌い、と言うかもしれない。また、マトリクスの広がり感と高域のウキウキするような艶やかさでは、9500IIに僅かに譲るが、明確で音に重量感がある。

 自分なりのイメージで、金属を例に言うと、9500IIは薄い金属板だが、きらきら光っていて、触りたくなるが、うっかり触れると手を切ってしまいそうな、そんなシャープな感じ。地面に落とすと派手な音がする、そんな感じかな。

 TA-N1の方は、金属板と言うよりは、金属棒を尖らせてモリのように投げつけるような、ドスの効いた重量感がある。ただ、何処かにぶつけても盛大に鳴かないで、締まった硬い音がする金属棒、、そう言う感じかな。意味分からんな、、、。

 具体的に言うと、シンバルのアタック音の切れと繊細感と飛び散る余韻は、9500IIが明るくて良いが、TA-N1は、テナーサックスの吹っ切れるように張り出す部分で突き刺さって来ても、歪感ゼロで曖昧さがない。切れが良いのに絶叫する感じがないのだ。拍手の音にも厚みがある。

 高価で無理して買ったが、正解だった。(そうじゃなきゃ困るんだけど)。この後HMA-9500II以上に長く使えると良いのだが。後の願いは、その後のアフターサービスがアキュフェーズのようになれば良いのだが、、こればっかりは無理だな。

 とにかく、到着後のTA-N1ファーストインプレッションはこんな感じだった。さて、明日はコード交換とSPターミナル処理を工夫してみよう。それから、実はTA-N1は、今までの9500IIと「ゲイン」が違うので、これをどうにか使いこなしで調整しないといけないのだ。本当はまだF特バランスが取れていない、、。

 

 

 

 

2002/06/07
最後の夜(HMA-9500II)

 (ところで、日記の都合上遅くなりましたが、WEBをご覧の方々で、TA-N1についての情報をくださった方々に、この場で厚く御礼申し上げます。実はある方から、WEBでの経過報告は逆に仇になる可能性があるとのことで、決定までお知らせ出来ない状況で失礼致しました。どうも本当に有難う御座いました。)

 では日記へ、、。

 さて、もうネタばれしているんだけれど、今夜は我愛しの愛機「HMA-9500II」が、8年間に渡る過酷な任務(?)を終える、最後の夜となりそうなのだ。そう、、遂に、その長年の王座(大袈裟な)を若手「TA-N1」に授けることになった。

 と言っても、実はまだ手元に来ていないので、後述の通り、動作の保障は分からないし、既にこっちも型落ちしているのでなんとも言えないんだけど、、。

 それは置いておいて、今日のお話へ。ところで、今思えばHMA-9500IIは以前数年がかりで、雑誌、中古屋、全国色々探して探して、、やっと見つけたものだった。しかもあれほど探しまわってもなかったのに、最終的にはなんと近所で入手したのだった。そして、偏執的なセカンドオーナーの僕に、動作は問題ないのに、更なる徹底的な若返りの蘇生手術を受けさせられて(?)見事メインの王座について、元気に現在に至っていた。もちろんこの8年間も、他の優れたアンプに交換したいと言う気もあったので、幾つかのアンプを試聴したことはある。

 が、それでもこのHMA-9500MKII、同9500は、この世界ではハイスピードアンプの代名詞となり、伝説のアンプの名を受け(ちょっと大袈裟か)その独特の音色と切れ味は、今でも多くのユーザーに支持されているぐらい魅力的な音なので、僕も今まで使い続けていた。

 しかし、そうは言っても流石にくたびれているのは分かっていたし、次はどうにか新品で後釜になるものを、と色々検討していたが、いつものようにぐずぐずしているうちに既に3年経ってしまった。しかもずっと狙っていた「TA-N1」も、なんとこの3月で生産完了となっていたのだった。これは先日も書いた通り、知らなかったので物凄いショックを受けたところだった。

 でも、ここ一番お決まりの我信条「やるとなったら何処までも、信じるものは救われる、笑われようと気にしない、念ずればなんとやら、やるならやらねばっ」の精神、VAバカ一代!?が功を制したか、見事見つけることが出来たのだった。「VA一代〜♪、誓った日から〜♪」

 くだらんことを書いてしまったが、今回のTA-N1も、入手には多くの情報を頂いたにもかかわらず、かなり苦戦した。と言うのも、既に生産完了なので何処を探しても見つからないし、情報が分かった時点では既に手が廻っていたり、やっとWEBで見つけたと思ったら、とっくに売り切れだったり、買い手がついた直後でくやしい思いを何回もした。でも、信じた甲斐があって、どうにかGET!となったのだ。(プルプルッ←拳)

 ただ、先日から予定していたH-2000の導入は見送りとなってしまったので、これも同じ憂き目に合わないことを祈るばかりなんだが、。

 それから、本当のことを言うと、実は今回も新品ではないのだ。使用時間もかなり経っている。僕はやはり新品にはあまり縁がないみたい、、。現用機の半数以上が中古だからかなあ。それでも、何はともあれ入手出来ましたので、皆様有難う御座いました。

 で、今日は今まで使ってきた、愛機HMA-9500IIには本当にお疲れ様と言いたい気分なので、この8年間の軌跡を思い出しながら、今夜は最後の音を奏でてもらっている、、。このバイオリンのウキウキするような繊細感、軽々と反応するシャープな切れ味とスピード感、多少絶叫する感じの張り上げるボーカルがやはり耳に心地良い。

 その時代を越えて愛されて来た黒い精悍な面持ちは、「我、HMA-9500IIサウンドは永遠に不滅です!」と言っているかのように、、。

 、、なんて感傷的なことを言っていると、あっさり復活しないとも限らないのでこれぐらいにしておこう、。なにしろ今でさえFE-208SSをひっぱり出して来て聴いてみたりする方だから、ないとは言えないか。

 それはいいとして、とにかく数日後には、はこぶねの音は全てが変ってしまう。一からやり直しなのだ。何故なら直に上手く使えるとは思っていないし、実は問題が起きることも分かっている。それは「ゲイン」その他の問題があるからだ。

 ここから詳しくは、また後日と言うことで、、。WEBをご覧の皆様、ゴミンナサイ。

 

 

 

 

2002/06/05
未知との遭遇?
 なんだ、表題と写っている写真が違うじゃないか、間違いか?と思われるかもしれないが、そうではないんだなこれが、、。

 いや、もちろん今日紹介するのは「オー・ブラザー!」なのだけれど、最初にお断りしておきたいのは、今日の日記は誹謗中傷では決してないので、どうかその点をご理解ください。では、つれづれに、、。

 さて、今回はわざと自分ではマイナーな作品を選んでみたつもりだったのだが、実はこの作品は、ある方面では極めて有名でマニアックな代物なのだそうだ。そう、それはコーエン兄弟監督、製作だったのだ。「バートンフィンク」と言うとピンと来る方も多いかもしれない。ただ、実のところ僕は勉強不足でよく分からないで選んでしまったのだが、、。

 で、何が未知との遭遇なんだと言うと、このDVDの「画質」だ。これがなんと、今まで僕が観た中では、ワースト5に入るんじゃないかと言う位、妙〜な画なのでびっくりした。

 多分、24コマの収録ではないのではないかと思うが、とにかくジャギーが凄い。動きがあるシーンではプログレッシブで観ているのに、ビデオを観ているかのように線が入るし、画像がぶれて残像が残るところがある。ところが止まっているシーンや、ロングは独特の解像度があるようにも観える。また、始まりのシーンは意識的にそうしてあるのだろうが、G(グリーン)のガンマを上げすぎてホワイトバランスが狂ったような、なんとも白っぽい薄い画で戸惑ってしまった。これは専用機DVP-S747で観ても、先日の構成のHTPCで観てもまったく症状は同じなのでこれまた驚いた。

 なんだこのDVDの画は?。こんなソフトに当たったのは初めてだ。もう、ビデオCDとDVDを足して観るような、不思議な絵だ。これが未知との遭遇と言う感じだったのだ。これはDVD収録の際に、何か編集を間違ってしまったのではないかと思う位、本当に不思議な感じだった。

 まあ、そう言う初体験の意味で、逆に貴重なソフトだとも思ってしまった。この画作りと画像ブレはユーモアか、はたまた意識的な効果なんだろうか?つまりコーエン兄弟のジョークなんだろうか?とにかくよく分からないソフトだ。

 内容は非常に癖が強いので、誰にでも勧める訳にはいかないし、人によっては「ゲテモノ」?と思うかもしれないが、実は個人的にはこれがなかなか笑えた。ほのぼのしていて観終わった後味は良いのだ。おふざけが過ぎるような感じだが、途中からは慣れてくる。

 とにかく不思議な「画」のDVDで、DVDソフトの中にはこんな世界もあるもんだと妙に納得した次第。DVDも幅が広い?。

 で、何時も思うのだが、案外気に入ったものに限って、何故か画質がイマイチ、、、と言うものに出くわすパターンが多い。例えば、以前観た個人的に内容が特に好きな「アメリカン・ビューティー」や、音質面がDVDではトップクラスの「英雄の条件」も何故か画質がなぁ〜、、。世の中こんなもんだ?残念。

 

 

 

 

2002/06/02
たまにはゆったりと
 さて、6月2日の今日は以外に暑い日だった。かなり夏に近付いて来た感じだった。しかし、それでも気候は良くて、まだ夏の前だから清々しい季節だ。

 ところで、今日はそう言う季節には良いのではないかと、最近買ってみた「Kristina&Laura / Passion」を紹介しよう。以前も書いたが、僕は特にKristinaさんのファンなので、当然買ってみたのだ。今回も映画音楽とクラシックからの選曲、全14曲だった。

 でも、オーディオマニアの僕としては、実際音は気になるので、そちらを含めて書くと、、、。まず、ピアノ演奏は、今回はJohn Novacek(ジョン ノヴァチェック)さん。音と演奏はやさしくて心地良いピアノだ。豪快な人を驚かすような切れが良いオーディオ的な音というのとは違うが、決して曖昧な感じでもない。しかしゆっくりと流れる、ヒーリングに好適な音だった。

 で、バイオリンとチェロの音は、今回は何故か少し音が引っ込む感じがあって、繊細感がもう一つなのが非常に惜しい。フォルテでスパッと切れない感じ。あくまでもヒーリング調だが、以前の「ニューヨーク・イン・ザ・ウインドウ、春夏編」のDVDに比べると、高弦が抑えられた感じになる。これは収録の問題じゃないかな。もう少しウキウキした感じが欲しかったが、それでも、決して悪い録音ではない。ゆったりと小音量で聴いていると、まさに今の季節を連想する、そう言う穏やかな感じを狙っているのだろう。今回はチェロがブーンとうなるような豪快な録音の感じではない。これは選曲もあるだろう。

 CDだから当然画像がないので、お二人のパフォーマンスが見えないのが少し不満なんだけど、逆に音だけ聴いていると、ビジュアルで人気が出たとされているが、決してそれだけではないとはっきりと感じる。個人的には、やはり演奏は良いと思う。軽快なタッチを上手く表現していて、こだわりを感じる。まあ、ファンのひいき目と言われるだろうけど。だからもう少しハードな切れの鋭い録音にしてくれると、更に嬉しいのだが、そうなると印象が変ってヒーリングにならないか、、。現代曲ばかり聴いてないで、僕もたまにはゆったりも良いかな。

 それはいいとして、今回のジャケットのシャツのセンスは凄い、、。最近のクラシック系のCDも、ビジュアル的なものが多くなってきたが、それでもこの派手さは、流石お二人ならではではないかな。正直ちょっとびっくりしたんだが、、。 

 

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