2008年

3月度

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2008/03/14
20年後の春は?
 さて、今年の冬は我ながら風邪にも負けず、何とかそれなりに過ごし切れるか、、と思いきや、何と冬の最後の最後になって、仇のような大風邪をひいてしまった。。。

 で、ダウンである。しかも、今回は過去最大と言うか、治るまで10日以上もかかってしまった。

 当然その間は音が聴けない。何故って、音が悪いからだ(笑)。風邪をひくとどうも遺憾、。音が全然分からなくなる上に、ハイ上がりで歪みっぽくなるから不思議だ。

 で、やっとどうにか、ということで、久しぶりに録り溜めておいたWOWOWのハイビジョン録画を観た。

 今回はBON JOVIのライブである。生中継だったんだが、録画なので鮮度にはあまり意味はないかも。

 さて、しばらく観ていたが、ど〜も音が悪い、、。

 低音は力が無くフニャフニャで、ボーカルは歪みっぽい。気が抜けたビールみたいでスカスカする。まだ風邪をひいているのかと思ったが、どうもそうではないみたい。ま、AACだから贅沢は言えないんだが、それにしてもイマイチだ。

 個人的にはもっと収録の良いAACもあるので、これは生中継による音響のぶっつけ本番の失敗だと思う。ま、生中継はリハーサルが十分出来ない、途中で大きく修正出来ないだろうから、仕方ないかもしれない。もう少し音域バランスを考えて欲しいが、記念ライブだけに残念だった。新型のレコーダーも全然意味がないかもしれないな。

 で、どうにも気分がすっきりしないので、このままでは引き下がれない。ハードロックは聴き終わった後に燃え尽きないと駄目である(笑)

 そこで、ふと思い立って棚の中を探したら、、、あった!ありました!何とBON JOVIのファーストアルバム、しかも当然レコード(笑)。

 いや〜〜、懐かしい、。「夜明けのランナウェイ」(邦題)なんて、時代を感じるなあ。B面(死語)は名曲バーニングフォーラブが入っている。何度も聴いたなあ、これ。、

 帯はとっくの昔に無くなったんだが、これは国内盤なのだ。そう言えば、当時BON JOVIは「ハードロック&ヘビーメタル」として売り出したのである。(革ジャン着ているので今とイメージが違う)

 しかも、かなり軟派な野郎どもで、今で言うところのイケ面バンド。多少その辺を嫌う人も居たが、実はトンでもなく商業的センスも抜群の切れ者だったのは、今でこそ分かることだったりする。だって、このレベルに達すると誰が当時想像しただろうか。ハッキリ言って、ビートルズレベルですから。この当時、日本に来たって大して得はなかったはずなのに、彼らは結構来日している。サービス精神があると言うか、音楽スタイルを変えてもファンを引き継ぐ辺りは素晴らしい。ま、こういう地味なことが結果として今の状態を生むのかもしれない。

 でも、音はそんなに良くないはず。ハードロックだし、当時も低音が柔らかく感じたレコードなので期待は出来ない。しかし、針を下ろして音が出てびっくり。。。

 少なくとも、今回のライブよりは遙かに良い。また、最近は次世代音声やら何やらに祟られているせいか、ビットのないアナログの音はある意味でやっぱりカルチャーショック。ロックでも切れ味が全然違う。L-1000で聴いているのでかなり神経質だが、それでもなかなかハートが燃える(笑)。

 また、予想外に盤質の保ちが良いことにびっくり。もう20年以上前に擦り切れる程聴いたのに何ともない。盤面は意外にぴかぴかである。何とも感慨深いものがある。

 

 しかし、それにしても、今のオーディオ&ビジュアルフォーマットの方はどうなんだろうか?

 最近、実はいい加減面倒になっている。嘘が多いと言うか、ごまかしが多すぎる、。HD DVDは撤退したが、当然我が家にも残骸がある。11枚だがこれは20年後に使えるのだろうか?(アホである)

 ま、それを見越してHTPCでお茶を濁していたのだが、結果は読みが見事に当たった。まあ、そう言う意味でよしとするか。。

 が、それではBD(ブルーレイ)大盛況か?と言われると、これまた非常に怪しい。

 名前こそBDだが、実は多くの種類があって、今は事実上無くなった規格もあるからいい加減だ。

 それから肝心の音だ。これもいい加減。例えば、写真のデモディスクをかけて確認したのだが、現状手元にある次世代対応と言われる機材で、全て対応しているものがないのである(!)。

 BW200、PS3、ハイビジョンレコーダー、どれも既に旧型、非対応、だ。

 まず、BW200はTrueHDを「再生することが出来ない」。以前、これを使いTrueHDを聴くと音が良い、なんて話を聞いたことがあるが、それはDD(ドルビーデジタル)なんである。TrueHDはデコードすら出来ないのである。

 PS3の方はTrueHDをデコードしてPCMに変換することは出来るが、DTS-HD MAは単なるDTS部分しか再生出来ないようだ。

 HTPCは周知の通り、全て48Khz/16BitのPCMになる。ダウンサンプルしているのだ。

 ではTrueHD、DTS-HD MA対応の専用機が必要になるんだが、ここで落とし穴がある。そのためのAVアンプが要るのだ。また、デッキにアナログアウトがあれば良いかと言うと、実はフルデコードした音声が出ているという保証も実はないのだ。

 また、PJも必要になる。また、更に良い音で聴くためには、PJが「24P対応」か、アナログで映像を出す必要があったりと、もういい加減馬鹿らしくなる、。

 こういうことを全て自分で調べなければならないとは、本当に「簡単」な規格とは言えないと思う。

 この調子で20年経ったら、どうなるんだろうか??

 20年後の春、僕は何を観たり聴いたりしているんだろうか、。

 いやいや、その頃には、今のBDを観て「この当時のメディアは音も絵も良くて簡単だなあ」なんて言っているかもしれないが、(笑)

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