つれづれ日記
2004年
3月度
2004/03/30 録ってはいけない? |
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さて、CDオーディオ関係では、以前からコピープロテクトの問題が取り沙汰されており、オーディオマニアには頭の痛い出来事なのは皆さんもご存知だろう。本来のオーディオトラックとは別に、PC専用のトラックが用意されていていると言う代物だ。
でも、頭が痛いと言っても、オーディオマニアには、PCでコピーが出来ないから困ると言うのではなくて、「本来の音が悪い」と言うのが問題になっている。また、時には普通のCD-Pでかからないものまである。 CCCD、レーベルゲートCD、その他もあるらしいが、僕は全然詳しく分からない。何だそれは?である。 でも、実際に僕も一枚だけ借りて聴いたことがあるが、これが何とTEACでは「かからない」のである。これには参った。普通にオーディオ機器で、かからないのだから困ったもんだ、、。 でも、これは一部で悪用するヤツがいるからこのような事になるので仕方がない。何だか最近ではCDを買う気がしないなあ、、。と言ってもSACDもまだ市場は蕾だし、欲しいものが必ずSACDになっているとは限らない。オーディオは、やり難い時代になったなあ、。 しかし、ところがコピー問題は、オーディオだけではない。そう、Vにもこれが及んでいる。4月から始まる、ハイビジョンも全て「コピーワンス」と言う、非常に厄介で面度なことが施行されるのはご存知だろうか?。 正直なところ、僕は大画面推奨派なんてな事を言っているが、実はこの仕組みを詳しく知らないのである。 何故かと言うと、コピーしないからだ。でも、今度ばかりは少々面倒なことになるらしい。自分で録画したものを、簡単に扱えなくなるのだから厄介だ。 で、仕方なく先日やっとD-VHSなるものを導入した。三菱HV-HD500である。まったく時代遅れな話だとは思う。今なら、ブルーレイ、または大容量HDD搭載で、DVD、BS/CS、地上波デジタルチューナーも搭載なんて言うのが出ているのに、今更D-VHSである。 やっぱり時代遅れのマニアかな、、。 でも、実はこれでも色々考えての選択なのである。まず、我家には少量HDD搭載の録画機能付きBSデジタルチューナーを、先頃導入したのは書いたと思う。 で、当然録画容量が余りにも少なすぎる、と言うことで、始めはHDDを買おうかと思ったが、240GもHDDを積んでいても、結局は無尽蔵ではない。勿論、今は殆どエアチェックはしないので、そんなに慌てる必要はないのだが、それでももう少し位は録画媒体を準備しておいてもいいかな、と考えた。 ではブルーレイか?と言うと、これが今はまだ一枚当りの記憶容量の関係で使い難い、また、とんでもなくメディアも機材も値段が高い、と言うことで見送ることにした。AODもそろそろ出そうだし、ブルーレイも二層になるかもしれない、もう少し市場が安定してから考えることにしたのだ。 また、今流行りの地上波デジタル放送は、残念ながら我が地方では、2年近く先の話なので、今急いでチューナーにお金を払うのはムダだと考えた。 ところで、我家にはビデオデッキは2台あるが、一台は化石の「ベータ」である。当然今は使っていない。もう一台はS-VHSだが、これはとっくに壊れていて使えない。だから、ここ10年は録画した事が無いのである。テープは管理が面倒なのだ。 VA派の癖に、凄くズボラな話だな、、と我ながら笑ってしまう。やっぱり基本的に(A)オーディオマニアなのだ。 ま、そう言うことで止めようかと思ったが、今回は近所でD-VHSを4万円台後半で売っていた。(勿論MPEG2デコーダーなし)更に5年間保障で、この店は唯一ヘッド修理が対象になると言う所だった。で、遂に重い腰を上げようかと考えたのである。 D-VHSはやはりテープなので、何となく躊躇していたが、よく考えたら今のように先行き不透明なメディアの時代で、一番安くハイビジョンを便利に使うには、自分の環境にはこれしかないのである。と言うのも、今回はとんぼさんにもアドバイスを頂いたところ、「その値段なら買いでしょう」、と太鼓判を押してくださったので決めたのである。 この値段なら今からメディア交代が起きても、諦めが付くな、と思ったわけだ。今は録画はしないので、多分テープもそんなに増えないだろうとも踏んだわけだ。 でも、問題が一つ。もし、どうしても保存したものが今後見たい時は、このコピーワンスのために、D-VHSの内容はD-VHSデッキが無いと観られない。他メディアに移動が出来ないのだ。 困ったねえ、、。 ハイビジョンは確かに綺麗、でも、録画したものは、後でゴミになる日が来るかもしれない。現に我家のベータテープは、はこぶねの二階で1000本位(!)粗大ゴミとなっている。 早く二層式ブルーレイか、AODで決着して欲しいものだ。それとこのコピーワンスはどうにかならんか?。もっと良い方法はないのだろうか。 ま、それは良いとして、早速D-VHSを使ってみた感想は、と言うと、、、これが実に便利だった。まだ初めて使うので分からないことはあるが、それでもこのデッキもメディアも安いので、これならハイCPだった。今まで待った甲斐があったかな?(筐体が軽いので、音を出すと揺れるのは困りものなんだけど) これでしばらく様子を見よう。。ただ、余り録ってはいけない、、かな!? |
2004/03/23 今度は最先端 |
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さて、先日とはうって変わって、タイムマシンの如く(?)、今日は最先端のお話し。(調子の良い野郎だって?)
で、それは何かと言うと、観てしまった!のである。そう、噂のマランツ3板式DLP、「VP-10S1」と、エソテリック「UX-1」と「G-0s」のコンビだ。 随分浮世離れした世界だが、総額幾らだ?、と言うのは置いておいて、その感想は、、。 実は先週、近所(でもないんだが)の高級オーディオショップで、これらを3日間だけ展示してあると言うので、せっせと足を運んだのである。当日は平日で、しかも夕方だったので、客は殆ど居らず、僕一人だけで観る事が出来たのである。しかも、店員をアシスタントの如くこき使い(?)堪能させて頂きました。(^^ゞオマケに画質調整まで弄らせて貰ったし、やり放題だった。m(__)m まず、試写ソフトは、国内盤「恋に落ちたシェークスピア」、同タイトルのPALスーパービット盤、それからPAL盤「ジェボーダンの獣」、クライテリオン盤「ザ・ロック」、国内盤「ライオンキング」、「デスペラード」、「クリスティーナ&ローラ春夏編」、それにBS-hiのハイビジョンなど多数。お店でここまで観れることは稀だと思う。スクリーンはOS製ワイド150インチピュアマットで、ゲイン0.8だ。 で、早速その感想はと言うと、「VP-10S1」は、以前観た単板式のDLPとはまったく次元が違っていたので恐れ入った。特に、僕が以前から気にしている、「残像現象」がまったく感じられなかったので、本当にショッキングだった。これは凄いぞ!、いや本当に。所詮DLPと言えども、液晶の延長だと勝手に思っていたのだが、これが全然違うのである。 前回のDLPは定価で120万クラスで、今回が受注生産350万(!)なので、当然と言えば当然だが、それでも我がVPH-G70QJに慣れた目で観ても、明らかに早い動きの応答性は素晴らしいのである。正直この部分では3管に匹敵するので舌を巻いた。。 やっと遂にここまで来たか、と思わせるものがあったのだ。まじめな話で今回は圧巻である。また、無限大ではないが、黒の再現性も限りなく3管に近くなって来ていた。勿論、SONYのD、Gシリーズのような、深黒まではいかないかもしれないが、それでも諧調表現は素晴らしいのである。しかも、ワイド150インチ(これはデカイぞ!)で、0.8ゲインでこの明るさと言うのは非常に魅力的だった。個人的には、1.9ゲイン位のビーズで観たいものだった。 また、エソテリック「UX-1」と「G-0s」で観るDVDは、これまた恐ろしく綺麗でびっくりした(お世辞じゃないぞ)。特に、UX-1はクロマアップサンプリングのエラーが皆無なので感心してしまった。(これはマランツ側の効果かもしれないが。)PCで観ている感じとそんなに変らないし、30コマと24コマの切り換えが自動だと言う専用機ならではの良さが相まって、非常に良いのである。 うーむ、、これ何処の映像チップ使っているんだろうか、、。某社のOEM供給ではないのか?。(IP変換はファロージャ!なのが効いているのかな)良く分からないが、兎に角このUX-1は、予想を遥かに超えていて、絵は個人的に恐れ入った。(一箇所だけ24コマで引っかかったのは何でか分からない)A-1じゃとても適わない。 また、ハイビジョン映像もかなり好感が持てた。高精細で落ち着きがあるのだ。3管だと、周波数の関係で字幕は僅かにチラつくのだが、DLPや液晶はこれがないのは一つのメリットである。これで動画の応答性が良ければ、当然3管は立つ瀬がなくなるだろう。 まあ、全て値段が違うんだけどね、、。(負け惜しみ。) ただ、音については残念ながら試聴用のSPもアンプも自分の環境とはまったく違うし、オマケに音があまりにも小さ過ぎて(!)僕には分からなかった。どうでも良いが、僕が普段出している音量を出したら、多分怒られると思う。ただ、「デスペラード」での音ズレについては感じなかった。(これは24コマの音楽物でないと分かり難いが、この現象は専用機では意外とあるのだ。始めは合っていて途中ずれてまた最後は合う、と言う現象である。) うーん、UX-1は現物を我家で聴いてみたい!!。絵については、エソテリックは「本気」の様子だったので、どうしても音を聴きたい気にさせる。マルチと侮れないかもしれないし、、。だって、メカはX-01と同じだし。何で「音響」メーカーがこんな完成度の高い「絵」を出せるんだ?。てなことを考えると、益々音は是非、、となるのが人情だ。 それはいいとして、客観的に観ても、今回の組み合わせは、僕個人としては少し安心したと言うか、もしもG70の明日が、、しかもG90も中古がない、、となった場合でも、いざとなったらどうにかなるな、と思わせるものがあった。それ位手応えを感じたのである。 確かに裏を返せば、G70から交換するには、現在ならこのクラス以上でないと満足出来ない、と言うことにはなるんだけど、。以前ある人に言われたことがある。「今のDLPを観て欲しい」、と。でも、その時のそれはG70の比較対象になりえる程ではなかった。それを正直に感想として伝えたことがある。勿論私的な意見としてである。以前観た位のクラスのDLPでは、G70の後釜には無理だと言う事だ。でも、今回は正直なところ、少々心が揺らいだ。、 また、面白いのはこのVP-10S1は、図体がとても「デカイ」のである。何だか黒いバスみたいで(失礼)、丁度3管のある場所にそのまま設置するような、「お膳立てサイズ」になっているのである。これは3管ユーザーへの配慮か、はたまた誘惑か。多分、普通のDLPを使っている人には、絶対向かないと思う。それ位「重くて大きい」のだ。でも、3管ユーザーには、これがまずまずしっくりくるサイズなのである。おいおい、、。 また、欠点ではないが、確かに画素がくっきり見え過ぎると言うのは感じたが、ここは考えようだ。例えば、G70にしても、本来ハイビジョンを正規にY、Pb、Prで受ければ、走査線はハッキリ見えるし、525Pでも同様だ。HTPCのように、RGBをかなり高い周波数で入れると見えなくなるが、これは本来イレギュラーだとも言える。そうなると、この画素もそのうち何とかなるような気もする。また、画素数も今後解決するかもしれない。 うーん、、遂に時代到来か、いや待て、まだ観たい物がある。クオリアとD-ILAプロジェクターだ。 やっぱり1920クラスが欲しいもんなあ、、これを観てから決めようか、、。(んなアホな!) |
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2004/03/21 時代遅れ |
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さて、先日になって、やっと我家のVRDS-25XSのバージョンアップが完了した。
おいっ、一体何時の話だあ?、と言われるだろう。もう早い人から比べると、1年以上差があるんじゃないかな。人によっては、もう手放したよ、と言う人もいるかも知れない。 そうさ、オイラは時代遅れのオーディオマニアさ。いまさらジロー、ってそんな世代じゃないんだがね。 で、どうでもいいが、帰ってきた25XSはやたらと重い!。もう23Kgどころじゃないんじゃないか?。異様な重さに改めて驚いた。 それから、チャッキング音が無くなっている事にも気が付いた。トレーを開けて、CDをセットしてPLAYを押すと、小さく「チャキッ」と音がするだけで、以前のような、何も入っていない時でも、「バッコン!」と言う音がしなくなっている。あの独特なメカ音がないのである。 非常にしっかりとした感じだが、何となくフローティングされたような音にも聴こえるが、明らかにドライブユニットとしては、別の機器になったような感じだ。 で、早速肝心の「音」である。 その前に、一つお断りを。(またかよ!と言わないようにm(__)m)今日も僕個人の感想なので、当てにしてはいけない。 と言うわけで、その音、第一音からして全然違うのでびっくりした!。聴いて数十秒、、、「しまったあ!やるんじゃなかった。元に戻せないのか?」と思った。 何だこれ?バランスが崩れてカスカスの音である。正直我耳を疑った。。確かに低音はしっかりとして来て正確無比な印象、だが、ボーカルが引っ込むし、ハイは大人しいのに何故か堅い。以前のような、多少プラスチック臭さのようなものはあったが、艶やかな印象はない。特に弦楽器が全然違う。 どう表現したらいいのだ、。非常に面白くない音なのだ。正確無比とはこう言う音なのか。 ハッキリ言う、これ全然音が違うじゃないか。まったく別のプレーヤーになっている。因みに、デノンA-1と比べると随分大人しい印象で、ボリュームをドンドン上げてしまうが物足りない、と言う変な感じだった。 何故だ、、。理屈では絶対に良くなっているはずなのに。いや、待て待て、これはまだ判定してはいけない。これは全然馴染んでいないからだ。 ただ、、一つだけ気が付いたと言うか、ハッキリと感じたことがある。それは、TA-N1の冷たくクールな癖をかなり暴くと言うか、キャラクターがダブル感じがあると言う事。これは良いことなのか、悪い事なのかは分からないが、兎に角、これがモロに出るようにはなった。扱い難いなこれ、、。 しかし、それにしてもこれは面白い経験だ。スピーカーの鳴らし始めに非常に良く似ている。と、言う事は、これは相当変化するぞ、多分。 時代遅れと言うなかれ、これからなんだから。えっ?それを時代遅れと言うんだって?。 ほっとけ!って。 |
2004/03/16 そんなもんだ |
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先日から、思い出したようにアナログ(AD)に熱を上げているのは書いた通り。アームケーブルを交換してみたり、シェルリードを交換したり、と、何で今更と思うのだけれど、要はハマっているわけだ。やっていると時間を忘れてしまう。
オマケに本当に熱が出てしまい、「ありゃ、また風邪か」と後で気が付く始末。お粗末。まさか、インフルエンザなんてことはないだろうな、、。 こりゃ遺憾、今日はこれ位にしようか、と思ったところで玄関のチャイムが鳴り、何だか良く分からない宅急便が届いた。 あれ?何も注文してないぞ、今時流行りの怪しい代引きか?と思いながら険しい顔で荷物を見ると、何としばらく前に、「輸入盤の禁止がやがて来る云々」、と言う噂から、慌てて頼んでおいたDVD海外通販が、今になって届いたのだった。 忘れてたっ!なあ~んだ、。(アホである) しかも、興味本位で試しに買ってみた、所謂映画マニアやその方面では「高画質」と言われる、「PAL盤」と言うヤツだ。 今はアナログ熱中時代(?)なので、後にしようかと思ったが、以前DVDを海外通販した際に、何と不良品が届いて往生した経験があるので、一応確認だけはしてみることにした。もしもの時の交換が厄介なのである。何しろ海の向こうじゃ、自由に文句も言えない。 さて、届いたのは写真下段のモノ達。すっかり話題遅れで以前の代物なんだけど、、。左から「千と千尋・・」のフランスPAL盤、その左はついでに頼んだ、噂では赤くないと言われる「千と千尋・・」(これはNTSCリージョン1)、そしてUK-PAL盤の「ザ・ロック」、UK-PAL盤「バウンド」、フランスPAL盤「ジェヴォーダンの獣 特別版」である。 で、まずここでお断りを一つ。僕が書く内容は、「僕の環境での」「僕の感覚なので」、一般の意見とは違う、また違って当たり前なので、そのことを十分理解して頂きたい。(アホなんだから、、。)また、再生環境によって全然評価が違う場合は多い。例えば、「パイレーツ・オブ・カリビアン」などは、専用機A-1での絵は、コッテリとして力強くて良いが、HTPCではシュートの線がばれてしまい解像度感イマイチ、トータルではABクラスなんて言うこともあるのだ。 これに個人の感覚が絡むから難しい。 さて、PAL盤を見るためには少し特殊な環境が必要。どうすれば良いかは、僕も本当に詳しくは知らないので、ここでは割愛。また、PAL盤と言っても全て同じではなくて、色々発売されていることもあるので、それ程あてにはならない。製造時期で画質が違うのは、国内盤だって多数あるから言い出すとキリがない。 僕は自分で経験しないと納得しないと言うか、「神話嫌い」なのである。 兎に角、我家はHTPCでまず観てみる。PCは、RGB出力ならDVD再生の場合NTSC、PALはあまり関係ないので問題なく観れる。但し、リフレッシュレートは75Hzに設定する。(これはPAL盤は25コマのためだが、別に60Hzでもみれないことはないが、コマ落ちや引っ掛かりが出る事がある。75は25の倍数で、30コマなら60Hzで観るのが本来上手く再生出来るとされている。24コマなら72Hzだ。ただ、俗に言う30コマは、厳密には29.97コマや29コマや30コマが存在するので言い出すとこれまたキリが無い。勿論、今回は一々全て切り換えたんだけど、。) また、専用機のデノンA-1とG70はPALに対応しているので、これも切り換えれば簡単に観れるはずだが、肝心のIFB-1400が525P専用なので多分無理、と言う事で試さなかった。(これはPAL対応の機器でないと駄目。変換する方法もあるらしいが、良く知らないし、画質は更に不安定要素が増えるので僕はパス。) まず、「千と・・」のPALはどうかと言うと、、、これはハッキリ言って良くない。何だこれは?である。早いシーンでジャギー出まくりで、インターレース解除に失敗したような絵で、30コマなのか24コマなのか25コマなのか全然ハッキリしない。殆ど「PCで観るTV」だ。赤みは国内盤より少ないが、フォーカスはダビング(死語)したように甘くボケていて、トータルでは大ハズレ。これは困った。何か間違っているのかな?。 一応NTSCリージョン1の「千と・・」も観てみたが、これは確かに赤みがない。と言っても、何となく赤いのを補正して青くしたような感じが無きにしもあらずだが、その辺りは詳しく知らん。ただ、こちらはPAL盤に比べると明らかに綺麗だった。が、厳密に言うと、3種類の中で「赤みが強い」と言うのを除けば、繊細感、奥行き感、ノイズの少なさ、などトータルでは国内盤が一番優秀だと僕は思った。うーん、難しいねえ。。まあ、条件付きだが、我が本国が一番と言うのは少し安心した感じかな、、。後は色合いか。 次は「ザ・ロック」だが、これは国内盤の後期盤(スクイーズ片面二層式になったもので、初期盤は論外)より僅かに勝る。基本的にまずまず高画質と言う感じ。だが、リージョン1のクライテリオン盤には流石に負ける。うーん、やっぱり本国の強み?。 残るは「バウンド」と「ジェヴォーダンの獣」だが、前者はまあまあだが、後者はなかなか優秀。「ジェヴォーダン・・」は、僅かにソフトフォーカスで少し国内盤と色合いが違う面はあるが、これは元がそうなのだろう。それでもノイズ感が少なく綺麗で、まあ買い物成功と言うところ。感心したのは、再生支援機能をOFFにしても、冒頭の素早い山肌のシーンで、スダレ状にならないことだ。国内盤も十分優秀だが、これはどうしても出る。 因縁を付ける(?)とすると、当然だが、BSハイビジョンには負けるし、また、この程度の画質は、国内盤の他の作品にも多数存在するので、PALだから、、というのは定かではないかもしれない。でも、やっぱり本国かそれに近い方が良いのか?。 まあ、マスターを持っている所が本腰を入れると一番良いのかな、。となると、後はDVD作成者の腕とセンスか。何だか音と同じだったりして。 結局、今回のPAL盤だけでは、PALだから良い、とは何とも言えない状況だった。もっと一杯買って観ないと分からないのは、ADもCDもDVDもSACDも同じ。 つまり、良いモノは何でも良い、ま、そんなもんだろう、、。(当たり前か。)でも、字幕がないので多分余程好きなタイトルでないと、今後は買わないかな。本来輸入盤を買うと言う目的は、国内で見かけない(売っていない)優れたタイトルを買うのがその目的だろう。 ん!、それは良いとして、そんなことより早くAD買わないと、、こっちが重要なんだから。 |
2004/03/12 熱中時代 |
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「僕の先生は~、フィーバー♪」、って言う歌をご存知だろうか?。
水谷豊主演で、先生と小学生の交流を描いた、テレビドラマ「熱中時代」のテーマソングだった。丁度僕も、この頃は小学生の高学年だったので、結構このドラマにはハマっていた。古いねえ、、と言われそう。 勿論二十四の瞳よりは、遥かに新しいお話しだが、それでも随分昔の、「古き良き先生像」が描かれていた秀作ドラマだった。何よりドラマのタイトルが良い。正に「熱中する、奮闘する」、と言うストレートな意味が伝わってくるのである。 でも、最近はTVドラマには熱中しないなあ、、。 で、そんな事はどうでも良いとして、ここ数日前から、実はある事にハマっている。それは、イレギュラーなことだが、あるアナログを聴いてしまったのである。詳しくは書けないが、兎に角、これを聴いて猛烈なショックを受けてしまったのである。 アナログは音が良い、。確かにそんな事は以前から身をもって知っている、、はずだった。でも、、、今回そのあるアナログを聴いたら、完全にノックアウトされて、アナログ病(?)が再燃してしまった。そう言う訳で、ここ数日前からハマっているのである。 皆さんはこのようなことはないだろうか? ところで、何事もそうだが、こう言う時は、それに関係した出来事が身の回りで起きるのが、人生と言うもの。今日、久しぶりに高校の頃よく足を運んだ、小さなオーディオショップに寄ってみた。 すると、何と写真の物、パイオニアのヘッドアンプ「HZ-1」が、中古で売りに出ていたので驚いた。(注:写真は僕の現用のモノ) しかも、売価\65000(税抜)となかなか良い値段。動作はどうなのか知らないが、それでも現物が綺麗に展示してあった。 で、自分は一台持っているし、現状はC-17と切り換えて使っているので、もう一台買おうとまでは思わなかったが、それでも先の通り、アナログ熱が再燃したばかりだったので、ついしばらく眺めていた。この店は、普段はまず店員から声を掛けて来ることはない。如何にも古風なオーディオショップなのである。 でも、背後に人の気配。そして徐に、「どうですか?」と店員の声がして振り返った。しげしげと僕を見ている店員の目は、「貴方は、これが何だか知っているんですね!、そう、それですよ」と、言わんばかりにニコニコしている。 そりゃあ知っているさ、今でも欲しくて探している人はいるんだもの、と心の中で返事をした。 で、その後はアナログ談義に花が咲き、しばらく店員とウダウダ喋ってしまった。 今更アナログ、されどアナログ。兎に角、今強烈にオーディオ熱、アナログ熱が出ているのだ。やばいぞ、、。 この世界は再燃すると恐ろしい事になるのだから、。 果たしてアナログ熱中時代となるのだろうか。嵐を巻き起さなければ(?)いいのだが、、。 |
2004/03/06 刺激の源 |
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さて、最近はそろそろ春の気配が漂ってきて、春ウララはもうすぐだろうな、と穏やかでのんびりした気分になっていた。が、そう自然は甘くない。ここ数日は、我が地方でも急に雪が降ったりと、またしても冬に逆戻りして、目が覚める思いだったりもする。自然をなめてかかるとビンタを食らうような感じかな、。
で、お話し変わって今日は、先日ばあなさん宅にお邪魔した時の模様を少々レポートしたい。 なかなかOFF会に参加出来ない僕だが、今度ばかりはそうもいかない。それもそのはず、ばあなさんが以前からずっと思い焦がれておられた、念願の「超怪物スピーカー」に交換されたと言う事で、早速お邪魔したのである。また、今回は、たまたまバンナさんも来られていた。 さて、写真がそのスピーカーである。このSPは大手メーカー製とは違い、ベルテック製と言う、殆ど特別受注生産と言う途方もない代物。ばあなさんのシステム構成は、今回で、コード、プリ、パワー、CD-Pと全てベルテックフルラインナップとなられていた。その中で、一番強力なものが導入された訳なので、変化は凄いのである。 何が凄いって、まずはそのスピーカーの重量。片CHあたり楽に80Kgを軽く超えているのである。そして、仕上げは全面がピアノ仕上げのように見えるが、これが何と21ミリ位あるアクリル板と多層構造の金属板(アルミやその他)で出来ているのである。だから、猛烈な重量と強度なのである。 写真では分かり難いと思うのだ、現物を目の前で見ると、スピーカーと言うよりは、殆ど「宝石」のような凄まじい高級感で唖然としてしまう。うかつに触ったりすると命が無くなるんじゃないか、と思う位凄いのである。(ピカピカ) でも、写真をよく見ると、何だか何処かで見たようなツイーターと親近感のあるミッドレンジユニットに見える、、。何とこれ、フォステクスのHPコーンの型を使って作られた「特注ユニット」なのである!。で、更にウーハーは25センチの見た事のないゴツそうなウーハーだ。 どうやったらこんなモノが作れるんだろうかと、製作者のことを想像すると空恐ろしく感じてしまう。。 で、構成としては、2ウェイ+スーパーウーハーの感じだが、これが音を聴かせて頂いてびっくり!。今回は手持ちの精鋭優秀録音盤を10枚位と、ばあなさんのご要望で、三和のスペアナを持参したのだ。 CDは、クラフィンスピアノ、hatARTのフリージャズ、あはれ、ジェームスニュートンハワードのADのダイレクト当り盤を最高の環境でCD-Rに焼いたもの、TACETのバイオリン、くずてつ船長の非公開盤花火CD-R(公開盤より低音の伸びが更に凄い)、fro froのCD,などなど、。 先入観として、HPコーンは本来は2ウェイ用のウーハーだから、やっぱりFEのような音にはならないんじゃないか、と勝手に想像していたのだが、これが全然違う!(当たり前だ) 音が出た瞬間にバチン!!とはじけ飛ぶようなスピード感に唖然。しかも、非常に低音のスピード感があるので、全帯域の音がピッたり揃って一斉に飛び出して来る感じで、正にビンタを食らったようなショッキングな感じだった。クラフィンスピアノは40Hzの基音がビュンビュン聴こえる。hatARTのサックスは切れが凄い。 でも、それでいて豊麗と言うか、艶と輝きのある伸び伸びとした音で音場感は広く、歪み感がない。fro froを聴くとマルチチャンネルなんて今後もいらないと思わせる位。おまけに超低域方向が非常スピーディーで量感があるので更にびっくり。 何じゃこりゃあ!!どうなっているんだ、。 、、、いやはや、正直やられました、、。猛烈に刺激を受けてしまった。お邪魔したのが夜だったので、少し音量は控え目だったが、昼ならガンガンやってしまいそうだった。痛快なのである。 で、その後、やっと我に帰って、しげしげとSPの構成を確認させて頂いたのだが、図面がある訳ではないので憶測だが、上の2ウェイは、先の通り軽いコーンの特注製16センチフルレンジ(?)+ドームツイーターと言う構成かな。自信はないが、低域の大音量でのコーン振れの少なさからすると、多分密閉式だと思う。これで音に詰まった感じがないと言うのがまず凄い。パーーンッ!と弾けるのである。 次に、ウーハー部分は25センチのようだが、エッジはウレタンではなくFE系のような、ダンピングの良さそうなエッジの感じ。また、コーンの材質は分からないが、堅く丈夫なコーンだった。(何だコッソリ触ったのか(^^ゞ) そして、ウーハー部分は上の2ウェイとは完全に独立したバスレフだが、後面ダクトが2個でかなり広く、後面開放とまでは行かないが、息抜きの程度の大きさのダクトとは違う。ウーハーは上の2ウェイと能率が違うのか、アナログから録ったCD-Rをかけると、これはコーンがかなり振れる。インピーダンスの関係からか、倍以上のパワーが入っているのかな、。また、一つ驚いたのは、大音量で鳴らしてキャビネットを触っても、これが殆ど振動しないのである。猛烈な「マス」なのである。これは凄い!。 動いてはいけない所は動かず、SPの振動板のみが動くように工夫されているようで、極めて魅力的だった。このキャビネットの「振動のなさ」は半端じゃないのである。現物を見ると、多分自作派なら驚くと思う。また、それも「フローティング」されている感じとは違うので興味津々だ。多重構造でf0を完全に分散させて、圧倒的重量で押さえ込んでいるようなリジッドな感じなのだ。そして、この2ウェイとウーハー部分はバイワイアリングでアンプから繋がれているようだった。 何となく構成はモアイのような感じだが、ネットワークは、かなり工夫されている感じで、これまた非常に興味深かった。一応スペアナも録ってみたが、聴感で感じるのと同じで、超低域は25Hzまで中域と同レベル、20Hzまで十分なレベルで凄まじい。また、中高域は非常にフラットで、上も20KHzまで真っ直ぐに伸びていた。 いや~、凄い。思わずはこぶねに持って帰って聴いてみたい衝動にかられた位だった(^^ゞ。(こらこら)。勿論、これはSPだけでなく、ばあなさんのシステムトータルの使いこなしの結果なのだと思う。 兎に角、今回の体験は、僕も一応自作派の端くれ(?)として、大いに刺激を受けてしまい、我家のシステムを再構築したい(スーパーネッシー&スーパーSW III)衝動に駆られた位で、特にウーハーが心惹かれた。本当に楽しいひと時だったのである。 オーディオにとって、「刺激の源」、そう、それは他のマニアの方の音を聴く事である。(勿論、「同じ方向性の音を好む方」と言うのは条件なのだが) ばあなさん、先日は有難う御座いました。また、是非お邪魔させてください。m(__)m |
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