2006年
8月度
2006/08/31 交換決定! |
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色々考えたが、、やっと自分なりの結論が出た。
何を言っているのか?とわれると、今後の我が家の「V」(ビジュアル)の行方のことだ。本当に散々悩んだ。どうしようかと、、。 でも、今はもう迷いはなくなった。本当である。 では、どうするのか? まず、プロジェクター交換を決意した。これは完全決定である。 何になるかは、今後の動向をじっくりと見てもらうしかないが、ただ、そのままでは、初めは誤解されることは間違いないと思われるので、先に全て書いておく。 3管か固定画素か、という問題だが、 僕は、しばらく「二刀流」になるだろう。 誤解して欲しくないのは、この意味は、丁度今の自分の「A」(オーディオ)のメディアの扱いとまったく同じになるということだ。こう書くと意味が一番ぴったり来る。 AD(アナログ)はまだ我が家にあり、デジタル12センチメディアもある(ないのは現状ではHD DVDだけだ)。でも、どっちも完全稼働している。頻度はその時による。 元マスターがアナログならアナログが良いと思う。でも、元が全てデジタルならデジタルが良いかもしれないというよりも、元には忠実とも言えるかもしれない。(尤も、そう単純ではないんだが) これをVに当てはめると、映画もライブも現状では収録が様々ではないか。じゃあ、最終表示デバイスはどっちが良いと喧嘩するよりも、二刀流の方が客観的になれる。 これがポイントである。 びっくりする人もいるだろう。批判もあるだろう。 裏切り者と言われようとも(オイラはデビルマン世代だ)(笑)、でも、もう決めたのだ。 なので、正直、気持ちは凄く楽になった。気分は爽快であり、後悔はない。ホントにすっきりした。 なので、行動開始だ!。 が、そのためには段取りがあるので、途中だけ見ると、「誤解を受ける」と思うので、先に書いておくことにしたわけだ。(つづく) |
2006/08/26 俄然本領発揮 |
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そろそろ8月も終わりだが、それでもこれからは残暑一徹、まだまだ辛抱が必要だ、。
さて、今日は久しぶりにオーディオネタに戻って、早めに更新。(笑) しかも夏の終わりということで、ちょっと涼しくなると言うか、いや、青くなる(!)ようなトンでもないソフトを紹介したい。 そう、SY-99さんのDVD-Audio第三弾!であります。 本当は一枚づつ分けてレポートするつもりだったのだが、、これがもうどっちも凄いので分けるのは勿体ないし、夏のムード抜群なのでまとめて書かせて頂くことにした。 何しろ、SY-99さんの進化はもうここまで来てしまわれた、と言うべきか、、もう俄然本領発揮!いや、本当にちょっとまじめな話、筆舌に尽くしがたいものがあるんです、これが、、。
まず、右の「JR筒石駅」から。 詳しい内容については、SY-99さんのページを読んで頂くとして、個人的には音についてのみ感想を少々、。
が、その前に、皆さんは「0:34 レイジ34フン
さて、この「JR筒石駅」だが、音だけ聴くと、もうホントにもの凄い残響と、時折入る電車の風圧で、まさに恐怖を感じるのである。特に、今回の洞窟は反響が猛烈に「鋭く」返って来るので、極めて切れが良く、中の大きさが目に見えるように分かる。それでいて遠方へ消え入る音は、完全に消えるまで音がしているのが分かる程緻密で、自分の部屋にいてオーディオを聴いているという感じがしなくなるのである。 これは2CHの録音なのだが、もう部屋の中が逃げ場のない延々と続く洞窟に変化してしまい、鳥肌が立つ位にリアルで、思わず絶句。。。 言葉は悪いが、音はまさにホラー映画以上の世界なんである。丁度、視覚的には、先述の映画の地下鉄通路の感じだ。(暴言多謝) でも、音楽的(?)な面で言うと、個人的にはトラック4が絶品!である。これを聴いたら、ゲテモノ系現代音楽の優秀録音がつまらなくなる位、猛烈な優秀録音なのである。録音レベルもぴったり合っていて、切れ味抜群で散乱し炸裂する。これは必聴トラックである。これは今回から僕のDVD-Audio用のテストディスクにさせて頂くことにした。
さて、続いては右の「熱海海上花火大会」 夏の締めくくりはこれである。やっぱり花火です。音は爆発音だが平和を感じると言う意味で、僕は花火が好きなのだ。 で、早速音を出してみる、。 今回の収録は、色々なセレモニーがあって、いきなりバーン!と言う収録のタイプではない。なので、それなりにぼんやり聴いていた。何となく海上のムードと海と陸の反響が聞こえて来て、雰囲気抜群。釣りに行って港付近にいる感じが非常に良い。その音に合わせてしばらく聴いていた。。辺りが段々騒がしくなる。 が!、トラック7の10号尺玉で、一瞬何が起きたのか分からなかった。 はこぶねの機器が音を出す瞬間に、既に飽和してしまった、。もの凄いDレンジで、完全にクリップしているというか、特にスピーカーが音のスピードについて行けないのか一拍遅れるのだ。特にウーハーは遅れている。これがハッキリ分かる猛烈な瞬発力のある発射音の後、ババン!!と来てシステムが飽和してしまった。 勿論、音は出ているし壊れてもいないのだが、それでもシステム全体が音についていけないのを、ありありと実感出来る程の早く痛烈な爆音が入る。辺りの騒音に合わせていると、もうトンでもないピークが来るのだ。これを聴くと、CDは収録容量が既に限界に達しているのか、とさえ思えてくる位だ。 しかも、それでいて遠くでパラパラと花火が散るシーンでは、何故か音が完全に分離するというか、まさにCDとは明らかに違うと即座に感じる程、音の情報量が桁違いに多い。特に持続する破裂音の粒が繋がらないのである。繊細にして力があり、殆どSPに乾電池を繋いだような感じ(笑)と言うか、バッ!と来る。もっとボリュームを上げてみたいが、そうなると208ユニット1発では全然足りない。
いやはや、、、もうこれは全てSY-99さんの技であり、フォーマットに合わせた収録限界を見据えた録音になっているせいか、僕はもうただ驚くばかりである。この収録を聴かせて頂いて思うことは、何事も使いこなしが重要。そして、常に性能の限界にチャレンジされるこの姿勢には、もう前回にも増して頭が下がるのであった。 もう一つ、僕はDVD-Audioに期待している。やっぱりこのフォーマットは素晴らしい。・・なんだが、もうなくなるのかなあ、、。市販ものは、我が近所では殆ど見かけない。
ところで、次世代ディスク、本当にその性能を発揮出来るのは何時なんだろう、、なんて思ってしまう。器は全部使って欲しい(笑)。 そう、本領発揮するまで。
(SY-99さん、今回も貴重な体験を有り難う御座いました。) |
2006/08/22 やがて来る日 |
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さて、また遅くなってしまったが、一応更新。。。
今日、Webをのぞいていたら、遂に来始めたか!?と思う記事を見つけた。 それは、これである。 どうにか手に届く位の、低価格化の火蓋を切るかと思わせるフルHD液晶PJのニュースである。 個人的には、液晶から始めて3管に行き着いた時代の僕としては、何とも万感の思いが過ぎるのである。 目頭が何故かウルウルである。。 僕の時代には、欲しくてもこんなスペックの液晶は存在しなかった。だから、上のクラスの絵を望むなら、3管しか行く場所がなかったのである。 でも、この記事を見ると、遂に新しい時代に移行し始めたんだ、、と感じるのである。 勿論、画質は現物を観てみないと何とも言えないだろうが、それでもこれからの時代のことを考えると、この価格帯でこのスペックがないと普及は難しいと思う。 なので、喜ぶべきことである。この世界(デジタルデバイス)は進歩が早いので、雪崩現象は起きると、全部一気に行ってしまうはずだ。(笑) 例えば、プロジェクターではないが、この記事も興味深い。60Hzがやっとだったのに、何と120HZ対応だそうな。 そろそろ雪崩現象が起きるのか?、。
ところで、我が身を振り返るとどうか? 擬人化は嫌いだが、それでもそこには約10年連れ添った(?)我が愛機VPH-G70QJが、静かにこちらを見ているように思えた、。 でかい、重い、調整が面倒、音がうるさい、値段が高い、排気の風が体に悪い(笑)、と、色々難があり、誰にでもは扱えないハンディを持っている。難物である。 が、それでもこの10年、我が家では第一線で如何なる時も、僕の過酷な要求に応えてくれたように思う。 思い返せば、、、初めはまだLD時代だったのである。 その後直ぐに、DVDという躍進的なフォーマットが出て来た。DVDは後発なので、当然このために対応ボードが開発された。IFB-1400という525P専用ボードである。 ところが、DVDはそれだけでは飽き足りず、その後パソコンの普及により、HTPCと言われる実に不思議な送り出しの機器が出てくることになった。 この時は非常に心配で、果たしてちゃんと映るの?と思った位だったが、何故か水を得た魚のように、高精細な絵を再現してくれて少々驚いた。 まあ、アナログRGBなので当たり前なんだが、それでもこの時はこのPJの持つポテンシャルの高さに感謝したものだった。何しろ、LD標準の頃の製品なので、こんな高い周波数と解像度で大丈夫なんだろうか?という懸念があったからだ。 しかし、デジタル規制によるアナログ排除の流れもあって、国内のHTPC市場が駄目になったのは記憶に新しい。この時は非常に残念な思いを禁じ得なかったが、今となっては、更にもっとアナログには厳しい時代が到来したと言える。 そこで、ハイビジョン時代に入ろうかという近年ではもう終わりかな、、と感じたので、思い切ってスケーラーを導入してプロの調整を受けた。すると、何とこれまたちゃんと受けてくれて、今まで以上に極めて高精細な1080P絵を表現してくれたので、非常に驚いたのは記憶に新しい。(確かに固定画素の絵の感じとは違うが)
ところで、約10年間趣味の要求を満たした状態で使えるPJが果たして今あるのかな?と問われれば、これはどうだろうか。。 まあ、そう言う意味でこの機器には愛着があり、更には無理して導入をした選択は間違いではなかったと今更ながら思う。勿論、現状でも3400時間が来ようとしているのだが、何故か極めて元気(笑)なのでちょっと不思議な位なんだが、。
さあ、それでも次はどうするのか?HDCPによるデジタル呪縛もあり、そろそろ決断を迫られる時期が来るかもしれない。。。 まさにADと同じ運命を辿るのか、。悲しさと嬉しさと、複雑な心境。先行きはまじめに考えないといけない、。 悩む、悩む、悩む。
じゃあ、両方使うのかって?(笑) |
2006/08/13 第二弾!! |
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さて、随分遅くなってしまった。。。皆さんごめんなさいm(_
_)m
気が付けば何と約一ヶ月である(!)(←自分で驚くな) 今までで一番長いさぼりかな?、、でも、色々あってこの時期はどうしようもないのである。が、更新を止めたわけではないので、気を取り直して再開。勿論、ネタは色々仕入れたので、またいつもの調子でのらりくらりと、、。
で、今日はまた久しぶりに強烈なソフトを紹介したい。 何かと言うと、これはSY-99さんの新作DVD-Audioの第二弾!「Phase2」である。 前回の第一弾で、新フォーマットにより新たなる方向にチャレンジされた音に驚いたのだが、それでは終わらないどころか、常に新しい方向へのチャレンジを欠かさないSY-99さんなので、もう既にここまで来てしまわれているのである。今度は飛行機である(絶句) 恐るべし、。 まず、内容は飛行機を生録してあるのだが、前方からの進入と、後方からの進入を離れた場所から、それぞれに録りわけをされておられる。 前置きなしで聴いてみると、静かに向こうから風の中をやって来る飛行機が現れる、。が、その直後に辺りが爆音に変わり機体が迫ってくる!!! 強烈な音なので、うっかりボリュームを上げていると、多分ユニットかアンプ、特にアンプが危ない。持続音でありながら、段々大きくなるので、クリップするかと冷や冷やする。オーディオフェアなんかで大音量でかけたら、一発でアウトだと思う。(笑)
さて、音の感触はどうか?まず、移動感は、これが本当の音なのだと実感出来ると言うか、映画の飛行機サラウンドが如何に嘘であるか、と感じる位音は異様にシビアな部分がある。 特に機体が迫って音が大きくなって来る瞬間に、一瞬方向が分からなくなる、と言うべきか、全ての反射音が入り交じっていて、どっちに動いているか、耳(脳)が感じ取るまでのスピードよりも、音が動く方が早いので、ついて行けない恐怖を感じるのである。 これが一番のポイントである。 これを聴いて、方向感がイマイチと感じたら、それは生の音を聴いていないというか、頭でだけで想像で考えていると言えるかもしれない。 特に、前方からの進入は一機ごとに全部音が違い、更に飛行機の位置が違うと、風を切って音が飛んでくるのだが、それが四時曲がるので、どちらに音が来ているか判定する時間がない程に音の反射の動きが早いのである。この感じが実にリアルなのである。(この意味が分かるだろうか、) 生の音は、大き過ぎると方向感はなくなるのである。判断出来なくなるというのが正しいかもしれない。、つまり、これはそれ程までに情報量が多い証明なのかもしれない。ボリュームを合わせるのが非常に難しいのである。こんなものかな、と思っていると猛烈にでかくなる。この感じはCDではない。 それに、飛行機の離着陸だから辺りは非常に広く障害物はないはずだが、不思議なことに、音がかなり乱反射して一瞬にして折れ曲がる。ちょうど、現場で僅かに耳を動かすと、方向感が変わる感じがありありと出るのだ。これを聴いていると、見ている音と聴いている音は全然違うのだ、と実感出来る。これが本当の音の移動感だと思う。 嘘をつけ、と言うなら飛行場に行って、音を耳だけで聞いてみて欲しい。音がもの凄く乱反射していることが分かるはずだ。特に、飛行機のように、猛スピードで動くものは、音が遅れるので、その部分も実験してみて欲しい。映画の飛行機のようは動きは絶対にしないのである。むしろ、飛行機の動きは耳だけで捉えるのは凄く難しいのがよく分かると思う。
さて、今度は後方からの進入の定位だが、これは音源から距離があるので、マイクが全体の反射音を捉えられるため、進んでいく方向がよく分かる。音が限りなく小さくなる部分が非常に生々しい。しかも、上記の乱反射を共なうので、これまた実在感が恐ろしくリアルである。この場合は客観的に音の方向を判断出来るのだ。これは映画などの感じに近いかもしれない。
このソフトを聴かせて頂くと、音、そして移動感というのは、本当に再現が難しいと実感する。判断する時間が短いと、どっちに動いているのか分からない、その部分が逆に再現されるのである。 また、音のDレンジのせいか、音量セッティングが難しい。これがやはりDVD-AudioがCDと違うと感じる部分でもある。
で、今回はスペアナも撮ってみたが、一つ面白いことに気が付いた。 それは、音を聴いていると、耳をつんざく強烈な音なのだが、意外な事に超高域が予想外に伸びていない(勿論結構入っているが)、ということ。聴感ではとんでもないことになっているのではないかと感じるのだが、そこに多少の違差があるのが不思議だ。 断っておくが、これはマイク補正のせいではない。では何でか?他にもSY-99さんの録音は聴かせて頂いているので分かるが、もっと異様に持続的に伸びているものもある。 そう、これは距離があるので爆音の中で超高域が届かないのである。しかし、それでも今までのCDとは違う緻密さが明らかにある。これを考えると、やはり音はビット数がかなり影響するのではないかという気がするが如何なものだろうか? 周波数の上をフォーマット上で競うよりは、聴感の音にはビットの方が影響が大きいのではないか、。 まあ、デジカメと同じ理屈だが、これが聴感では恐ろしく違いが出るということだ。こりゃ、今更だが、DVD-Audio用のリファレンスプレーヤーが欲しくなる(笑)(正直なところ、今回の録音はS-747では役不足の感がある。特にこの手の音はプレーヤーの性能がかなり出ると思う。)
さて、今回も色々新しい発見のあるソフトで、これは今後のオーディオにためになる経験だった。(SY-99さん、有り難う御座いました。) ただ、これだけでは終わらないところが、SY-99さんなのである、(つづく) |