2006年
9月度
2006/09/27 つれづれなる、、G90Jの使用感 |
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さて、遅くなってしまったが、それではG90Jを使用してみての現状の大まかな感想をば、。
いや、、実は少し時間を置いたのにはワケがあった。これは、自分自身をまず冷静にしたかったということと、もう一つは、今更この機器のインプレが必要なのか?というジレンマである。 既にとっくに販売は終わっており、おまけに当時のグレードとしては、デモユースに近い。所謂ハイエンドだ。性能からすると、良くて当たり前じゃん!と言われるかもしれないし、。 が、それでも今この時代に観る、個人の主観が入っている方がマニア的には面白いだろうということで、私的な感想で書いてみる。。 さて、では早速G90を標準設置して使うか?、、と言われると、僕がそんな素直な奴ではないことは皆さんもご存じの通り(笑) まず、調整は今回も当然のことながら、G70ではお世話になっているUAシステムズのU氏に御願いした。U氏の調整の腕は本当に筆舌に尽くしがたいものがあり、抜群なのは周知の通り。また、それ以上に+αの技を披露してくださるので、やはり僕にはUAシステムズがベストなのである。 オイラの性格からして、G90を使うならそのまま使うのは勿体ない。D50、G70と使って来たので、普通の調整ならある程度は自分でも出来る。でも、それでは最後の僕の3管としてのG90の名が廃る。ので、初めからこの機器の最高性能で走らせることを考えた。。(アホである) そうなると、これには絶対にプロの技が必要なんである。 そう、G70と同じ手法である。ただ、詳しくはここでは書かない。内容を理解しないで真似をすると、壊れるからだ。プロ同伴で、必ず厳重なチェックをして貰ってからのセッティングでないと危ないのである。また、現場の写真はあまりお見せ出来ない。これはプロの仕事現場なので、見たい人は御願いすれば良いわけだ。
ところで、僕は絵も音も、自分の好みが非常にハッキリしている。自分が観たい絵、聴きたい音、でなければ駄目なのだ。人が何と言おうと「オイラ色」でないと納得しないのである。(アホである) 以前も書いたと思うが、VAの趣味は料理に似ている。確かにプロにお任して素晴らしい料理を頂くのは良いと思う。本来はこれが基本だろう。 前菜が出て、次は、、と、。 でも、 オイラは、初めにメインを出して欲しい。味覚が一番敏感な時が大切、つまりおいしいものは、一番おいしいところを先に頂くのがオイラ流。それを食べながら前菜を食べる。通じゃない以前に邪道だ、なんて言われる。が、オイラは寿司屋でもオーダーはイレギュラーだ。まず卵焼きを二皿、その後は鯛、そしてみそ汁、。トロは駄目だ、好きじゃない、白身の方が良い。また、ウナギよりも穴子だ(笑)。完全に変人だが、これで良いのだ。でも、注意したいのは、これにはプロの腕と味があってこそなんである。 真のプロは、基本は勿論だが、更に好みに対して自由自在なのである。
さて、、その調整完成後に出て来た絵はどうか?というと・・・ これはもう絶品、見事!の一言に尽きる。 奥行き感、透明度、周辺部に至るまでの完全なフォーカス、立体感、色彩感、明るさのDレンジと瞬発力、と、どれを取っても素晴らしいものがある。また、CRT管が新しいせいもあって、目をしかめる程の眩しいスポットライトの後は、深黒の表現と、これには驚いてしまう。特に、この黒の情報量と締まりは並ならぬものがある。 真のプロが最高の素材を扱って、更に好みにオーダーメードするとこうなるのだ、という感じとでも言おうか。。。 勿論、明るさについては、G90にビーズ2,6ゲインスクリーンなんてモノを使っているので、猛烈な明るさになり、ハレーションは出るが、それをもってしても有り余る程のパワーが絵のフォーカスを合わせてしまう。それ程までに絵に力があるのだ。 これは肉眼でみる現実界に非常に近い。僕はこんな絵が好きだ。G70以上に「今そこにある風景」である。 ただ、映画ファンからすると、これはでっか〜い直視管テレビだと言われるかもしれない(笑)。でも、それが好きなんだから良いのだ。また、最近の固定画素PJはもっと明るくなっているので、むしろその方向に来ているんじゃないかな?以前観た、あるDLPは同じ我が家のスクリーンで観比べたが、G70よりもピークは明るかった。 ほーら、明るいことは良いことだあ?(^_^;)
さて、その後今日まで、60時間位色々観ながら、今度はG90を弄ってみた。基本的には使い方はG70にそっくりで慣れ親しんだ感じは使いやすい。便利になった点は、ガンマ調整がRGB単独個別で出来る点(まあ、固定画素ならある機能だが)と、電磁フォーカスに6極がある点だ。(6極は意味が分からないで触ると壊れるので絶対注意が必要!) これにデジタルコンバーゼンスがあれば最高なんだが、残念ながらメーカーが既に3管から撤退しているので仕方がないが。、(バルコは現役なので搭載機種が存在する) また、入力信号にシビアになったせいか、外部同期Cにして、VP30からD5を入れたが、これは映らなかった。(不思議なことに、G70では何故か一応映る)それから、クランプが手動でないとロックしない点はちょっと戸惑った。 G70の方がオートロックするので楽と言えば楽だ。でも、G90は1080P72Hz(DVI規格の)でも画角が切れないのは余裕があって良い。ただ、HTPCからの1200P「1920×1200の60HZ(DVI規格の)」は、やはりG90でもフル画角表示は出来ない事を初めて知った。また、入力信号ごとの電磁フォーカスのデフォーカス値が、G90の取説に記載がないのはちょっと意外。(G70は何故かある) 明るさについては、やはりG70よりも更に明るい。ただ、これは管が新品なので同列比較は難しい。スペック値では100ルーメンの差だ。
で、ここで肝心の画質を、今までのG70と比べるとどうか?と言われると、これはやはりグレードが違うので、全ての面で歴然とした差はある。まあ、これは仕方がないし当然だろう。 プロにフル調整されたG90だと、1080Pで上下を縮めてワイド120インチでも、近付くと全白だと走査線が見える。これ以上スクリーンを大きくすると、もっとハッキリと見えるかもしれない。PCを1080Pで表示しても、フォントのドットもちゃんと出る。 僕は絵を観た瞬間に、生理的に一番初めに目が行く部分は、明るさと解像度なんだが、このニーズに上手くマッチしていてとても気持ちが良い。(実はG70も結構明るいんだが、) ただ、1080P60Hzは、むしろG90だとVP30のような専用機のスケーラーでは、字幕表示ではブラウン管特有の微妙なチラツキが、大きく出るので、1080P60Hzなら8インチのG70の方が繊密だが走査線は見えないので、よりフィルムやスライド写真のようになって観やすいかもしれない。(これは現物を観てもらうしかない)ひょっとすると、固定画素に慣れた目だと、G90では走査線がハッキリしてしまい、見づらいと言う人もいるかもしれない。でも、この場合はHTPCが威力を発揮する。 また、絵作りはG70と同じメーカーなので当然よく似ており、リスニングポイント(3,5m)で1080P60Hzで観る限りは、まるで成人の兄弟みたいだ(親子ではない)。がっちりしたパワフル兄貴に、3つ位年下の筋肉質な弟、ってな感じかな。。(バットマン&ロビンのイメージかな?) ただ、この場合の比較では、必ずプロの調整設定が必要であり、G70はそれが肝である。逆に言うと、UAシステムズが調整をしたG70とは、ある面でG90に迫るものがあると感じたのも事実。これは、お世辞でも自分の贔屓目でもない。9年ずっと使ったものを、その場で差し替え比較するのだから、全ての性能差を冷静に目の当たりにする反面、僕自身がG70のポテンシャルの高さにも少々驚いたのだ。 プロ調整の1080P60Hzなら、G70も相当やるなあ〜、、と言う感じか。。
さて、とは言え、それでもG90は、これからの二刀流の固定画素を見据えるための、僕のアナログ用PJリファレンスの片刀になったわけであり、僕の最後の3管にふさわしいものとなったのは間違いない。 心境は、正に現用の今のAD(アナログレコード)機器と同じだ。(この意味を理解して貰えるかな?) 後はどうか壊れないことを祈るばかりだ。(本体は5000時間が近いので) さあ、次の対抗馬はどうするかなあ、、 |
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2006/09/12 片刀設置完了 |
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何だか、オマエ(G70)最近太ったんじやないか?そう言えば、怪しげなモノ(?)を沢山食ってたからなあ、。そろそろダイエットした方が良いんじゃない?
ってな、冗談はさておき、 先日書いた通り、今後我が二刀流Vシステムの「片刀」となる、プロジェクターの交換が完了した。。 「オイオイ、固定画素に行くんじゃなかったのか!?話が違うじゃないか!」って? 石、、石を投げないようにしてください、、、/(^_^;)/ いやいや、行くんです。(-_-)b お目当ても密かにある。。 でも、そのためには、どちらも相手にとって不足がないことが条件。また、我が家での3管は、丁度AD(アナログ)と同じ位置付けなので、最後にリファレンスを用意しておきたかったのである。SP10IIIの予備を入手したのと似ている。 つまり、これはそのための自分の趣味である3管人生の集大成(大袈裟)としてのケジメであり、ケリを付けたかったのである。(と言いつつ、G70はまだ後ろに綺麗に置いてあるんだが、) どういうことか?と言うと、、 まず、先に話した通り、今後は何がどう転んでも確実に「固定画素時代」に突入するだろう。特に、この1〜2年で固定画素のフルHDプロジェクターが一気に開花するのではないか。(また、ソースはHDCP対応のデジタル信号となり、アナログRGB入力にはそのままでは入力出来ない。) 確かに、一部の3管は今でも現行機種が存在するが、それでもハイエンドが殆どだし、おまけに海外製品なので一般的ではない。これから3管をやろうと言う人は殆どいないだろうし、やるとしてもある程度のキャリアと知識と覚悟がないと無謀である。また、実際に使っていても、全ての性能を発揮出来ているとも言い切れない。それ位使いこなしは難儀である。(自分がそもそも出来ていない。。) また、その一方で、デジタルの進歩は日進月歩どころか、秒針月歩の世界なので、猛烈な進化を遂げることは間違いないと思う。 となると、固定画素なんて、と高をくくっていると、取り残されるだろう。進化をなめてはいけないのである。(そもそも、収録が既に変化している部分がある。) 新しいことに懐疑的というのは、マニアには少なくないと思うがどうだろうか。まだまだアオいよ、という冷めた思いこみだ。 でもこれは、生まれたばかりの赤ん坊に「手が小さ過ぎる」というのと同じ。その手はいつしか大きくなって、歴史に名を残す人物の手となるかもしれないではないか。
ただ、そうは言っても、、最後にどんな歴史を踏んで世代を交代するか冷静に見届けてみたいと僕は思うのだ。 で、今回導入したのは、写真の通り、SONY製最後で最高の3管プロジェクター「VPH-G90J」である。勿論、当然とっくに生産完了している、。 また、既に長くお使いの方には、それ程珍しいものではないだろうし、3管なら同じ9インチ管クラスでも、更に周波数が180Khzまで伸びている凄いものもあり、また、更には9インチが最高と言うわけでも毛頭ない。まだまだ12インチ管なんていう機種も平気で存在しており、この世界はトンでもない程天井知らずではある。 なので、今の時点でさえ、3管はやっぱり既にフォーカスが甘いから、なんて観ないで言っていると、大目玉を食らうかもしれない。現状では、固定画素より3管の方が解像度が高いものがあるという現実。これは注意した方が良いだろう。(尤も単純比較は出来ないが) とはいえ、どこかで一線を引く意味合いで、僕の最後の使用機器としては、これを選んだ。まず、解像度は2500×2000ドットなので、現状の固定画素と比べても、まずまずの線。(G70は1700×1200だった。)絵作りは同じGシリーズなので好みに合う。 また、僕が導入するのだから、当然中古である。(^_^;)と言うより、新品なんか今でさえ、僕には絶対買えない(笑) G70が1600CC〜2000CCクラス車なら、G90はスポーツカーの世界だった。 但し、今回は幸運なことに、ある方のご紹介により、CRTはRGB共に新品に交換された、極めて程度の良いものを入手することが出来たのである。当然、絵設定は一からなので、これはとっても嬉しい。所謂リビルド品と言うモノだ。(実際には、本体使用時間は現用機のG70よりも、更に1400時間程度も長く使われていることにはなっている)
まあ、それでも夢を諦めないで10年待ち焦がれたのだから、許してくれたというか、それが遂に叶ったと言うべきか、。夢は実現するものである。 つまり、これで心おきなく固定画素に行ける、のである(どういう理論だ?)
(入手にあたっては、関係者の方々には深く御礼申し上げますm(_ _)m) さあ、果たして肝心の絵はどうだろうか・・(つづく) |
2006/09/05 準備中 |
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この忙しい時に、、と、自分でも自己嫌悪になる位だが、でも、こればっかりはやらなければいけない。 そう、プロジェクター交換のための準備です。 しかしまあ、今度こそは、カッコ良くプロ仕上げの設置を!と思っていたが、、金銭的、時間的な制約から、またしても「自作」です(-_-;)。でも、切るの面倒くさ〜いなあ、。 おまけに、今回は特に面倒さが先になって、シナ板のグレードも低い。 まあ、いいか、。次こそは絶対プロに頼もう。
ところで、一つご指摘を頂いたので、訂正致します。先月の日記である。 「両刀使い」とは、バイセクシャルの意味と間違われますよ、とご指導頂きました。m(_ _)m (確かに、検索をかけると、必ずそちらの意味でヒットすることに気が付いて大あわて。。こりゃ、まずい、) 私はそうではありません。(当たり前ですが) 「二刀流」、がこの場合の意味合いとしては適切と判断致しました。ので、改めて訂正させて頂きました。 (某氏には御礼申し上げます。既に先日の日記は訂正致しました。有り難う御座いました。)
さあ、やるかなあ〜先は長いぞ、、←ちょっと疲れ気味? |