2009年
5月度
※注: 先日から掲示板への自動スパムが多いので、パスをかけました。パスは僕の現在のネッシーの使用ユニット「○○○○○○○○」(ハイフンなし)を半角としました(笑)。駄目ならまた変えます。
2009/05/01 スーパーHiviCAST |
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さて、今年もGW到来である。不況も相まって連続休日の日数が更新しているという話も聞く。個人的には休みが欲しい人間なので、羨ましい、と言ったら怒られるかな。 でも、大型連休なのでそれなりに予定がある人の方が多いのでは? が、僕は仕事なので蚊帳の外。ETCカードもあるが、使うご縁がない。(笑) で、当然ストレスが溜まる>疲れがも溜まる>心身共に健康に良くない。 最近は目も耳も悪くなっているような気もする、。ま、加齢には勝てないので仕方ないが。 でも、機材には健康を望むのがマニアの心理(笑)。なので、たまには測定やテストをしてそれを確認するのも良いかもしれない。 僕のことを測定が趣味と言った人がいるが、まんざらでもないかもしれない。何となく安心するからだ?
さて、冗談はさておき、今回は新手のチェックディスクを入手した。もう既に試した人もいるかもしれない。そう、「Super HiviCAST」と言う、次世代メディア(BD)のテストディスクである。 音も絵も好みだから、どんな音や絵を好もうと勝手だ。黒が赤になっても良いのだ、が、それでも個人的には、A,V機材には一定の基準レベルが必要だと思っている。 勿論、それだけで画質音質は決まらないが、それでもある程度の標準レベルと言うか、物差しは欲しいと思っている。自分の基準からすると、「今そこにある現実風景」が再現出来るのが好ましい。 「これぞフィルムライク」と言いながら、カーキー色の変な肌色を観て、画質やフィルムのうんちくを言われると個人的には辟易する。雑誌に多いが、この手のパターンには嫌気がさすのである。 「この人は何処の国の人ですか?宇宙人ですか?」と言いたくなるような肌色は嫌だ(笑)。また、シャツの色がどうのと言われても、実際の色が何色か分からないのに意味があるのだろうか?とさえ思う。 現実と見間違うような画像を再現出来たら納得しても良いが、そんなことは無理だ。 例えば、去年の話だが、現在の007のボンドの肌色が良く再現出来ている!、なんていう批評を見て首をひねってしまったことがある。何故って、DVDデータ(雑誌)のインタービュー写真を観て驚いたからだ。批評の肌色は、まるで本来の本人の肌の色と違うのである。「人種が違う」と言うぐらい違うのだ。 これだからフィルムライク崇拝は嫌いだ。よく調整された映画館や変な小細工をしていない映画は写真よりも綺麗なのである。そこのところをよろしく、と言いたい。 で、今回のディスクだが、これがなかなか面白い。絵の方は以前収録していたものも入っているようで、Qtechに比べると精鋭感がもう一つだが、それでもなかなか良い感じの調整が出来て説明も分かりやすい。 (調整マニアの私的意見だが、この手のソフトは一種類だけ試したのでは駄目で、何種類か使う方がより精度が上がり、適用範囲が広くなるのである。例えば、DVE(デジタルビデオエッセンシャル)は海外版なので、やはり少し日本の環境色とは異なるので、これに基準を合わせてしまうと、日本人の肌色は黄色く為りすぎる。特に女性の薄ピンク肌は国産の方が判りやすい。白人だけ調整してしまうと、日本人はバナナ星人になるのだ。失礼。。。) で、今回ちょっと感心したことがある。特に、次世代音声に対しての細かい説明と実践確認が出来るようになっていて、非常に役に立つのである。 これがあると、真相が分かりやすいのである。今回も手持ちのBW200が、何と「ドルビーデジタルプラス(以下DD+)のビッストリーム出力に対応出来ない」ということが分かって愕然とした位だ。 元々BW200はBDレコーダーの初期のものなので、True-HDやDTS-MAには非対応だというのは認識していた。が、DD+は表記にはビットストリームかLPCM変換かを選ぶようになっているので、てっきり出るのかと思っていたが、これが違う。ビットストリームを選ぶとDDしか出ない、つまり、5,1CHしか出力しないので、DD+は出ないのである。BDのDD+のソフトを持ってなかったので気がつかなかったのである。DD+をデコードするには、LPCM変換して出力しないと駄目なのである。 それから、PS3は全てLPCMに変換してHDMIから出力出来るのは分かっていたが、何となく気がかりだったことも判明して勉強になった。これはサブチャンネルの音も混ぜて(ミックス)送っているのである。だから解説と同時に音が出るのか、。 更に一番驚いたのは我がHTPC。何とこれ、HD音声だけは全てフル対応なんである。残念なのはサブチャンネルの音が出ないことだが、それでもDD+、True-HD、DTS-MA、と見事にHD音声のビットストリーム信号は全て出力出来ているのでちょっとびっくり、。最新の専用機顔負けである。しかも、当然だがTrue-HDの192Khzのマルチチャンネルでも平気で送ってくる。これがパソコンなんであるから二度びっくり。 ま、そんなわけで、次世代音声の確認テストにはこれは良いと思う。少なくとも、今までそれがなかっただけに真相判定、または精神安定剤にはなるだろう。 惜しむらくは、解説や音楽がDD多数であることと、24P収録部分に動きがあまりないので恩恵がないことか。BDなんだから、二枚組にして、60iと24Pの両方で作成して欲しいと欲が出る。 特に24Pの動きテストを入れて欲しかった。これがあると、モーションフローとフレーム倍速の違いも分かり易いので、その面では「本来の24Pの動き」が確認出来ると思うのだがどうだろうか。 確かに、PS3とHD100で表示する限りでは、画質調整用の解説部分は60iで、それが止まると24Pになるので、一応二回(周波数ごとに)調整することは出来る。(気が付いたかな?) QtechのBDは固定画素泣かせで、ある意味で過酷すぎたが、今回のBDは動きが少ないので固定画素でも結構いける。 ただ、色合いとコントラストのテストは面白いことに、G90が圧倒的にHD100に差を付ける。これは現物を観ないと分からない。今までこれが当たり前だったことに少々感謝しなければならないと思った。 ここまで肌色と赤い服と白のシャツの立体感が違うとは思わなかったのである。水銀ランプには肌色はとっても難しい? 兎に角、値段は高いが、今回の入手は正解だったので測定マニア(笑)としては満足である。 (注:厳密な測定用ソフトではないので、その点はご注意を。) |