2008年

4月度

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2008/04/04
感じ方と選択
 さて、ぼやぼやしていたら、何と4月である。

 今年はエイプリルフールにちょいと悪戯してやろう、、とネタを考えていたのだが、既に4日。。。ということで、これは来年に持ち越そう。(オイオイ)

 で、まあ、時が経つのは早いもので、気が付くと僕はおじさんになっているのだ。

 何かと言うと、先日18年ぶり位(?)に眼鏡を新調した。レンズは15年前に一度だけ交換したが、その後はまったく交換していない。つまり、近眼で視力が悪いなりにも、15年位は度数が変化しなかったとも言える。これはこれで運が良いと言うか、不思議な現象だと言われることがある。が、尤も、僕はこの眼鏡を作る5年前までは視力は1,5から2,0位あったのだ。遠視ではないか?と言われる程視力は良かった。

 スポーツの事故で視力低下した方なので、あるところで止まるのかもしれない。

 なので、目のいい人の気持ちも分かるし、視力の良くない人の気持ちも分かるのである。

 ただ、写真に写っているのは、実は今まで使ってきた方の眼鏡である。「ポパイ」ブランドだから時代を感じる。80年代後半から90年代の代物だ。

 新しいやつはまたしても黒に近いダークグレーのシンプルなタイプ。時代を反映してか、何とも細長いフレームに少々不満もある。

 何故って、時代は縦狭(笑)なんですから。TVでも映画のシーンでも、兎に角、細いのが今の流行。、まるでシャッターのぞき窓から観ているようなムードで個人的には好きになれない、が、それでも売ってないものは仕方がない。

 で、それは良いとして、新しい眼鏡を付けて二週間位経つ。視力は右だけほんの僅かに度数を上げた。0.25位だったと思う。左は15年前と同じだが、検査をした限りでは度数アップは必要なしと判定された。

 新しい眼鏡はレンズがプレスチックになり、何タラコートやら屈折率が云々、と色々良くなったらしい。

 最終決定の際に「プレスチックは性能は良いが値段が高いのじゃないか?」と尻込みしたんだが、何と!今の時代はガラスの方が高いと聞いてびっくり。。もう15年前とは全然様子が変わっているらしく、性能面でもコスト面でもプレスチックが断然有利だと説明された。

 プレスチックは、軽い、扱いやすい(割れない)、加工技術の進化でいろんな芸当が出来る、と既にガラスレンズは過去のものとなっていると言うのだ。

 僕が今の眼鏡を作った時は、まったく反対のことを言われた記憶がある。(笑)(当時はガラスは安価で高画質、欠点は重く厚みが出る点だった)

 何だかオーディオ機器や固定画素とCRTの比較みたいで笑える。つまり、もうこれから時代が進めばCRTはコケにされるわけだ。確かにこれから15年後の固定画素は凄いことになっていると予想する。CRT?あんなものを・・となる日が来るのだ。音も同じか。アナログアンプ?ピュアオーディオ?何ですかそれは?平成初期ですか?なんて言われるんだろうなあ。(苦笑)

 ま、それはそれで仕方がないだろう、。

 で、それは良いとして、新型眼鏡の具合はどうか?

 まず、非常に軽い。これは良い。ただ、細長いので多少視野が狭い。これは多少慣れが必要だ。が、その分首を振れば良いわけで、更に首を振っても眼鏡が全然ずれないので新旧一長一短か。

 で、自慢の高画質(?)レンズの効果は、と言うと、これがどうもおかしい。。。というか納得出来ない。

 明るい所では今までの眼鏡とそんなに違いはなくきちんとフォーカスが合うのだが、多少ハレーションが起きる。また、何故か夕方になると視力が少し落ちると言うか、被写体の輪郭がボケるのである。その上、何とはこぶねでプロジェクターを観ていると、明るい部分にぼんやりと光の膜が出て、白が微妙に緑付く。ほんの少しだが、どうも「抜け」が良くないのである。

 そこで、納得出来ないので、旧型眼鏡をかけると、何故かこちらの方が右目は僅かに視力が落ちるはずなのに、むしろ輪郭はシャープに繊細に切れて見える。ボケている部分と中の核の部分がしっかりと判定出来るので見た目の視力は上がるのだ。また、明らかに感じる点は、ハレーションと光ボケがなく透明度が一枚上がる感じだ。黒が締まり、抜けが良くなり爽快。まるでPJのレンズの違いのようだ。

 いや、「そりゃ15年の慣れは仕方がないだろ!」、と言うなかれ。

 実は、再度眼鏡屋に相談に行ったら、一度だけはレンズ同等品なら無料交換してくれるというので調整に行ったのである。この日は相談だけだが、サンプルにかけたレンズに驚いた。値段は高いが、テスト目眼はガラスレンズなんである。

 旧型と同じく、色は変化しないし抜けは良い、おまけに光ボケはなく肉眼の反射に近い。もう勝負あった、という感じだ。度数も右が更に合うのでトータルでは「やっぱり新しい眼鏡は良いな」ってな感じた。それ位違う。能書きは別にして、これは生理的に感じる一番大切な部分なので、人間の五感には極めて重要な要素だ。

 ほらみろ〜(笑)ガラスの方が良いじゃないか。(^_^;)

 だがしかし・・ここで実は非常に悩む。。ガラスは値段が上がるし重くなる。これが結果的にストレスになるかもしれないということだ。これも非常に重要なことなんだそうな。多少不憫でも慣れが勝つか、性能がそれを上回るか、ここが人間の難しいところ。

 人間には生理的に受け付けない部分もあるが、適応性という極めて柔軟な性質も持ち合わせている点を考慮にいれなければいけない。

 どうするかなあ、、交換はしてくれるらしいけど、十分に心の整理も必要だなあ。

 

 オーディオで言うと、このユニットも今は大人しいが、そのうちこなれて来てエージングも進めば、旧型を超えるだろう。人間もソースも段々適応して来て、やっぱり交換して我慢して使いこなして良かったなあ、なんて思う。

 が、ある日、ひょんなことから、旧型のユニットを悪戯、いや、ある意味懐かしさから付けてみると・・・壮絶な切れ込み、繊細でシャープで透明度抜群の音に、ショックを受けて、。

 結果として、「やはり生理的にその時感じたことは素直に受け止めて判断するのが良い」なんてことになることもあるかもしれない。

 あ、いや、別にこれは例えではあるが。(笑)

 お後がよろしいようで<m(__)m>

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