素人の無責任講座

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このページは、掲示板にてご質問を頂いた場合に、画像があると分かり易いと思われる解説や、自分で実験してみたことの解説ページです。ただし、素人の私 による無責任で(^_^;)、いい加減な解説ですので、そのおつもりで読んでくださいね♪。トラブルは一切責任持てませんので。(だから無責任講座!)

 

 

無責任講座目録

   
   
無責任講座(その五) スペアナソフトを使ってみよう
無責任講座(その四) インナーリングを取り付けてみよう!
無責任講座(その三) マイ(私の)リファレンステストCD
無責任講座(その二) 木口テープを貼ろう!
無責任講座(その一) 爪付きナットを使ってみよう!

 

 


インナーリングを取り付けてみよう! (2003/4/10)

特注製インナーリング
 今回は、ネッシーIIに爪付きナットを使用する以上にSPユニット及びDFリング固定を強固なものにしたいと思い、金属加工の超人的名手である「I」さんのご協力により、特注のステンレス製インナーリングを作製して頂きました。m(__)m

 このインナーリングは、先にくずてつ船長のHP「船長の戯言」にて、ご自身のスーパーネッシー用に考案されたものとほぼ同じものですが、今回は更に私のネッシーII用に合わせてIさんに寸法を若干変更して頂きました。

 インナーリング図面(注)これは私のネッシーII用に合わせて寸法調整して頂いたものですので、もし同じものを作ってみようという方は、必ずご自分のSP用に細かく調整確認することが必要です。また、ホーンの長いバクッロードホーン等に使う場合には、SP作成後の場合は、開口部からそのまま入れられませんので、インナーリングを半分に切るなどの工夫が必要となるでしょう。(この方法もくずてつ船長のHPが参考になります。)それから素材についても、必ずステンレスが良いとは限らないと思いますので、DFリングをバッフル裏にも使用するなど、色々と工夫してみるのが良いでしょう。

 私はとんぼさん謹製DFリング(一般販売はありません)と、バッフル裏側から取り付けるインナーリングの取り付けに、6ミリのステンキャップを使用したかったので、インナーリングのねじ穴を6,5ミリにして頂きました。これは現状のネッシーIIに、6ミリのステンキャップを使用していたので、そのねじ穴を代用しようとしたのです。(詳細は上記の断面図)

   
現状の爪付きナット  
 ところが、ここで自分のポカに気が付きました!。それは現在のネッシーIIを、爪付きナット仕様で作製していましたが、左図のように爪付きナット部分を、半分埋め込んでいたを忘れていたのです。つまり、これでは爪付きナットの取り付けが頑丈過ぎて簡単に外せないのでした、、。

 結局今の爪付きナットはそのまま残して、新たに別のねじ穴を開けることにしました。無理に外すとバッフルを傷めそうだったからです。

   
インナーリング取り付け 1  
 さて、それでは取り付けです。まず始めにネッシーIIを解体します。このような時を想定していた訳ではありませんが、運良く我家のネッシーIIは、本体部分と共鳴管部分を完全にボンドで接着しておらず、結合部分を差込ねじ止め構造にしたために、引き抜くことが出来ました。音質面では絶対に接着してしまうのがベストですが、このような場合には便利でした。

 もちろん、普段はねじ止めと言っても片方当り計5箇所固定していますので、実際に抜き取るのも実はそう簡単ではありません。(言い訳、、)

   
インナーリング取り付け 2  
 次に、ユニットとDFリングを外します。左図の現在使用しているネッシーII本体の6ミリのねじ穴は、先述の理由で使用しません。この間に更に8本のねじ穴を開けるのです。計16本のねじ穴がバッフルに出来ますが、リングが付くので強度は問題ないでしょう。

 余談ですが、このようにするとDFリング及びインナーリングの「あり」、「なし」の幾つかの取り付けパターンが可能という融通性があったりします。

   
インナーリング取り付け 3  
 さて、穴開けの方法は極めてアナログ的と言いましょうか、、一度SPユニットのみを元のDFリングなしの状態に取り付けて、SPユニットの外周を鉛筆等でなぞり、外周円を墨出しして置きます。

 何故かと言いますと、ネッシーIIのバッフルの内側にインナーリングを収める訳ですから、センターを確実に出して置かないと、格納出来なくなり悲惨なことになるためです(インナーリング図面参照)これはインナーリングをスピーカー完成後に取り付けるので宿命でしょう。

   
インナーリング取り付け 4  
 そして次に、適当な紐と錘を用意して、図のようにバッフルから入れて行きます。

 錘は転がり易くて軽いものが作業は楽です。

   
インナーリング取り付け 5  
 反対側に出てきた紐に、インナーリングを括り付けます。きちんと括らないと中で解けたりして面倒ですから、しっかりと括ります。

 特にネッシーIIは、共鳴管の折り返し部分が、インナーリングが通せるぎりぎりの大きさなので、紐が解けてひっかかったりすると厄介です。

   
インナーリング取り付け 6  
 そしてバッフル付近まで引き上げます。

 何故穴開けの前にリングを入れて置くかと言うと、現物合わせをして確実にねじ穴を開けて行くためです。

 全ての穴あけ後にいざリングが付かない、では泣くに泣けません。

   
インナーリング取り付け 7  
 いよいよ新しいねじ穴を開けて行きますが、使用する道具は、お決まりの愛用手回しドリルと、精密木工用ドリル歯です。

 やり方はアナログ的(?)な手法で恥かしいのですが、SPユニットを再度バッフルに置き、先に墨出しして置いた円周にそって、ゆっくりとユニットを22.5度程度回転させます。

 そしてドリル歯で穴の位置決めて印を付けます。

   
インナーリング取り付け 8  
 そして今度は手回しドリルで穴を開けます。この作業は慎重にやらないといけませんので少々緊張します。

 上手く行くかなあ、、、。

   
インナーリング取り付け 9  
 二つの穴を開けたところで、まずは6ミリのステンキャップを本来の取り付け方法で実際に取り付けてみます。

 この時にセンター位置のズレが無いか確認して、ある時は電気ドリルに6ミリの歯を付けて、手回しドリルで開けた穴に差し込んで、グラインドするようにして少し穴を広げます。

   
インナーリング取り付け 10  
 どうにか全てのねじを取り付けることが出来ました!。隙間やガタがないか再度確認しておきます。
   
インナーリング取り付け 11  
 さあ、今度は本格的にねじを締め込んで行きます。とにかく時間をかけてぐいぐいと、、、、。

 この作業は根気良くやります。

   
インナーリング取り付け 12  
 ユニットを取り付けてやっと完成です!。

 何とも嬉しい瞬間ですが、実はLchしか出来ていないので、気を引き締めてRchの作業に移ります。

 もう少し、、。

   
インナーリング取り付け完成  
 やっと両chにインナーリングの取り付けが完成しました。果たして音の変化の方は?、、、。

 これが想像していた以上に好みの方向に変化が大きくて、大喜びしてしまいました。一番変化が大きく感じられたのは低域、特に超低域でした。ダンピングが非常に良くなり、ハードでソリッドで音程明確で力強くなりました。また、全体の音像も今まで以上に引き締まってシャープになり、切れが良く透明感と繊細感も増しました。(2003/2/24取り付け完了)

 その後約一ヶ月を過ぎた今でも、この結果はやはり好ましいと感じています。やはりFE−208ES+DFリングは、重量が非常に重いので、裏側から強固に締め付けられると言う利点が相当効いているように思います。

 この仕様に限らず、皆さんも何か代用品を考えてみても楽しいかと思います。それでは、、、。

 

 


マイ(私の)リファレンステストCD(2002/8/11)

あはれ (CD)  
 このCDは、長岡先生が優秀録音盤として紹介されていたものですが、個人的には忘れられない思い出があります。

 それは、このCDを初めて聴いたのは方舟でC-290Vが導入されてすぐの時でした。私はこの時、それまで大変気に入って使用していた、生まれて初めて買った高級機プリアンプ、アキュフェーズ「C-280V」を、なんと「C-290V」に交換しようと決意させた程、このCDに収録されていた「声」はシステムの差をさらけ出すシビアなソフトだと感じたのです。

 方舟で聴いたその音は、現実にはそれだけが原因ではなく、長岡先生のプロの「トータルでの使いこなし」の面があってこそだったのですが、、。それに直ぐに気が付かなかった私は、正に「あはれ」?と言うべきかも、、。

 ともあれ、このCDは本当にシステムトータルの声の再現性のテストには好適なので、気に入って使用しています。私の推薦盤です。

※「あはれ 〜青山恵子がうたう増本伎共子の世界」

音楽之友社 OCD 0550 価格3000円

 


木口テープを貼ろう!

木口テープ1  
 まず、私は、木口テープを東急ハンズで通販で買っています。シナ板用のものをお願いしないと、全然ちがう色もありますので注意が必要です。私のは、アイロンで付けるタイプです。(もちろんスピーカー板に、シナ合板を使う場合の話です。)幅は、20ミリと25ミリがそれぞれ、メートル140円と、200円でしたが、店舗によって違ったり、切り売りではなく、5メートルものの場合もあるかもしれません。使う板材よりも少し幅の大きいものを買います。

 スピーカーを作る前に貼りますが、図面をみて、どことどこに貼るか、長さを計算して、少し多めに買います。もちろん、見える所だけに貼りますが、、。

   
木口テープ2  
 木口を完全にカバーするように当てがい、アイロンを滑らせて、ノリが温まり、溶けていくように貼って行きます。

 火傷に注意してくださいね。

   
木口テープ3
 始めは上手く行かないことが多く、多少慣れが必要で、木口面がデコボコになったりしますが、何度かやればそのうち上手くなるでしょう。

 初めての方は、余板で練習されるとよろしいかと、、。

   
木口テープ4  
 貼って済んだら、縦方向を先にカットして(写真は横方向)次に、横方向をカットして出来上がりです。

 しかし、スピーカーが大型の場合は、貼る作業だけでもかなり大変な手間ではあります。

 根気良く、がんばっていきましょう!

   
 木口テープ5  
 カッターより切り出しの方がきれいに切れます。バックロードホーンなどで、精度が必要な時は、木口テープの厚みも、組み立てる時に頭に入れておかないと隙間ができるので注意が必要です。
   
木口テープ6  
 これを貼ったのが、左のネッシーです。ただし、プロは専用のプレス機と、カッターで切るそうで、仕上がりは私とは桁違いですが、自作と割り切っています、、、。また、角はペーパーを少しかけると、とげが刺さり難いです。

 また、塗装の仕上げがうまい方は、むしろ木口テープを貼らないで、味のある仕上げにしておられるのを見かけますので、好みで貼るか貼らないか決めるのがベストですね。

 それから、最近流行?の輸入材のフィンランドバーチ材などは、貼らない方がかえってお洒落に、私は感じますが、、。

   

 


爪付きナットを使ってみよう!(2001/03/27)

工程1  
 さて、今回はツメ付きナットとステンキャップを使用してユニットを取り付ける手順をご紹介いたします。但し、写真は後から参考として写したものなので実際に作業する際と少し違う点があるので、それをご考慮ください。つまり、(もう付いてるじゃねえか!)と言わないようにしてくださいね。(笑)

 また、今回は出来上がったスピーカーに如何にして取り付けるかという方法ですから極めて強引です。更に、私はまだリングを使用していませんので、これはリングなしでの話です。まず、ユニットをバッフルに合わせてみて、正確に穴の位置の墨出しをします。私はユニットのネジ穴と同じドリルの太さの刃先を使い、センターを出しています。

   
工程2  
 次に、穴を空けるのですが、必ず反対側から当て木をしておいてやらないと、バリが出てしまいうまくいかないことがあります。ささくれるのです。

 私はクランパーで小さな余り板を使いました。

   
工程3  
 そして、できるだけ垂直に穴空けをします。これは各自工夫が必要ですが、私は左の様な手回しドリルを使用しています。これは素人にはもってこいの道具ですが、残念なことに、現在は廃版のようです。ただ、ここは、他の良いものをホームセンターで見つけてきましょう。(無責任!)

 多分自作をされている方は、もっと良いものをお持ちかと思います。(言い逃れ)

   
工程4  
 次に、今度はツメ付きナットを付ける側(裏側)から、リーマーを使い穴を少し広げておきます。こうすることによって、以下のような方法でも、金槌なしでツメ付きナットを取り付けることが出来るのです。かなり苦労はしますが、、。

 くれぐれもバッフル表側から使わないようにしましょうね(笑)。

 リーマーはシャーシーリーマーのことで、工程11を参考にしてください。

   
工程5  
 ここまで来たら、左図のようにしてどの位ツメ付きナットがユニット穴に飛び出すか、チェックしてみます。つまり置いてみて、飛び出すところをニッパーでカットするために確認しておきます。

 なぜかと言うと、FE108スーパーシリーズはマグネットが、ユニット取り付け穴ギリギリなので、ツメ付きナットのツメの1本だけが、ユニットに当たりますので、3本のツメしか使用しないのです。

 208ESシリーズはこの限りではありません。

   
工程6  
 そして切り取る位置がハッキリしたら、少し大きめのニッパーを使い、力を入れるために、普段気に食わない奴のことを思い浮かべながら(冗談です)、とにかく力を入れて切り口を付けます。その後にペンチで折れば良いのです。

 強力なニッパーを使えば、切り取ることも出来るでしょう。その後に金ヤスリをかけると安心です。(手を切らないようにしましょう)また、切り取るつもりならば、近くに人や大切なものがないことを十分確認しましょう。ツメが吹っ飛んで行くことがありますから。とにかく力が要ります。

   
工程7  
 そして左図のように、ユニットネジ穴と同じ穴を空けた余り板に、少し強度のあるワッシャを使い、バッフル板を貫通する位のステンキャップを用意して、(これはユニットを付けるステンキャップより長いものが必要です)裏側から先ほどのツメ付きナットを当てがい、、

 注意(撮影のためにツメは切り取っていません)

   
工程8  
 ゆっくりと締め上げて行き、ツメ付きナットを裏側に密着させます。硬いと感じたら、工程4のリーマーで裏側から気長に穴を少し広げてやります。少し根気が要りますが、慣れてくると、大体感じでわかります。

 (一度余り板で練習しておくと良いかも。)

 当て木をしておくことで、バッフルを傷付けない綺麗な仕上がりになりますね。(マメだなあ)

   
工程9  
 そして、やっとの思い?でユニットを取り付けますが、ここでの注意点は、図では見えませんが、必ずスプリングワッシャーをユニット前面とステンキャップの間にはさんで使用しないと、使っているうちに緩みが生じて来て、ステンキャップとツメ付きナットを使用した意味がなくなるので、絶対に使用することです。

 私はステンキャップを買ったら一緒に袋に入っていたので、これを使いました。下図を参照してください。

   
工程10  
 こちらが、上記の中で出てきたネジとワッシャー達ですが、こんなに面倒なことをしているのは私だけのような気がします、、。

 素人は怖いとは私のことですね。(笑)

 また、今回は、フォステクスリングを使わない場合の話ですので、くれぐれもご注意くださいね。今後はリングを使う場合も考えてみたいものです。

   
工程11  
 これが私が使っているリーマーの写真です。いわゆるシャーシーのバリ取りに使うものですが、木は柔らかいのでこれで十分削れます。太さは各自で使いやすいものを選ぶと良いでしょう。

 ところで、何故リーマーにステンキャップがはまっているか?と言うと、本来は鉄棒が付いているのですが、加工しているうちに、なんと!スワンの首の中に落ちてしまい、取り出せなくなってしまったのです。(^_^;) 嗚呼情けない、、。

 素人丸出しです。皆さんはこんな失敗はないですよね。(^.^)では、ツメ付きナットの無責任講座はこの辺で、、。

   

 

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