つれづれ日記
2005年
3月度
2005/03/30 不完全一致 |
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最近、なかなか落ち着かない日々が続いている。業務要領が悪いせいか、あれこれあってゆっくり出来ないのである。 実はVもAも同じようなところがある。時代の流れには勝てない、が、好みは変わらないのでズレが出てくる。 どこかで方向転換をしてみるか、なんて思うこともある。色々考えることが多いのだが、こういう時は書き出してみるのが良いかもしれないので、綴ってみる。 まず、、本音はこれが欲しい。以前も書いたことがあるのだけれど、そうVX-700だ。何をいきなり、と思われるのだが、ずっと心は揺れている。でも、勿論高くておいそれとは買えない。ただ、理由は別にもあって非常に複雑。 現状、僕は音に関しては2CH&マトリクス派だ。何をどう言われようとも、音に関してはだ。勿論アナログだろうがデジタルだろうが同じこと。 2本のマイクで撮ったものを2本のSPで再生、これで体験する快感は個人的に止められない。また、マルチチャンネルは種類が多すぎて、どれかに絞らないとやっていけない。Vの5,1CHと、Aの5,1CHは現状ではまったく別物だと思っている。 マルチCHを否定しているわけではない。同時に5本のマイクで5トラックで撮ったものを、5本のSPで再生するのは理解出来る。今後はピュアと言う考えはこれになるだろう。そうなると、必要とされて来るのは、劣化のない各チャンネルボリュームの手法。 でも、Vに関しては殆ど間違いなく「作られた音と音場」だ。それでもこれはこれで楽しみたいと言う願いも実はある。が、自分が感じているオーディオの音とは別と考えないといけない。あくまでも自分の中での話。 次に、今度は絵の進歩はある意味凄まじいものがあるので、絵が良くなってくると、音への不満が強くなる。絵に見合う音が欲しくなりバランスが難しいのだ。現状でもこれが不満だ。 そりゃ音はPCM以上が良いに決まっている。そうでなければSACDもDVD-AUDIOも存在価値はないだろう。DDが良くなって来ているのは感じるが、SACDより良くなるかと言うと難しいだろう。
で、話は変わるが、先日あるビデオプロセッサーを観たのだが、これが凄い。DVDを1080Pに変換してくれるのだが、DVDとは思えないような絵になるのだ。勿論ハイビジョンには負けるが、それでも個人的には、元がDVDなのにこれは720Pですよと言われても信じてしまいそうだった。正直、絵はもうHTPCから切り替えても良いと思った位だった。何しろ「専用機の音」が使えるからだ。設定が幅広い上に、HTPCの不満が見事に解決されていた。RGB変換してG70に75HZで入れると、PAL盤は驚くような安定感があった。72HZも良い。60HZ30コマは我が家のPCと一長一短。 ただ、残念ながらアナログD3信号を1080Pに変換することは出来ない。現状の3管には一番肝である。そこで、海外製の有名なプロセッサーが気になっているが、保証面で気になるので手が出せないでいる。 そうかと思うと、ご存知の方も多いと思うが、こういう話がある。 これが現実になったら、プロジェクターは買い替えなければならなくなる。これが一番深刻である。そんな決まってないことを、と思われるが、ハッキリ言ってそんな甘いものではないと個人的には予想している。 まあ、こういう時はまだ何が起きるか分からない状態なので、今は何もしないのが一番良いような気もする。ので、絵はひとまず一時停止。 でも、問題はDVDと特にハイビジョンの「音」に現在不満が多いのだ。そうなると、欲しいのはDTSやAACをもっと高度にデコード出来るプロセッサーだ。強引な言い方だが、CDで言えばDACに相当するようなものか。 現状DVDはまだ我慢出来るが、AACが駄目だ。特に、ハイビジョンは我が家では現用のAD-100では何故か時々音飛びが起きるので、早急に何とかしたいのである。壊れているわけではなく、性能の限界かもしれない。 また、DVDはここ近年ずっと言い続けているが、絵はHTPCの方が良かったが、音は専用機の方がやっぱり良かった。でも、先のビデオプロセッサーと専用機があればDVDに関しては、これでひとまずPCを使わないで済む。ただ、それでも今は個人的にはハイビジョンに拘りたい。となると、選択枝は海外製ビデオプロセッサーになってしまうわけだが、僕にはちょっとハードルが高い。 そこでまずは音を先に何とかしたい。でも、次世代DVDは、音声規格が多少違うとも言われているので、あまり高いAVアンプを今買うのもどうかと悩むわけだ。 この世界は進歩が激しい上に、規格が次々と出てくるので無駄が多く一つで済まなくなる。自分のニーズと、規格に完全一致する製品がないのだ。 その中であえて選ぶとしたら、今のところVX-700が自分のニーズには近い。高精度のデコーダー機能、アナログ3管には有利な1080Pスケーラー機能。勿論、想像だが2CHプリとして使うだけなら自分にはC-2800の方が有利だろう。でも、C-2800にはボリュームを飛ばす機能が備わっているので、前段にAVプリを入れるのは便利だ。AVアンプだとパワー部分がムダになるからだ。 だが、如何せん値段が高すぎる。もう少し手の届く範囲で、下位グレードを出して欲しいものだが、多分それはないだろう。ニーズがあると思えないからだ。 高性能なDTS、AACの2CHデコード機能、iLink&HDCP対応HDMI付き、アナログでもデジタルでも1080Pに対応出来るビデオプロセッサー搭載、そして2CHプリアウトがしっかりしているもの、。 そんなニーズはあるわけないのだ、、。 自分の環境に合う製品はないが、こればっかりは特注と言うわけにもいかない。で、もう少し安いところで我慢と言うことになるのだが、中途半端は良くない気もする。でも、現状のように進歩が激しすぎる場合は、安いのを買い換えていくと言う手もあるかな、。 うーん、、デコーダーのみに特化したプリが欲しい。安いところで我慢かな。。。 |
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2005/03/20 調整完了 |
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ここしばらくは、仕事やら何やらで色々あり過ぎて、全然更新が追いつかない。何もないのも面白くないが、あり過ぎると、今度は僕の思考回路が停止するのである。困ったもんだ、、。 ところで、やっと終に130インチスクリーンの設置、そして凄腕インストーターラー某U氏による完全調整が完了したのである。 130インチスクリーンを設置したまでは良いが、丈が長すぎて手間取ったのは先日の通り。でも、何とか吊り下げボルトを自前で切断して、やっとこさ設置である。しかし、ここままではまずいので、スクリーンの高さや水平を過去の経験から得た方法で行って、どうにか吊り下げまでは出来た。 後はレジを調整すれば全てOKと言うことになるのだが、実は今回、その方面では有名なインストーラーの某U氏にお会い出来ると言う機会に恵まれたので、今回はレジ調整をお願いすることにしたのである。 僕のG70のレジ調整は、今まで120インチ4:3での設定で、オーバーホールを兼ねて厳密にレジ調整を行ったのが去年の4月だった。その時は、ハイビジョン1080iとHTPCのDVDにターゲットを絞った設定にしていた。この時は、1080iの解像度を保ちながらも走査線が目立たない、写真のような絵を目標に設定してあった。でも、今回は3管最後の最高画質、今後の1080P時代をにらみ、これをターゲットにしたいと思ったのである。 去年の時点でも、既に管の使用時間は2000時間をとっくに過ぎており、時代も液晶が主流となりつつあるのを感じていた。ただ、それでもまだハイビジョンをそのまま受けられるプロジェクターは、数える程しかなく、またやはり画質では3管が優位だと個人的に感じてはいる。 しかし、今後発売の次世代フォーマットでは、D3での出力規制が入るとの噂もあり、そうなると本当に高画質=3管の時代は終わる。現状D3は1080iだが、3管への出力はアナログである。これがプロジェクター側でフル入力再生出来ない云々以前に、出力そのものが出なくなると言う話である。こうなると、3管ユーザーは岐路に立たされる。勿論、現状のHDCP対応でない液晶やDLPも対象となるので非常に困った話である。 今後はデジタルが主流となり、それに移行するのは良いが、そのためには1080iのアナログ出力を止めてしまえ、と言うようなとんでもない話だが、その日は近いとも言われている。まだどこまで決まっているのかは定かではないが、それでもこうなると、僕としてはそろそろ次を考えておかないといけない時期に入っているな、、と最近は思うようになっていた。 でも、仮にプロジェクターを選ぶにしても、ハイビジョン画素のことを考えると、現状では機種選択肢は3つ位しかない。これではまだ急いで交換するには流石に時期が早過ぎる。それでも、宙ぶらりんの状態でいるのも釈然としない。 そこで、プロジェクターを交換するには早いが、その事前の計画として、今後のことも考えて先にスクリーンを大きくしておきたかったのである。それが130インチへの交換だった。(嬉しいことに、繋ぎ目は本当になかった。)
で、更に有名インストーラーの方に折角調整をお願い出来るのであるから、そのままでは勿体無いと思い、もう一つとんでもない事を考えた。 オイラのことだから何時ものように妙な事を、、と思われるだろう。普通に130インチ、しかも今更ビーズを選んでサイズアップする野望以外に何をするのか?、。 それは、現状の設置距離を変えないで130インチを実現したい、と言う願いである。 現在のスクリーンとPJ設置位置を動かすと、リスニングポジションが当然変わる。やがて5.1CHにすることもあるだろうから、SP位置はその後に考えれば良いではないか、と言う気がしないでもない。 でも、これは自分の部屋だから分かることだが、左右フロントのSP位置とリスニングポイントは、現在の位置がベストなので、それをどうしても変更したくないのである。これは過去のD-55の時も確認したが、所謂部屋の使いこなしの一部、ここ数年の音への結論なのである。確かに、リスニングポイントを前に持って行けば画面も大きくなって、SPの直接音も聴けるので良い。天吊りにして手前を広くして、悠々としたいと言う願いもある。 しかし、それでもあえてそれをしない理由があるのだ。 個人的には、プロジェクターを床置きした時の、ビーズスクリーン特有の明るくパワーのある爽快な絵、例えるなら「真っ暗な部屋から大きな窓を開けて外を見ているような」、そんな絵が僕は好きなのだ。映画館ライクではなく、ハイビジョンカメラを直接接続した巨大モニターのような、そんな環境で「映画を観たい」のである。これが僕の方向性なのだ。 時には、オマエは狂っている、分かっていない、と言われることもある。その感覚は間違っている、と。映画は映画らしく、なんて言われたこともある。 しかし、絵も音も自分の好みが最重要。「どんな絵が観たいか」、僕はこれがハッキリしているのだ。現実色、現実画、これが僕の好みなのである。だから、僕が観たい絵を実現したいのである。 料理屋に例えると、僕はお任せ定食が苦手だ。必ず自分で自分の欲しいものをオーダーする。また、寿司屋なら、どんなにトロが定番で最高級でも、それが嫌いだったら意味がない。玉子が好きなら玉子を注文する。そして、自分にとっての最高の玉子焼きを食べたいのだ。恥ずかしいとか、通じゃないとか、全然気にしない。僕はそういう性格だ。我が道を行くのである。 VAにしてもこれは同じだ。自分の好み、そして、自分なりの考えがあって、初めて趣味としての楽しみと満足感が得られると思っている。勿論、他を認めないと言うのとは違う。色々あって、その中で自分の望む方向で進むと言うことである。 だから、今回は自分の望むその絵を実現しながら、更に今の設置位置を変更しないで、スクリーンのサイズアップが出来ないか?と言う、とんでもないことを考えていたのである。 もうワガママを通り越して、無茶苦茶である。普通はどう考えても無謀だ。設置寸法は決まっているからだ。でも、それをやりたがるのが、やはり僕の狂っているところかな、、。 やってみないと分からない、そして希望は捨てない。
で、どうだったかと言うと、これが某U氏の技によって、何と本当に実現出来たのである!。正直これは凄まじいものがあった。ここまでの無理難題を聞いてくださって、僕はもう頭が下がる思いだった。 G70を10インチアップするには、最低26センチ投影距離を伸ばさなければならない。ところが、これを結局3センチだけプロジェクターを、台の上で滑らしただけで実現してしまうと言う、超絶技を披露してくださったのである。 このため、これまでの視聴位置はまったく変化せず、スクリーンのみ大きくなったわけなので、実に嬉しい。考えていた野望が本当に実現出来たのである。 更に、僕が求めている現実色、現実画調の正に巨大モニター映像を、その場で即座に理解してくださったので、それに合わせた調整により、特にライブ映像が極めて素晴らしい。 目に焼きつくようなスポットライト、突き抜けるような青い空、そう、僕はこう言う絵が好きなのだ!これで映画を観るのがまた快感なのである。 お断りを一つ。これは真似は厳禁であります。同じ事をやろうと言う人はいないと思うのだけれど、通常はまず上手く行かない。フォーカスが完全に合わないばかりか、管の有効面積を使い切るので、管への負担が非常に大きい。また、新品でない限り焼けも出てくる。更には下手をすると、機器にダメージを与えることもある。 でも、そこは自分なりに覚悟、また理解しているつもりなので、先述の今後の高画質出力規制の動向からしても、G70の最後の持てる力を発揮させてやりたい、やがては消え行く3管の、残り最後の直線ストレートを最高速で走り切るつもりで、今回はそれに踏み切っての調整をして頂いたのである。1080iだけでなく、今回は1080Pを見据えた調整をして頂き、巨大超高画質が実現。 これでしばらく、今の不安定なV業界の動向を静観しながら、次を模索することが出来そうである。
某U氏と関係者の方々には、ひたすら感謝の一日でありました。 (有難う御座いました)
ところで、話は違うのだけれど、先の地震が非常に心配、、。 |
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2005/03/12 質実剛健 |
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さて、現在スクリーンの取り付けに手間取っているが、これは僕の性格をそのまま現していると言える。もうちょっと他で修行せんとイカン。落ち着きがない上に勉強不足。堅実派でないとVAは成功しないのである。
で、実は先日設置をお手伝いをお願いしたpoohさん宅に、今度は僕がお邪魔することになったのである。
ところで、poohさんは数年前から我が家に何度か来られていたのは先日書いた通り。何時かホームシアターを実現したいとも仰られていた。確か2年程前に、本当に実現に向けて動いているので、はこぶねの幾つかの部分を参考にしたい、とお越しになられたこともあった。 地道にコツコツと取り組む堅実派のpoohさんは、はこぶねのような無謀なことは出来なくても、一般的に家族が全員気兼ねなく、映画や音楽に浸れる空間が欲しいとも言われていた。 上手く行くと良いな、、と僕は内心思いつつ、しばらく時が過ぎて行った。その後、しばらくしてpoohさんから、やっと念願のマイホームが出来上がったとのご連絡を頂いていたのが1年前だったと思う。 そこで、今回はそろそろ音も落ち着いた頃と言うことで、一度お邪魔させて頂くことになったのである。
で、どうだったかと言われると、もうお世辞抜きに僕はもうびっくりしてしまった。。。「質実剛健」と言う言葉は、poohさんのような方のことを言うのだとつくづく思った。そういう方の音は揺るぎないものがあるというか、近年では滅多にない程の強烈な刺激を頂いた。
まず、構造はごく普通の、所謂ハウスメーカーのお家。材質もコンクリート系の高級タイプではなく、どう拝見してもサイディング系の一般の住宅である。poohさんのお歳からすると、これまたごく一般的な感じである。 はこぶねも、確かに一般家庭の中にどうやってシアターを入れるかを念頭に考えた。でも、このpoohさん宅はそんなものではなく、本当にこれぞホームシアターだと痛感した。 中に入らせて頂くと、そこは劇場と言うにふさわしいハイセンスでありながらも、ローコストハイCP、ハイクオリティーを実現された素晴らしいシアター空間が広がっていた。一見すると高級なイメージが漂うが、実は一つ一つ見せて頂くと、必要なものは必要なだけ、余分は全て排除。超高級なものは使わない、手堅いところで全能力を発揮させる、という感じで恐れ入るのである。 また、そのための工夫とアイデアが凄い。特別高いものを使わなくても、ここまで出来るという「VAマニアのお手本」と言わせて頂いて差し支えないだろう。写真からは分からないが、実に堅実であり、コツコツと積み重ねた後がひしひしと感じられるのである。 で、早速音を聴かせて頂くことにした。システムは以下の通りだが、コストを重視して殆ど中古と特価品を多用されていると言う。 ピュアオーディオ まずはCDの音を聴かせて頂いて、僕はぶっ飛んでしまった、。思わず頭の中が真っ白になってしまった。 基本的にD58ESとマランツプリメインPM15と、VRDS−25XSとオーソドックスでシンプルな組み合わせ。でも、出て来る音は、ハイスピードで鮮烈、押し出し感、迫り来る威圧感、厚み、リスナーを捕らえて離さない程の腰の強さ、切れ込み、音場感、どれをとっても凄まじいのである。しかもである!、音量が僕より大きいのである。どうなっているんでしょうか!? まず、この音量で外への漏れは大丈夫なんだろうか、と心配になって、その事をお聞きすると、これが非常に良く計算されていて、近隣との距離が僕の近所のように旧建築基準の区画と違い、十分な距離がある整備された区画なのだが、それを上手く計算に入れた上で入念に間取りを考えて居られると言うこと。また、更にスタジオ並の高価な専用設計ではないのだが、きちんとしたハウスメーカーの理に適った遮音設計がなされているために、基本的に隣の家の中までは聴こえないようになっているのだそうな。 いや、これは、、、衝撃である。ここまで全て計算してあるのだ。 僕のように分かっていない癖に、コンクリートを多用しなくっても、条件とコストを上手に組み合わせると、遮音はここまで出来るのだ、ということにしばし呆然である。 だって、D-58なんてネッシーとは比較にならない程音圧は大きいのだから。これは僕もD-55を使っていた時期があるから分かるのだが、ネッシーよりD-55の方が音は漏れが大きかったのだ。でも、poohさん宅はSPから出た音が、無駄なくリスナーに届くようになっているので、実際以上に音圧感があるよう感じる。聴きたい音を聴けて、更に外部に影響しないと言うか、全然無駄がない。 いやはや、質実剛健な設計と、あらゆる意味での使いこなしにより、ここまでの音が一般家庭で実現出来るのは凄いことである。因みに、一応F特を撮らせて貰ったが、左右で揃っており、しかもD-58の特性がそのまま出ている程癖がない。 うーん、こりゃ本当に参った、、。これでこそ自分の聴きたい音が再現出来るわけだ。 また、システムラックもSPも全てマットブラックに塗装されていて高級感抜群だが、何とラックは普通のベニア板。そう、シナ合板より安い、触ると棘が刺さるあの「コンパネ」である。それが工夫とアイデアでここまで変身してしまう。コストを考えて「オーディオでない」塗装屋さんに頼んで塗って貰ったとのことで、値段を聞いてびっくりである。 壁紙も部屋の半分からのみ黒色にすると言う奇抜な方法で、スクリーンへの写りこみを回避しながら、SPまでの空間がとても広く感じると言うか、途中から天井がないような錯覚にさえ陥るのだ。このアイデアは素晴らしい。白い壁に後から暗幕を張るよりコストがかからない。どうしても明るくしたければ、その時は白のカーテンをすれば良い。黒のカーテンは手に入り難い上に高いが、レースのカーテンは汎用品は何時でも簡単に安価で手に入る、だからと言う逆転の発想。
次に、僕はあまりにもオーディオの音に打ちのめされていたので、絵を観て落ち着くことを考えた。ところが、これがまたしてもショッキング!。 時代は変わっていると言うか、エプソンのTW500は、約3m離れたリスニングポジションでは全く画素は見えない。ハイビジョンは1080i表示ではなくリサイズの720Pだが、それでも観ただけではそれはまったく分からないと言うか、大きな3管を無理して手に入れて、どうにか調整した危うげなPCのアップスケール映像を観る苦労がアホらしくなる程、現在の液晶PJは進んでいる。手軽で安価で高画質。 がーん、、。こんなもの観た日にはショックで寝込んでしまいそうである。もう次は液晶だ!?と強く感じたのである。天吊りなのでワイド120インチも3mの距離で観られる。やられました(-_-;)。 で、最後にトドメの一撃、。ドルビーデジタル、DTSとAACを、所謂きちんとしたデコード再生で聴かせて頂いたのだが、これがもう仰天!。 豪快でパワフル、エネルギッシュ、突き刺さるような鋭く凄みのある効果音、レンジも広大。それでいて、poohさんのオーディオの音のキャラクターをそのままV系の音にしたような鮮烈な音である。今回はオーディオから先に聴かせて頂いているので、PCMの質感とは違うと言うのは感じるが、それでもハイビジョンのAACでさえ、普通に聴かされたら、AACとは絶対分からない程の音質に舌を巻いた。 何だこれは〜!! 最近のAVアンプはトンでもないことになっている。AX5iは最近流行のフルデジタルではなく、アナログ?AVアンプである。DV−S858Aiは僕のS747の後継のはず。 もうVの音もここまで来たのか、、と改めて実感した。クラスからすると中級機となるのだが、この音を聴いたら、僕もAVアンプが欲しくなった。いや、本当である。 でも、生粋のAD、ピュアオーディオ派のpoohさんが、何故Vとこれだけ共存出来るのか?。非常に疑問に思ったら、これが何とSP切り替えセレクターを使って居られた。 なるほど!そういう手があるのか。接点が入る点でマニアなら頭だけで躊躇しそうだが、この音を聴いたらちょっと考え方が変わってしまった。メリットがデメリットを上回れば、それで良いのだ。はっきり言って、僕は言われるまでセレクターの存在には気が付かなかったのである。 ぬーー、poohさん恐るべし。
何についても無理をして超高級なものを使うのではなく、手の届く範囲のものを使い、しかし最高の部分で使いこなしてそれを組み合わせる。そして出てくるその音と絵は、先入観や固定観念が吹っ飛ばされる、あっと驚く超絶VAの世界。 正直なところ、僕は数日間ショックから立ち直れなかった。自分は何をやっているのだ、と。それ位今回のpoohさん宅は貴重な体験であった。もう一度我が身を振り返ることが必要だと痛感した。 こりゃあ、僕も頑張らないとイカン、と思うのだけれど、まだショックが大きくて抜け殻状態、、。
(poohさん、この度は実にショッキングで有意義な、楽しい一日を有難う御座いました。是非またお邪魔させてください。)m(__)m |
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2005/03/09 ご縁に感謝 |
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またしてもご無沙汰してしまったが、表向きOFF会、実は中身は我が家のスクリーン仮設置をやっていたのである。
今回は特注130インチと言うこともあり、もしかすると一人では無理かもしれないかな、、と自分で計画しておきながら、やる前になって手間取っていたところ、ネットのご縁は素晴らしい。何と!助っ人が来てくださったのである。 そのお方は、poohさんと、ごっさんであります。 poohさんは、以前から何度か我が家でお会いしている、生粋のADオーディオ派の方。しかも、昨年ホームシアターを造られたばかりなので、スクリーン設置などの勘所もよく分かって居られるので、僕としては実に嬉しい。設置をしたことがある人とない人では、当然現場での機転はまるで違う。特にビーズスクリーンはガラスなので、設置は大変なのだ。 ごっさんとは、あるご縁からお付き合いがあったのだが、実は実際にお会いするのは今回が初めてである。 でも、3管好きなら誰もが何時かは夢見る、何と!「9インチ」オーナー、特にV系超マニアの方なのである。9インチを見たことのある方なら分かると思うのだけれど、このクラスになると、ある程度の3管キャリアがないと扱えない。つまり、スクリーン設置などは楽勝の方なのだ。また、ご自分ではV派と仰るのだが、実際はVA派のご様子に僕は感じた。 このため、今回の設置は極めて安心。 しかも、お二人とも僕のような、小柄なヒョロヒョロではなく、大柄でパワフルな方なので、気分は用心棒2人と裏道を歩く感覚と言うか、助さん角さんに挟まれた、ご隠居さまの感じと言うか、。(笑) いやあ〜、ご縁は素晴らしい、とつくづく思うのである。(ごっさん、poohさん有難う御座いました)
さて、まずはお二人と食事をして、、その後設置作業なのだが、一応OFF会を兼ねているので、短時間ではあったが、我が家の音を聴いて頂き、その後は120インチでは最後のハイビジョンを観て頂いて(今回はごっさんのHPに、はこぶねのご感想を頂戴したので、そちらをご覧頂くとして)、途中休憩を挟んで、最後に肝心のスクリーン設置に取り掛かかると言う進行。
実は、設置後の本格的なレジ調整は、僕がいつもお願いしている方とは違う、別の専門の方(インストーラー)に初めてお願いしているので、今回はそのためのスクリーン仮設置という予定だった。これは一度吊り下げを完了してしまえば、後は微調整で済むと言う読みだったからだ。 今回は強力な助っ人の方達なので、不安も皆無だった。 が、何と僕がポカをやってしまった、、。 スクリーンを吊り下げるまでは良かったのだが、天井の吊り下げ金具のブース寸法が長過ぎて、しかもそれが梁のH鋼に当たってしまい、切断しないといけないことが、その時になって発覚。。。 ボルトを調整出来るつもりだったが、はこぶね建造当時、自分で設計しておきながら、すっかり構造を間違えて覚えていたのである。 が〜ん!!しまった、なんちゅう大ボケ。
そこで、ウーハーの上の重しを取ってみたが、これでもスクリーン丈が長く、ウーハーのキャビネットに当たってしまう。 でも、ここまで来ては引くに引けない。折角お二人に来て頂いているのだから、中断すると、来週の本格レジ調整の際は更に大変なことになる。 しばらくその場で色々考えて頂き、結局、袴を踏んだような形にはなるが、しわが寄らないように吊り下げることに決定。 何故なら、ここまでしておけば、後はブースを一本づつ切りながら高さを調整することは、多分一人でも出来るだろうと言う結論に達したからだった。 なだらかに載せるように、静かにスクリーンを広げて行く。3人がかりだと凄くスムース。一人では絶対こうはいかない。 で、傷を付けないで吊り下げることに成功。写真はその状態である。そうこうしているうちに、この日は時間切れとなってしまったが、それでもこれなら今週中には一人で何とかなりそうだ。
我ながら情けない思い違いがあって、一時はどうしようかと慌てたが、お二人の強力なサポートに支えられて、無事に仮設置は完了し、本当に感謝感激の一日だった。 また、今回はVとAの色々なお話、最近の進化している5,1CHサラウンドの実態情報などを頂いて、大変興味深く楽しいひと時だった。 この趣味、そして、このご縁に感謝である。
(poohさん、ごっさん、有難う御座いました。また、完全調整後は、是非お越しくださいませ。m(__)m) |