2008年

9月度

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※注: 先日から掲示板への自動スパムが多いので、パスをかけました。パスは僕の現在のネッシーの使用ユニット「○○○○○○○○」(ハイフンなし)を半角としました(笑)。駄目ならまた変えます。

 

2008/09/27
堂々巡り、
 さて、僕は懲りない性分です。転んでもただでは起きない方だと言われます。

 何かというと、先日のSHM-CD、実は続きがあって、現在も色々調査中。

 で、まず、盤面を比較してみた。写真では分かり難いのが申し訳ないが、右が普通のCD、左がSHM-CD、である。

 これでよく目をこらして見てみると、SHM-CDは本当に恐ろしく盤面が綺麗で、普通のCD特有の、外周付近のポリカーボネイトのムラがないのである。正にガラス並に安定した透明度を持っており、驚いてしまう。

 これに比べると、CDは外周にレインボー状のムラがあり、所謂、今まで見てきた普通のCDの感じだ。また、更に僕が好んで買っていた輸入盤のCDなんて、もっとムラがあって、中には色が変色しているものもある。(笑)

 ただ、それでも録音が優秀なので音は良い。

 で、ここで思うことは、やはりSHM-CDは、理論的には絶対に普通のCDに比べると音質面では有利なはず、である。

 読み取りエラーが減るわけなので、サーボの量が変わる。ということは、デッキが本来の信号をより正しく読み取れるはずなので、元の収録に近づく。どうせCDにするならこちらを選ぶのが音質優先のマニアだろう。

 ただ、、何故、前回はCDに軍配が上がったのか?

 個人的には元の録音状態に近づくので、メジャー録音の場合は少しハイ上がりで喧しくなったのかもしれない。

 また、過去の経験では、録音した状態をHDDのマスターからそのままCD-Rに焼いたものと、CDとしてプレスしたものでは音が違うので、最終的な音の出来上がりを想定しておく必要はあるかもしれない。ある意味邪道だと言われるかもしれないが、これが現実だ。

 そこで、今度はちょっと違う実験をしてみることにした。

 何かと言うと、HTPCの利用である。まず、SHM-CDとCDの両方を、僕のHTPCのHDDに、収録音声をそのままイメージファイルデーターとしてリッピングしてみて、そのバイナリの大きさを比べてみた。

 何をしたいかと言うと、読み取りに差が出れば、値が微妙に違ってくるのではないか?と思ったわけなんである。(流石素人)(恥)

 で、結果はどうか?と言うと、、これが同じなんである。今回はパナソニック製のBDドライブを使用したのだが、これはドライブが変わればまた結果が違うかもしれない。

 さて、肝心の音はどうか?と言うと、何とHTPC上からこのイメージファイルをWMP(ウィンドウスメディアプレーヤー)で再生すると、違いが殆ど判別出来ないのである!?

 どうもよく分からない。。。

 今回使ったサウンドカードは、ONKYO製の200PCIリミテッドバージョンと言って、国産のPC用サウンドカードではかなり評価の高い(2CHのノイズレベルが低い)タイプだ。実はもっとグレードの高い、所謂セミプロ向けのレコーディングカードも持ってはいるのだが、一般性が低いと判断して、今回はこれを使用してみたのである。

 ただ、何故こうなるのか自分でも分からない。VRDS-25XSの方がDACのスペック上の性能は低い(48Khz,16bit)。200PCIは192Khz,24bitまで対応している。

 でも、トータルの音質では25XSの方がオーディオ的な音はする。しかし、PCからデーターとしてデコードしたものは判別があまりつかない。

 (注意:PCの場合、DVD再生ソフトが入っていると、音声コーデックの優先順位が変わり、サンプリングが48Khz>44,1Khzに再サンプリングされて再生されるケースがありますので、要注意です。)

 ということは、専用機でリアルタイムにサーボを効かせながら再生すると差が出るが、一度HDDにデーターとして取り込むと、何度も読み取る際にリトライ出来るので、結果として出来るだけ正しいデーターに近づくのでデーターが一致するのか?なので、音質差として出ないのか?(リアルタイムではないため最終的には完全に読み取れる?)

 仮にそうだとすると、25XSで再生する場合は読み取るのは一発勝負だが(リアルタイム読み取り&デコード)、この時のサーボ量が今までの20年近く培ってきたCDの平均値を上手く作っているので、その範囲を超えるので音質が変わる、またはバランスが変わるので、結果として前回のような違いとして出るのか?そして、これに本来の録音収録状態も絡む、となるんだろうか。

 つまり、今の僕のシステムが、普通のCDが上手く鳴るように設定してきてあるので、バランスが変わるのからなのかもしれない。ま、これはあり得る。

 なので、今後はSHM-CDにも向けたチューニングと使いこなしをしていかないと、SHM-CDは上手く鳴らないのではないか。

 兎に角、理論的には絶対に良いはず、である。でも、結果はシステム調整トータルで決まる。

 また、重要なこととして、収録音源がどのようになっているかも大切だ。

 うーむ、、興味は尽きない。結果が良い場合、または、悪い場合、何故そうなるのか?ということもオーディオの楽しみの一つではある。

 師は以前こう言われていた。「裏の裏を読む力が必要」と、。

 つまり、物事そう簡単単純ではないのである。それを考えることが今後の糧になる。

 ま、そういう意味で、もう少しSHM-CDも買ってみないと分からないだろうなあ、。でも、気に入らなければ気に入らないで、更に追求する辺りが懲りないというか、○ホと言うか。。。

 で、こうしてまたしても、ソフトが増えていくのである・・・・(^_^;)

 これを堂々巡りと言う?

 

 

 

 

2008/09/19
変なモノを・・・
 さて、何時まで冬眠、いや夏眠しているのだ?と言われそうなので更新開始。

 で、忙しいので何もしてないかと言うと、実はそうでもない。色々あるのだが、全てがやはり流動的なので様子を見ているというのが正しいかもしれない。

 だが、今日はちょっと変なモノを入手したので紹介しよう。何かと言うと、最近流行?だと言われているSHM-CDと言われるものである。

 何だそれは?と言われても僕も全然知らない。正直言うと、興味がないので調べようとも思わないというのが本当のところかも、。個人的には、この手の代物は、出ては消えて行く運命にあると思っているので、アホらしくて追いかける気にはならないのである。

 何故って、例えば、SACD、DVD-Audio、どちらも瀕死状態、実用上あってないような規格だ。SACDにしても、個人的には全く以て人には勧められない。買ったらたまたまSACDとのハイブリッドだった、というぐらいのものだと思っている。

 オーディオマニアがそういうこと言うと、多方面から怒られそうだが、実は最近、3種類のSACD-Pをテストしたが、正直、これは絶対に怪しいという感が否めないと思った。

 確かに規格そのものは良いのだろうが、プロセスが複雑奇怪。元がDSDでそこから直ぐにアナログになるなら簡単だが、実は元がアナログでそこからDSDにして、プレーヤー内でまたPCMに変換して、それを云々、、または元はDSDだが、再生するプレーヤーにより変換の手順が微妙に違う、、なんてどうなっているのかさっぱり分からない!

 それに、コピー出来ないので普及するわけもない。で、何処かの超優秀頭脳のハッカーがそれを突破した、なんて話も聞かないので、一般に要求されていない、相手にされていない、ということは証明されていると言える。

 人間は、欲しければ何としても手に入れようとするものである。それをニーズと言う。でも、それがなければ普及しない。つまり、魅力がないんである。

 DVD-Audioも同じだ。こちらの利点は個人でも扱えることだが、今度はこの良さが分かる環境、人、がいないということだ。聞き比べるとオーディオマニアなら分かると思う。が、それでも扱いが面倒でプレーヤーが普及してない。なので、こちらも一巻の終わりである。

 自虐的だが、ざまあみろ!と言いたい。いや、それぐらい嫌な目にあっている僕としては、もう変なモノを出すなよ!と言いたいのである。、

 BDだってまだまだ怪しい。現状は25Gに何とか収めるために、TrueHDとAVCにシフトしていて、PCMを排除している。実はこれが次世代規格の敷居を高くしているのが分からないから困ったもんだ、。でも、一般の人は困らないように、ドルビーデジタルで再生出来るようにしているので、結局TrueHDの恩恵はないのである。

 ま、こんな調子だから、これは一つのお祭りだと考えるべきかもしれない。

 さて、前置きが長くなったが、今日は「その一環として」(笑)SHM-CDを聴いてみたい。要は、現行の普通のCDプレーヤーで、そのまま再生出来る「高音質なCD」というふれ込みの訳の分からない代物だ。(失礼)

 今回はお試し価格ということで、一枚1000円、クラッシック編、ロック編、ジャズ編、と出ており、どれも同じ音源から作成したSHM-CDとCDが一枚づつ入っていて、聴き比べて楽しむ、という趣向のものだ。

 価格はお買い得感抜群、2枚組で1000円だから、一枚500円である。こうなると1種類では何なので、今回は3種類共買ってみることにしたのである。

 さて、祭りのお味は?もとい、音は?如何に?

 まず、初めにクラッシック編のSHM-CDをVRDS-25XSで早速聴いてみる。先入観なしに、この場合は絶対評価になる。ある意味で自分を試すためだ。

 で、音が出た瞬間、、これが何故か高域の歪み感が多く、おまけにハイ上がりで音は痩せていて喧しい!。如何にも所謂ワゴン売りで買って失敗する一枚1000円のイメージだ。

 何だこれは~!!??(*_*)

 これは多分、、音源が良くないのもあるんだろうな・・と思いつつ、今度はCDを期待せずに同じボリューム位置でかけてみると、何と、随分音が違うのである。

 安っぽさはあるが、高域のチリチリ感は全然減っていて、ちゃんとバラスしており、優秀録音ではないが、どうしようもない音ではないのである、。いや、所謂普通の音で、ある意味びっくりだ。。

 正直、これだけ聴いたらもうSHM-CDは駄目だ。二度と買わないと思う。それ位SHM-CDは音が良くないんである。それとも、これが音源に忠実なのか。

 どうも納得がいかないので、更にジャズ、ロック編を聴いてみたが、実は音の傾向はまったくと言っていいほど同じなんである。。。。正直、SHM-CD側は音が良くない。特に、高域方向に独特のハイ上がりで詰まったような癖がある。(追記&注意参照)

 何でなのか分からない。何か理由があるのか?例えば、今回はティアックを再生プレーヤーに選んだが、このDACはかなり古い。また、SRCが入っているので、これがSHM-CDには何か悪影響を及ぼすのだろうか?

 そこで、次に今回はDV-AX5AVIと言うマルチプレーヤーでも再生してみた。この機材は比較的新しいDVD-Pで、SACD,CD,DVD-Audio対応のパイオニア製の準ハイエンドモデルになる。作りもしっかりしており、所謂安物ではない。

 で、どうか、、、と言うとこれがあんまり傾向が変わらないんである。やっぱりSHM-CDは音が変だ。高域を圧縮して戻すのに失敗したような、変なチリチリ感があって、丁度初期のDD収録に似ている。

 ジャズのシリーズが比較的音はまともだが、それでもやっぱり傾向は似ている。ジャズシリーズは、冒頭の1曲目は猛烈なローエンド(25Hz)とハイエンド(20Khz)が入っているので要注意だが、それでも音としてはやはり少し薄味で軽く、力はない。カリカリしたパソコンみたいな印象。(注:今回は音源がどれもイマイチ、というのは大いにあると思う。)

 

 さて、これだけの仕様で1000円なので文句は言えないと言われそうだが、満足が得られないものは、1000円でもゴミである。

 これだけでSHM-CDの本来の音は分からない。なので、もう少し買ってみようか・・・なんてことをやっていると、今のSACDみたいになるので、難しいところ(笑)。

 思いっきりSACDに否定的だと言われるんだが、ま、そういう経緯があったので、これはマニアなら分かると思う。

 さて、今回のSHM-CDのお値打ちは?と言われると、今回は申し訳ないが、僕にはゴミ(?)だった。。。

 さ、次を探すか、もっと良い音源があるはずだ・・(全然懲りてない)(苦笑)

 

 追記&注意:SHM-CDとは、簡単に言うと、表面の透明率が上がって読み取り精度が良くなって、それが音質に良いと言われる仕組み、らしい。確かに、見比べるとムラが少ないのが目視で確認出来ます。なので、圧縮とは関係ないので誤解無きように。と言うことは、、良くない録音は、より良くない音になる可能性はあります。つまり、録音の状態がよりモロに出てくる可能性があるのかも、、。(今回の中ではジャズ編が一番まともです)

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