つれづれ日記
2005年
9月度
2005/09/29 様変わり |
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今月ももう終わりだと言うのに、何だかんだと仕事に雑用が多くて慌ただしい、、。もうほんの少し若い頃は、こんなんじゃなかったような気もする、が、たった10年程で時代が大きく変わっているのかな?。
さて、先日CDラックを少し買い足した。随分前から使っている、オーディオテクニカ製のお気に入りラックである。必要な分だけ1000円程度で一つから買える。かゆいところに手が届く感じで結構気に入っているが、色は時代と共にオシャレに(?)なっている。そんなちまちま買ってないで、いっそ大きなラックでもドーンと用意してはどうか?と思われるのだが、これがなかなか難しい。 まず、10年程前は、メディアはCDが中心だった。このため、サイズをCDに統一して買っていたのだが、そのうちDVDの比率が増えて来た。始めはこれがくせ者で、CDサイズケースとDVDトールケースが混在していて、如何にもチグハグな収納性の悪い時期があった。 で、仕方がないのでDVDトールケースを納めるためにDVDサイズを買うようにした。しかし、これだとやっぱり汎用性がイマイチで使いにくい。そこで、その後は真ん中の板をはずせば、どうにかDVDも入るようにCD二段タイプを買うように変更した。勿論多少間が抜けていて無駄が多いような気がするのだが、それでもCDとDVDに分けて使うよりは、合理的だとその時は信じていた。時代の様変わりは早くて、なかなか先が読めないので、一種の賭けのような感じだった。 しかし、この読みは当たっていて、ここ二年ぐらいは、やはりHVを観るようになったせいか、殆どDVDを買わなくなってしまった。本当のことを言うと、実は最近どうしてもDVDが必要なものを除き、残りのDVDは整理してしまったのである。ちょっとびっくりされるかもしれないが、まず画質に満足出来なくなったのである。また、個人的にドルビーデジタルにはイマイチ興味が薄いので、これもそれに拍車をかけて、結局こうなってしまった。 何だかむなしい気もするが、結局今買っているのは、何故かCDとADなのである。時代錯誤もいいところだが、CDも次の世代が来ると言いつつも、SACDとDVD-Audioがズッこけたせいで、ADとCDはしぶとく残るはめになっているのだ。 ただ、もうこれ以上先のことは想像出来ない。いっそ、何も買わないのが良いのかも。。。
ところで、先日仕事のついでに、近所の電気屋に寄る機会があった。そこでは、地上波デジタルがもうすぐやって来る!もうアナログは観れなくなるんですよ!的な宣伝よろしく、殆ど騙しのような決算セールをやっていた。 ちゃんと書いてある、「このTVは地上波デジタルに対応出来ます」と。つまり、「一応写ります」と言う意味なんだが、どうも端から見ていると怪しさ爆発である。 D端子は付いている、でも、HDMIが付いていない。また、よーく観ると、これまた似非ハイビジョンである。まだフルHDではないタイプしかないのだ。最近やっと出てきたばかりなのに、本当に紛らわしいものだ。 皮肉なことだが、我が家の10年前のワイドテレビは、何故かHVがアナログではあるが、フルスペックで写る。(オーバースキャンはあるが) でも、まだデジタルTVでフルHDでは恐ろしく高い。下手をすると、車が買える。でも、我が地域の店頭にはない。 こんなんでいいのか?と思うのだが、これで良いのだ。 何しろ、我が地方はやっとDVDが普及して来たばかりなので、誰もHVなんか興味ないのである。 先日あるライブ放送を観たので、会社でそのことを話していたら、「それ貸してよ!」とせがまれた。でも、実はD-VHSなので「テープだけど、」と言うと、何だこいつは?と言う顔をされて、蚊帳の外である。(-_-;) 「DVDじゃないのぉ!?今頃」てなことを言う女の子には何も言えなかった。。。 あー、もう何かチグハグだ。
さて、、ここを見ると、もうどうなっているの?と言いたくなる。国内でこんな地域格差があって良いのかね。1セグ?何ですか?それは、と言う感じが無きにしも非ず。 携帯で地デジを見る時代はもうすぐ来ると思うが、個人的にはあまり興味はない。でも、その母体となるこの差は何だ。まだ地デジなんて二年近くオイラの地域は先の話だ。これで「受信料払いなさいな、決まりなんだから」と言われると、「ふざんけんな!」と言いたくなる心境も分からないでもない。 もう日本は完全に分断されているじゃないか。 これではメーカーも困るだろうなあ。地域により売れるAV機器商品が違うのだから。商品が大きくヒットするわけがない。折角作ってもディスコンは当たり前。これでは作る方も嫌になるんじゃないかな? 一方ではフルHDや高性能PJの噂がチラホラと、これは楽しみ。でも、我が地方では怪しげな在庫商品がボロボロと、、(失礼)。
そのうち「おまいら、古い携帯使っているなあ、」と言って会社の女の子に地デジ付き携帯見せたら、、「何それ?」と言われるんだろうなあ。。
それにしても、ここ10年でVAは様変わりしたなあ、、。VAを趣味でやっているだけに、何だか取り残されている気分だ。 段々アホらしくなって来た。いっそ音の新メディアは止めて、ADとCDに専念するか。絵はもう相手にされていないので、ここはもう一段飛び越して、それこそ海外HV衛星放送でも受信するか。 そんな気分になる今日この頃だったりする、、。 |
2005/09/15 気になる製品その二(VX-700&VOX-2) part3 |
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面倒な仕事が入って、ちょっと遅れて申し訳ありませんm(_
_)m。
さて、憧れのVX-700&VOX-2試聴記の最終回。CDのデジタル接続の音に、AACに、僕の気持ちは現在揺れに揺れている。その味を一度知ったら、もう元には戻れないもの。心の整理が、どうするかなあ〜、我慢が、、。 僕の我慢が〜いつか実を結び〜♪てな具合にならんかな、。 (VX-700&VOX-2で観る一青窈は良い〜)(^^ゞ
で、そんなことはどうでもいいとして、お次は念願のVOX-2のラインダブラーを試写してみる。これは先に書いた通り、「スケーラー」ではなくて、「ラインダブラー」である。なので、デジタルビデオプロセッサーよりも古典的ではある。 ここで、個人的な意見を書かせて貰うと、僕はラインダブラーには、過去にあまり良い印象がなかった。大昔観たものは(LD時代)、確かに走査線は見えなくなるが、ヌルヌルした妙に残像が流れるような、それこそ絵としてはもう完全に不自然で、塗ったような作ったような、そんな変な絵だった記憶がある。 しかし、技術はDVD時代になってから飛躍的に進歩しており、プログレッシブ再生と言うものが、もはや当たり前の時代が来てしまった。最近のテレビのプログレ再生にしても、不自然な感じは殆どない。そうなると、欲望には際限がないように、DVDではなくハイビジョンのプログレッシブが観たくなるのは人情だ。(そのうちスーパーハイビジョンやベースバンドでないと満足出来なくなるかも。) さて、まずは入力の設定を1125i>1125Pにして、ハイビジョンの絵を適当に写してみる。入力信号は、ちゃんとG70が自動判定してくれて、67.4KHz/59.9Hzでロック。更に、以前インストーラーの某U氏に設定して頂いていた、1080P用レジストレーション値を呼び出し決定。これでレジはピッタリ合って全く問題なし。 で、その絵は、走査線が殆ど見えない極めて高繊細な絵でありながらも、フォーカスが見事に決まった高解像度のハイビジョン倍速映像が心地良い!。 因みに、8インチ管G70では、1125P(1080P)映像(アップスケールでなく1125i>1125解像度の場合)は、フォーカスが鈍るのではないか、と言う意見を聞いたことがあるが、そんなことはまったくない。むしろ、PCよりもクッキリハッキリしており、如何にも「専用機の絵」、と言った安定感と精鋭感があって、これを観たらインターレースには戻れない。そんな麻薬的な絵である。 また、今となってはLD時代(!)の古参G70だが、よくぞここまで平気で受けるもんだと感謝。発売当時は、DVDのプログレッシブは愚か(525Pは後発)、まだアナログハイビジョン時代のPJなのだが、ここまで問題なく使えるように設計してあると言う点には、当時の開発陣営に頭が下がってしまう。 僕は元々フォーカスのスカッとハッキリした絵が好きで、ヌルっとしたフォーカスの甘い映像は大嫌いなのだが、その目で観てもこのVOX-2で送り出す1125P映像は良い。勿論、RGBのバンド幅や、その他厳密に細かい理論を言い出すとキリはないが、まあそれでもそれが受けられるところが、3管のある意味でアバウトな良いところ。
さて、その後ビデオソースと映画ソースを更に厳密に観てみたが、ビデオ物は野球放送のボールも「火の玉」になるようなことはなく、D3のアナログ信号を受けて倍速にすると言う、極めて涙ぐましいことをしているにもかかわらず、応答性が非常に良い。また、画質調整機能が付いているのだが、僕の好みからすると、モニター調の標準的な色再現が出せる部分が好ましい。チューナーの絵が妙に変色しないで、そのまま倍速になる点は、むしろ元に忠実で良いと感じるわけだ。 ただ、あえて画質オタク(?)の観点から見てアラを探すなら、倍速処理をしているので、デジタル処理のスケーラーと違い、字幕が消える瞬間に僅かに走査線が見える現象は時々ある。丁度、SONY製オプションボードの、IFB-1400(525Pボード)の1125P版を見ているような感じ、と言えば同じものをお使いの方にはイメージは分かるかな?、。しかし、これは原理的にどうしても仕方がない。それを嫌うなら、逆にそこはデジタル処理でもして「絵を作る」しかないかもしれない。 真横に長時間に及んでパンニングするシーンと、字幕の僅かな揺らぎ(3管の同期に関係している)では、ラインダブラーのイメージは僅かにあると言えばあるが、個人的にはこれもあまり気にならないし、もっと調整を追い込んでみないと分からないと思う。3メートル離れた視聴ポイントでは、まったく問題ないと言うことだ。 兎に角、トータルでは3管でこの絵を観たら、やはり1125iに戻るのは辛いと感じることは確かだ。しかしまあ、欲望は際限がない、、観てはいけなかったかなあ・・・ この手の製品がもっと安く、種類豊富に出て来るのを願うばかりである。一番単純で合理的で良いのは、元のMPEG2-TSをデコードして、元の状態かまたは送り出しの時点で倍速にして、これをデジタル接続でもアナログ接続でも、PJに送れるようなものを国内でも出して欲しい。
さて、ここまで来たら、もう心はVX-700である(笑)。駄目だあ〜我慢が〜(エコー、エコー、、)
で、最後に今度は試しに、アナログ入力でのADとCDを聴いてみた。 が、これがデジタル入力で聴くCDと、少し音の印象が違う。初めはアナログ接続でCDを繋いだのだが、低域がしっかりして重心の低い感じはデジタル接続と似ているのだが、中高域のザックリ切り取るような爽快な感じとは少し違い、どちらかと言うと、端正でしっとりしたオーソドックスな大人の音の印象だった。 これは先日の通り、VRDS-25XSならアナログより、この場合も絶対デジタル接続が有利なんだろう。 更にADを繋いでみたが、ただ、何故かこれも同じ印象だった。確かに低域は骨格のしっかりとしたイメージで、中高域は余分な音がなく高品位で、歪み感はまったく感じない。流石最高級A/D変換DACらしい落ち着いた品のある綺麗な音で高級感抜群。微音までしっかり捉えている。だが、、何処となく僕にはちょっと優雅で大人しい、。 まあ、実はこの時、どうしてもリファレンスの6N単線コードが僅かに届かなかったので、仕方なく別の素材の単線コードを使ったからかもしれない。リファレンスの6N単線で試したいが、今から作っている時間はなく、もうほぼお別れの時間が近かったので、それ以上は探ることが出来なかった。 それを踏まえた上で、もう一度我がC-2800に戻してADを聴いてみる、と、これはC-2800の面目躍如。2000ZR内蔵イコライザーのちょっとオーバーシュートするような派手なキャラクターを、そのまま出して散乱する、キラキラ金粉撒き散らし花咲爺さんサウンド(何だそれは?)ここにあり。個人的には、派手過ぎると言われるかもしれないが、ADはやはりこちらの方が好きだ。 注意したいのは、これは優劣ではなく、純粋な好みである。全ての好きな音を求めると言うのは難しい、 で、迷うわけだ。。 C-2800には、EXT プリと言う、実はVX-700とコンビを組むための端子が元々用意されている。C-2800に繋がっているものを、全て回路ジャンプしてVX-700に送るセレクターのような使い方を可能にする。(良く考えてある) が、僕の要求環境だと、これが「VX-700側」にも必要になってしまうのである。
じゃあ、どちらかに決めなくて良いじゃないか、と思うのは確か。ま、予算的なことを除けばだ。 で、それさえ考えないことを前提に、となると、考えることは一つ。お借りしていることをいいことに、先日の写真を注意してご覧になった方はお気付きだと思う。 そう、やってみました、ハイ。 VX-700のプリアウトをC-2800に入れ、VX-700のデジタルボリュームはMAX(本当はVX-700の仕様上、MAXより12db絞る方がゲインの点では良いと思う)にして、C-2800でデジタル系の音をボリュームコントロール、そして、ADのみC-2800の今までの使い方で行く、と言う、「普通やるか!そんな贅沢(アホなんだからやる)」接続を。。。(-_-;) あ〜あ、やっちまった、。(もう病気だ、、) これだと今のADの音は当然変わらない。デジタル系の音は、当然C-2800のキャラクターが乗るので、これはこれで更に独特(!)の世界を見せてくれる。 い・け・な・い、、、知ってしまった。。
補足で一応書いておくと、個人的にはデジタル系は、VX-700単体の方がどちらかと言えば好きだ。これにはC-2800の色を乗せない方が良いと思う。デジタルボリュームを使うとは言え、接点のことを考えるからだ。 また、確かにこの方法の音は独特で、これはこれでVX-700を持っていたらやると思う(←オイ!)、でも、癖は多少あって、音が鋭すぎる気もするしアンバランスな感じもある。 まあ、一応経験としてやってみたので、この辺はご愛敬ということにしたい。 やがてはアナログ入力を、DSD変換してしまう時代が来るかもしれない。だから、何事も経験して置きたいと言うのがあったわけだ。
さて、生き天国(?)を見せて貰った5日間。嗚呼、、我に帰れる日は何時か、。 もう手元にVX-700はない。でも、AACとデジタル接続の音が耳から離れない。走査線の気にならないHV画像の夢を見る、、。一応ドルビーデジタルも僅かだけ聴いてみたが、これもAAC同様にドルビーデジタルと思えない程歪みっぽさがない。付属マイクで音場設定も出来るのだが、これは時間がなかったので今回は出来なかった。 うーん、欲しい、欲しい、欲しい〜♪
さあ、どうする、アイフル。。。(終わり)m(_ _)m |
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2005/09/12 気になる製品その二(VX-700&VOX-2) part2 |
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さて、それでは早速視聴させてもらう。
選んだソースは「一青窈のライブ」、「トロイ」、「ミシェルヴァイヨン」などだが、ここでAACについて参考までに、経験的な事を書いておく。 現状のハイビジョンBSの音声は、ほぼ殆どがAACだが、これが落とし穴があって、例えばWOWOWの「マトリクスレボリューションズ」を、初回放送から再放送を含めて、3回録画した場合、音は「全部同じである保証はない」と言う事実だ。 僕の経験では、2月放送と5月放送では音がまったく違っていた。それは細かいこと、または気のせいだと思われそうだが、そうじゃない。どうも気になってスペアナまで計って調べてみたが、現実にはっきりと「F特が違う」のである。何だこれは?である。 つまり、これが現状の放送AACのレベルであり、パッケージメディアとは一緒に出来ない、そこまで凝っても意味があるのか?と言われる所以だとも言える。だから、AACの音なんて、、と言われても仕方がないかもしれない。まあ、尤もこんな実験を実際にやってみるのは、オイラぐらいなんだろうけど(アホである)。(-_-;) さて、以上を頭に入れた上で、音を聴いてみる。設定は5,1CHソースはダウンミックス、2CHはそのままである。 「一青窈」の声は、歪み感が少なく綺麗な声で、キイテキイテ〜♪と歌い上げてもヒステリックにならないで、すんなり乗り切り実在感のある声で楽しめる感じだ。うっかりすると、ごく普通のJ-POPのCDを聴いているのかと錯覚する。正直、音を聴いているだけでは、AACであるということは気にならない音には脱帽。チューナーをもう一台の別のものに交換すると、チューナーの音の差もきちんと出るし、何より元のソースの善し悪しがハッキリ分かる。良いものは透明度が高くて澄み切った音になる。 次に「トロイ」を観てみたが、ダウンミックスの音、そして何よりその架空音場感にびっくり。5,1CHのような点から点への移動感とは違うが、何故か非常に定位が良く、後方右後ろまでぴったり定位が来るのである。2時間視聴していて、思わず4回も振り返ってしまう程だった。次は「ミシェルヴァイヨン」を聴いてみたが、これはブチ切れるような耳をつんざくエンジンの爆音がリアルで素晴らしい。おい、これはAACなんだぞ、と言うと引き飛ばされそうな感じだ、、。 ダウンミックスでも、AACでも、ここまで出来ると言うことを初めて知った。これで5,1CHなら更に楽しめそうだ。どうなっているんだ?と、しばし感動である。 また、音は2CHと同じく、歪み感は少なく、それでいて爽快で切れがあり、何より低域が極めて豪快で力がある。ワイドで透明でパワフル。オイラにとって、これはハマル!いけない、、こんなはずでは。。 納得がいかない(?)ので、しばらくマニュアルとにらめっこしてみると、何とこの製品は「デフォルトで2CHシステムで聴く設定になっているので、まずはそのまま使ってみなされ(意訳あり)」っていうようなことが書かれているではないか。 なるほど、この姿勢には流石オーディオメーカーのこだわりを感じて納得である。これを聴いたら、オイラは更にダウンミックスで良いか、と思ってしまう位このアンプのダウンミックスは気に入ってしまった。また、やりたい人はSPを増やしなさい、と言うマニュアルの感じが個人的にはむしろ頼もしい。(^_^;) この手のアンプで、デフォルトが2CHになっているあたりが何とも嬉しいのである。 これはやはり、聴いてはいけないものを聴いてしまった感じだ、、。 キイテキイテ〜♪って、オイラが、アキュの段ボールの中〜引きこもりきり♪/(-_-;)\ (確かにアキュフェーズの箱はデカイ!?)
しかし、これが3年も前のAVプリなのか!?今だとどうなるんだろう。
まあ、ここまではまだ心のゆとりはあった。なあに、所詮AVアンプだと、。 が、問題はここからだ。 さあ、今度はラインダブラーを本気で観る前に、CDをデジタル接続で繋いで聴いてみることにした。当然比較対象は我がシステムの 1,VRDS25XS(アナログ接続)>C-2800>TA-N1&B-2302 である。これを、以下のように入れ替えてみる。 2,VRDS-25XS(デジタル接続)>VX-700>TA-N1&B-2302 まあ、これは流石になあ、、、と思って音を出した瞬間に、オイラは凍りついた。 出てきた音は、辺り一面が見渡せるような、超高分解能で透明度抜群、見えない音がないような不思議な爽快感と、更に驚く程腰の据わった豪快で音程明確で強烈にドスの効いた重低音。まるでウーハーのネットワークを交換したかと思う程、ピアノは、弦が弾けるのが見えるような明確さで、量感が強烈にありながらも引き締まっていてドスン!と来る。ボーカルはヒステリックさ皆無で、金属的な癖がなく極めて自然。もう唖然である、、。 どうなっているんだ??と、この日は、実はショックで呆然となり、その後の視聴は一端中止してしまったのである。(数日間お借りしていたため) 次の一日は本当に悩んだ。何故だ?、何でこんな結果になるのだ、そんなはずはない、単なる好みの問題か、それともVX-700にはイコライザーでも入っていたのか、と。 確かに、消え入るような微音の余韻や、スピーカー後方奥に展開する音場感と、中高域にある独自の金粉を巻き上げるような華麗なキャラクターは1,の方が勝っている。当然、オイラが好きでその音を選んで調整して来たわけだ。でも、2,の音は一体何だったのだ?デジタルケーブルは、あり合わせのものを使用したはずだが、これをちゃんとした最新のものに交換して使いこなしたら、まさか、2,が1,を上回ってしまうかもしれない、、、そんな感触が十分あったのも事実。 いやいや、これは考えたくない。(この心境はマニアなら分かるはず) アホな頭であれこれ考えて、一つの仮説にたどり着いた。よーく考えてみると、この1,の場合、VRDS-25XSは、確かに値段からするとドライブユニットは手が込んでおり、非常にコストパフォーマンスは高いと思っている。でも、流石にDACは5年以上経っており今となっては古いし、更に当時の値段からすると、コストの限界は絶対否めない。つまり、CD-P単体の性能としては、C-2800に組み合わせるには、既に役不足だと言うことに今頃気が付いたと言うことだ。 そう言えば、、2,の音は以前VRDS-25XSをDP-77に繋いで聴いて驚いた時と同じ傾向の音の感触があった。 となると、2,の結果は当たり前なのかも。。つまり、アナログでC-2800に組み合わせるなら、DP-77、DP-85クラスでないと、DACだけ考えてもバランスしないわけだ。勝手な想像だが、普通に考えてもVX-700は、DP-77クラスのDACが入っているんじゃないか?。今の僕のシステムは、価格からすると極めてちぐはぐなコンビなのは確かだ。早い話が、1,と2,では、DACのグレードが完全に違い過ぎなのである。だから昨日感じたことは、当然の結果だったのではないか。デジタル系は、やはりDACが重要ということか、。やはり恐るべしVX-700。 いや、参った。。。感覚的なものだが、1,を仮に100(完璧の意味ではない)とすると、いい加減なコードと置き方で2,は97位なんだから、そりゃ焦ります。これが90位ならまだしも、だって、「使いこなし」部分を入れたら、2,が完全に105位になりそうな感触と言うか、手応えがあるんですから、。 やさしいのは、、 いや、この世界は、やさしくない、です。(-_-;)(つづく) |
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2005/09/09 気になる製品その二(VX-700&VOX-2) part1 |
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台風やら何やらで、ちょっとバタバタしていたので遅くなってしまった。仕事に台風が関係していたので、結構疲れた。。
で、一つ思うことは、我が近隣は災害危険意識がイマイチ足りないなあ、、と思う。自分だけは大丈夫、と言う感じがなきにしもあらず。警報が出ている時に、休みだから家族で車で出かける人たちがいるという現実には、どういう神経かと悩んでしまう。大丈夫なんかね?。 が、オイラだって地震に対する考えが甘いのは確かなので、人のことは言えないか、、。
さて、お話変わって、オイラの心を揺さぶるものとは、ある時は悪魔、ある時は天使、その正体は、キューティー・ハニ・・・ ではなくて、アキュフェーズの「VX-700」&「VOX-2」だった。 いえいえ、まだ買っていません、。(^_^;)
C-2800とほぼ同時期のものなので、発売から時間は経っているんだが、どうしても以前から気になっていたので、今回は、いつもお世話になっている某氏のお力添えで、視聴にこぎ着けたのである。しかも、VOX-2が装填されていると言う、極めつけの最強豪華セット(!)である。 意味が分からない方のために、一応説明しておくと、VX-700はデジタルプロセッサーと言われるが、早い話がAVプリアンプのようなもの、そしてVOX-2とは、D3(ハイビジョンアナログ出力信号)を、1125iから1125P(1080P)にして出力することが出来る「ラインダブラー」であり、これが本体に装填されてある。(VOX-2単独では使えない) ただし、スケーラー機能はないので、例えばファロージャのDVP-1010やDVDOのiSCAN VP30などとは性質がまったく異なる。単純な倍速出力のみを可能にするものである。(画質調整は出来る)だから、DVDの525iをいきなり1125P(1080P)にすることは出来ない。でも、DVDが1125iでのスケーリング出力機能を持っていれば、当然最終的に1125P(1080P)には出来るはず。(勿論、HDCPが絡むと無理) さて、値段は他で調べて貰えば分かるが、合計するとC-2800より高く、結構なお値段である(-_-;)。 確かに検索してみても、この製品のインプレは少ない。 現状では次世代云々、HDMIが今後の主流になるのでどうかとも思うが、それでも3管でアナログの1080i→1080Pも、日本ではそう簡単には観られない世界であるのも事実。多分、経験している人は少ないと思う。(海外ではまったく話は別なので難儀な話ではあるが、)
さて、そこで折角の機会なので早速インプレを、と行きたいところだが、お断りを幾つか、、。 まず、我が家では5,1CHのSP環境はないので、AV主体の評価は出来ない。あくまでも2CHダウンミックスである。また、設定そのものが色々複雑で、全てを試してみることは時間的に無理。 また、オーディオ・ビジュアル機器は、繋いで直ぐに全能力を発揮させるのは不可能に近い。これは趣味としてやっていれば分かることで、絶対に「使いこなし」が必要なので、今回はあくまでも参考程度であると言うこと。 更に、「オマエは基本的に古参の2CHオーディオ派だろう?」と言われそうだが、その観点からの感想なので、当然オイラの話をあてにしてはいけない。(最重要) 今の自分の環境を、今後どうするかが僕の最大の問題であり、その目標を立てるための自分だけの参考であるので、僕がどうしても欲しい部分だけを試してみることにしたのである。
で、まずは一番に現状でどうにかしたい、「ハイビジョンのAAC」を聴いてみることにする。果たしてどうか、、(つづく) |
2005/09/01 買ってはいけない!? |
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十年位前、「買ってはいけない」と言う題名の本が流行っていたことがあると思う。
これが随分話題になって、そのうち「買ってはいけないは、買ってはいけない」なんて言う本まで出ていたはずだ。 何のことはない、有名なヒット商品にイチャモンをつけて、ちょっと怪しい批評で面白おかしく書いた妙な本だった。かなり危ない部分もあった。僕も興味本位で買ってみたクチではあるんだが、。 でも、結局それらの製品が売れなくなったと言う話は聞ていない。むしろそれに書かれていた商品は、まだロングセラーしているんじゃないか?多分、僕も使っているものがあると思う。 実はこれ、逆の意味になっていたりして、、、。
さて、前置きしたのには訳がある。言葉には、逆の意味の場合があるんだなあ、これが(笑) オーディオ・ビジュアルの世の中には、現物を「観てはいけない、聴いてはいけない」ものがある。 頭では分かっていても、いざ現物を知ってしまうと、もう・・(以下略) 駄目だ〜、これでは某アンプを買ってしまった時と同じパターンだあ、。でも、凄いんです、やっぱり。 どうか自制出来ますように(-_-;)。 いけない、、いけない、。今、悪魔と天使がオイラの中で壮絶なバトルを繰り広げている。。。 |