つれづれ日記
2003年
9月度
2003/09/28 DP-77試聴記(その二) |
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さあ、今日はDP-77のSACD試聴体験の続き。
その前に、最近思っていることを一つ。今日はいい加減を通り越して、完全に暴言で好きな事を書く。でも、ここは僕のページだからまじめに読んではいけない。また、先日書いた通り、支離滅裂に思われるが、これが自分の心の混濁としたものを言葉にするとこうなる。 まず、今後のオーディオについてだが、現在はフォーマットが乱立していて、一体これから何が残っていくのか予想が出来ない。ユーザーにとって困るのは、何を買って楽しめば良いのか?と言うことだ。折角買ったのに、1年後には別のフォーマットになるのなら、今直ぐに高いもんを買うのは馬鹿げていると思うだろう。当然だ。 それから、当たり前だが買う側の立場と、売る側の立場は全然違う。まず、僕がやっているVA(ビジュアルとオーディオ)の趣味は、ソフトがないと成り立たない。でも、ソフトを売る側は、売れないものは当然売り続けない。音が良かろうと絵が良かろうと、売れなきゃ意味はないので終わり。 僕のVAの趣味としての持論は、「マニアは普通の人がいるから成り立つ」と言うのを忘れてはいけない、と言うこと。売る側はマニアだけでは食べていけないのである。 DVDがそうだ。当初は絵の良さで多くのマニアが喜んだが、普及して来た理由はマニア以外が原因。自分で作成したり録画出来るようになって来たのが一番の原因じゃないか。しかも、ビデオより安価で手軽でスペースを取らない、更にマニア以外が見ても明らかに綺麗だからだ。また、音は音質よりは、「沢山のスピーカーから音が出る」と言うことが面白いし、これは誰でも分かるので受けている感もある。 でも、まだもう一つ拍車回りがイマイチなのは、フォーマットの種類が有り過ぎると言うのがある。これも売る側の立場と、買う側の立場がまだ平行線なのである。例えば現在、DVD-R、-RW、+R、+RW、RAM、と何がなんだか訳分からない。しかもお互い競合しているので、互換性で苦労する。そうなると買う側は直ぐには買わなくなる。 しばらく喧嘩するが、仕方がないので売る側はしぶしぶ結局全てに対応出来るもの(他社が開発したものも)を出さなければいけなくなる。そうなるとムダが多くて、デメリットがメリットを上回ってしまう。まるで馬鹿みたいだ。折角の技術なのに、、。 また、現在コンパチかそれぞれの専用機か、で色々言われているが、多分一般には「オールラウンドフルコンパチ」になると思う。そうでないと普通の人は絶対買わない。電気屋に普通の人が小スペースコンポを選びに行って、店員に「これはDVDかかりませんがSACDが聴けますよ」なんて言われて、今買うかどうか?。多分買わない。 もう一つ、SACDとCDの音の違いは、ブラインド状態で初めて聴くソフトだと、マニアでもどちらがSACDか果たして分かるのだろうか?。僕は分からない。確かにハイブリッド盤の音は、自分の部屋で聴き比べるから分かるのであって、初めにどっちがかかっているか分からなければ、音の違いは分かっても、どっちがCDか分かるのだろうか?。現実にCDでも録音の良い物は数多くある。更に、これがマニア以外にとってはどうだろう。この点がDVDとSACDのメディアの優位性は明らかに様子が違う。 そうなると、SACDは一般の人にとって何のメリットがあるのか。多分メリットはないと思う。すると当然売れないのは必至。メーカーにとっては、コピー問題に絡んでいるから有利と言う意見もあるが、僕は絶対そうは思わない。現在はPCのハードもソフトもSACDに対応していないから読めないだけで、対応したら先は危ういのじゃないか。 一般の人が気軽に聴けてナンボだから、それが出来るようになるとすると、当然小型コンポと最近はPCだ。となるとやっぱり現在のCDと同じ憂き目に会うかもしれない。ソフトが増えなければならないのは勿論だが、安価なハードが対応することが普及への道だから、コピー問題回避には、今後SACDはハード側で強力に対応するしかない。でも、こうするとまた音を犠牲にするかもしれないし、更にはいつまでもPCではかけられないかもしれないので、売れないことになる。 それから、今後AODやブルーレイの問題もある。まだまだ多くのフォーマットが出てくるので、全てかかるものを出さないと更に売れなくなる。でも、そこまでやるのは流石に大変ということになると、古いものは切り捨てられるかもしれない。で、ユーザーは結局買わない、と言う図式が出来上がる。 馬鹿らしい、。 普段あまりこう言うことを書かない僕が、ここまで書くのは理由がある。「満を持すると結局買えない、買うならどんな事になろうと覚悟して買う、買わないならずっと静観する」、このどちらかだと言うこと。これはDVD-Pについて経験的に学んだ事である。DVD-Pは完成度が上がるまで待っていたら、結局、PCに多くの点で抜かれてしまった部分がある。(勿論全てではないが) 最近、薄型ローコストタイプが出てきてようやく巻き返して来たかな、と言う感じはするが、こんな状況の中で、果たしてマニア、一般のユーザー、メーカー、はどう対応していくのだろうか? 「最近、何か嫌な事があったんじゃない?」と言われるだろうな、、。(-_-;) で、お話し戻ってDP-77のSACDの試聴。まず、比較対照はS-747しか持っていないし、これしか聴いた事もないので当てにならないが、とにかくまずS-747で数枚SACDの2CHを聴いておく。個人的な感想だが、S-747はDVD-VIDEOの音は若干高域が甘く、僕の好みと少し違う。でも、以前DVD-AUDIOを数枚聴いた時は、これがなかなか良かった。これは録音のせいかもしれない。例えば「ORGEN NEW DIMENSIONS(PIAC-1002)」「怒涛万里(VIAG-60001)」など。 SACDは、S-747が初めての使用機種だから何とも言えないが、それでも録音の良し悪しはハッキリと出していたのは感じた。 さて、DP-77に交換してみたSACD再生はどうか? 一番に感じたことは、DP-77の音は非常に滑らかで繊細で雄大。でも、情報量は多いが、嫌な音をまったく出さない、それでいてCDの時程ではないが、やはり張り出す感じは同様にあって、音が前に出てくる。また、ボーカルがやはり美しい。それから流石に重低音のエネルギー感、底力、押し出しは素晴らしい。レンジが広く感じる。 ただ、少し分からないことがある。「モンド・ヘッド(SIGP12)」を聴くと、これはS-747で聴いた時は、ボーカルの荒れがやや気になる感じがした。これは録音でエフェクトがかかっているからだ。ところが、DP-77で聴くと、それ程耳障りにはならないのである。勿論、録音に僅かに荒れがあると言うのはどちらもハッキリ感じさせるが、DP-77は多少綺麗に聴かせると言うか、突っ張った所がないのだ。 S-747は、小ぶりだが元気がよく、高域に僅かに金属的なアクセントがあるがハツラツとした音、DP-77は大人になって落ち着いたような感じかな。 しかし、サックスやブラスは、流石にDP-77で聴くと繊細に上まで伸び切って高分解能だ。全ての音を出し切って、吹っ切れる。それでいて気品のある艶やかな音だ。 で、今回感じたのは、音の厚み、繊細な切れ込み、艶、低音の力感、風格と言う点では、やはり値段の差はある。当たり前なんだが。。 が、S-747もこのクラスでは随分頑張っているというのも初めて知った。もっと書くと、これは「オモチャではない」と言うこと。よくぞこのクラスで、ここまでの音を出しているものだと感じた面さえあるのだ。確かにパイオニアは古くからSACDには対応しようと言う動きを見せていたので、その力かもしれない。 また、一般の人にはこの音で十分じゃないか?と言う気はする。いや、マニアでも問題なく使えるのじゃないか。これを買って、暫くはソフト集めをして、SACD普及の動向を見守ると言うのが良いのではないか、とさえ思う。 それから、DVD-AUDIOも聴きなおしてみたが、やはり録音が良ければなかなか聴かせる。決して悪くない。ただ、何故かDVD-VIDEOがもう一つなのが唯一惜しいところか。 しかし、問題はここだ。ここでふと思うことがある。これはやはりフォーマットの器の大きさがやはり音に出ているからか?と言うこと。何となく体はそれを聴き取っているのかも。となると、やはりこれはマニアとしては嬉しい事ではないか。普及価格帯でも、これ位の音が出せるフォーマットと言うことは、やはりその意味では凄いかもしれない。そうであって欲しいとさえ思う。 もし、これが一般に普及すればマニアは大いに楽しみが増えるのだから。先の通り、一般の人あってのマニアの趣味が広がる可能性があるのだから。 では、自分は一体今どうするのか?動くのか?、それとも静観か? うーん、、難しいところだ、。 でも、実は今回の試聴は、まだ続きがあるのだ。(続く) |
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2003/09/25 DP-77試聴記(その一) |
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さて、「DP-77」との2泊3日に及ぶアバンチュール(?)、、ではなくて、試聴体験が終わった、、。現在は我に返って心と耳の整理中である。 で、どうだったか?と言うと、色々考えさせられたので、何を書こうかと悩んでいる。多分結論だけ書くと、何だそりゃ!と言われるからである。 このため少し長くなるが、一つ一つ「記憶」として書き綴って行こうと思うので、支離滅裂に感じると思うのだけれど、どうか聞き流してくださ〜い。 まず、今回の試聴環境から。ソフトは、僕の手持ちのCDとSACDとDVDで、自分が優秀録音盤だと思っているものを選んで、イマイチと思うものは2枚だけ。でも、J-POPやポピュラーは一切なしなので、一般的な方の参考にはならないことを理解して欲しい。写真はその一部で、今回はかなりの量を聴いてみた。(45枚) それから、音の比較と言うのは、まず自分の好みがあって、そして比較対照機器があってはじめて成り立つものなので、この基準も環境も人様々なので、これまた今回はあてにならない。(ここは素人の感じたままの世界なのです。) で、CD-Pの比較対抗馬は当然TEAC-VRDS25XS、SACDはパイオニアS-747。ところで、DVDが何で出てくるんだ?と言うのは、DP-77をHTPCのDACとして使った場合にDENON-A1のアナログアウトと比較してどうか、と言うことを確認するためである。訳の分からない話だが、理由は自分なりにあるので後で説明することにする。 次に、接続コードは、C-2800とDP-77間は手持ちの自作6N単線、他も自作6N単線だが、C-2800とTA-N1間だけはフォステクスのWAGC特注70センチタイプ。同軸デジタル接続はオルトフォンHIV-7N。実は本来これは映像用なんだけど、他にデジタル用は持っていないのでこれしかない。光接続はサエクD-30は届かないので、紐のようなPC汎用オマケコード。 セッティングは、左のラックの機材を引っ張りだして、床に対して一番リジッドになる、もし導入するなら多分これが一番現実的なセッティングを選んだ。TEACの反対側に来る。 さて、まずは試聴の前の能書きを少し。DP-77の重量は17.5kgで、TEACに比べると8kg程度軽い。が、しかし!これが現物を見ると分かるが、ドライブユニットは普通のタイプ(多分SONY製のSACD用)で、シャーシーもTEACのようなトンでもない鉄板ではないのに、17.5kgもあることを考えると、恐ろしく重量級なのである。また、17.5kgと言うのは持てば分かるが、ハッキリ言って重い!。それから、兄貴分のDP-85には、オプションボードが別にもう一枚刺さっているので、それを抜いて必要最小限の構成でも、これだけ本体の重量があると言うことを考えると、如何に物量があるか分かる。 次に、DP-77と言う型番からすると、DP-75Vの後継のように感じるが、値段からするとDP-75Vの後継はDP-85だろう。となると、DP-77はDP-85のコストダウン版か。でも、個人的にはDP-85はちょっと手が届かないので、そう言うニーズに応えるためのものだとすると、これはニクイ設定だとも言える。 さて、肝心の音はどうか?。まずCDから聴いてみたが、音が出た瞬間に、これはTEACとは随分音のキャラクターが違うな、と言う感じ。TEACはシャープで切れが良く、高域に僅かに硬さはあるがスカッとしていて爽快。でも、それでいてどことなくニュートラルと言うか、オーソドックスで僅かに中域が引っ込む感じはある。このため、奥行き感は広く、エコーは後方展開する感じ。 対するDP-77は、兎に角全てが前面にグイグイと張り出す鮮やかで明るい音だった。ボーカルも厚みがありせり出してくる。音量が上がったようにさえ聴こえる。ただ、それでも、何処となく品の良い繊細な持ち味があるのに、何故か低音の厚み、重量感、底力、馬力感が凄い。クラフィンスピアノの低弦は痛快豪快。また、バーンと重低音が来た後の立下りが非常に素晴らしい。フロフロのエコーはワンワン木霊して、正に密度の濃い霧に包まれたような感じがする。息苦しい位だ。コロボリーのオケは、高域はシャープだが耳をつんざくような感じではないが、明るく切れが良い。 ん?なんだか聴いたことがあるような音だなあ、何か忘れていたようなものを思い出す、、。あっ! これは私的な感想だが、ふと思い出した。こいつは何となくC-280Vの匂いがするぞ。中高域に独特の明るい艶と(金っ気?)、ボーカルは僅かに鼻に抜ける感じのくっきりハッキリ型ではないのに厚みのあるリアルな美しい声、そして低域のくそ力みたいなものがあるのだ。 うーん、、これは今の僕のアンプが、C-2800なのでこのように感じるのかもしれない。C-2800はシャープでダンピングがいいが、以前のC-280VやC-290Vに比べると中低域の深々とした感じだけは僅かに減っている。このため、TEACでは最近ちょっと、何もかも見え過ぎているような感じがあると言うか、少し痩せているかなあ、、と思っていたので、この音には大いに惹かれた。特にこのボーカルは良い。 だだ、カチン!と耳に突き刺さって来るような金属楽器や、パルクールなどでは、DP-77には品の良さが先行する感じはあって、その部分では悩むところ。価格が倍以上違うのだが、今回改めてTEACは、このクラスとしては年月が経っているにしては、相当なハイCPで頑張っていると痛感した。手頃な中級機で物音聴くならTEAC、音楽を本当にクオリティー高く聴き込むならDP-77か。 と言っても両者は同列では比較できないし、トータルの音ではやっぱりDP-77が上で、使うと元へは戻れないのは事実なんだが、、。また、多くの点でこれだけ魅せつけられた訳だし。そうなると、どうするアイフル、、じゃない、どうするTEAC-VRDS25XS!。 さあ、それは後にして次は本来の目的、SACDの試聴をやってみよう。これが今回の一番重要なポイントなのだから、。(つづく) |
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2003/09/20 DP-77 |
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さあアナログ聴くぞ!、、と勇んでいたら、次なる誘惑を受けてしまった。 浮気はいけない。しかし、こればっかりは我慢出来ないでフラフラと誘いに乗ってしまった。 そう、アキュフェーズのSACD/CPプレーヤー、「DP-77」だ。勿論僕のものではない。お借りしたのである。以前から聴いてみたかったのだが、今回はある方のお力で試聴させて頂くことが出来たのだ。(有難う御座いました。) ところで、現在の僕のリファレンスCD-Pは、依然としてTEAC VRDS-25XSである。ただ、バージョンアップはまだ行っていない。何故今のTEACをバージョンアップしていないかと言うと、次のリファレンスCD-Pは、SACD対応のプレーヤーにしたいと思っていたからだった。 つまり、リファレンスとして使うには、今後SACDも力を入れたいと思っていたので、DP-77を聴いてから考えることにしていたのである。 ただ、オチオチしているとTEACのバージョンアップサービスも終わってしまうので、早い所今後のビジョンを考えないといけない。 さあ、とにかく早速聴いてみよう。今回は仕事が立込んでいるので、試聴時間は2日間しか猶予がないので集中しないといけない。 何?SP-10MKIIIが何か言っている?「使わないと、またすねるぞ!」って? まあもう少し待ってね、、一緒に暮らす(?)かもしれないんだからね。。 |
2003/09/18 原因は不明 |
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さて、やっとSP-10MKIIIが帰ってきた。 、、まあ、本当のことを言うと、5日前に実は手元に戻って来ていたのだが、先日のことがあったので、直ぐには信用できないと思い、様子を見ていたのである。 レコード聴きまくり攻撃(?)や、電源を入れっぱなしにしていたり、かなり酷使しテストしていた。で、どうやらこの5日間は今の所問題なく動いている。 前回の不調及び故障の原因は、ヒューズが飛んでいたらしい。先日の僕が「カツン」と音がしたように感じたのは気のせいではなく、ヒューズが飛んだ音が、スクリーンに跳ね返って聴こえた音だったのだ。空耳ではなかったのである。 しかし、問題は何故ヒューズが2度も飛んだか?と言うのは、実はハッキリ分かっていないらしく、メーカーからの詳しい説明はなかった。古いので劣化が来ているからではないか、と言うアバウトな説明程度だった。 だから、まだ非常に不安が残っているのだ。回転数を切り換えると、過大電流が流れてヒューズが飛ぶのではないか?と言う感じもするが、兎に角理由は不明のままである。だからもう一度起きてもおかしくはない。確かオフ会の時も、前回も、33回転から45回転に途中で切り換えたりした時におかしくなったので、何かこの辺りに原因がありそうだが、詳しくは分からない。 勿論、メーカーでも相当な動作テストをやったらしく、バラック状態で確認を繰り返したせいか、何とフロントパネルの硝子の端が欠けていたのにはびっくりした。苦労の後がうかがえる。 嗚呼、やっぱり幽霊みたい、、。 確かにこのモーターは、恐るべき重量のターンテーブルを、コンマ数秒で瞬時に定速回転に立ち上げるので、相当に無理をしているのは間違いない。 まあそれでも、とにかく今は問題なく動いているので良しとしよう。また壊れたらその時はその時だ。明日を思い煩うな、とは我が師の教えじゃないか。もう一台の予備も既に点検に出しておいたしな。 でも、またなるなんて考えたくないね、そりゃあ、、。本当に最近は絵の方にかなり入れ込んでいたので、すねたんじゃないかな?。 よしよし、良い子だからしっかり頼むよ〜、これから聴くからね。さて、45回転のオンパレードと行くかな、、。 |
2003/09/11 鍛え方が足らん |
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先週から少し夏バテしてしまった。集中力が何となく落ちている感じがしている。何かしていても、すぐ眠くなる。また、それでいて寝起きが良くないから変な感じだ。それ程好きではない癖に、アイスコーヒーばかり飲んだせいかな?、、。 いや、これは鍛え方が足らん証拠だ!?。 それはどうでもいいとして、ところで、最近少し気になることがある。先日ADプレーヤーの電源が壊れて再修理していることは書いたのだけれど、あれから無性にADにハマっていた。危機感からくる焦りのようなものだ。聴きまくっていた。 で、その後ようやく少し落ち着いたと思ったら、今度は以前良く聴いていたCDの優秀録音盤をかなりのタイトル数を聴き返してみた。これも最近は絵の方にしばらくハマっていた反動だろう。 ただ、ここで少し気になったことがある。以前は何度も聴いていたソースだが、前よりかなり音の印象が違うことだ。 あれっ?こんな音だったかな、、なんて思うことさえあった。どう違うかと言うと、最近自分の音が以前よりハードにはなったようだが、逆に随分鋭く聴こえると言うか、ちょっと行き過ぎているような感じを受けるのである。また、それでいて以前より少しだけ大味に感じる部分があるから気になる。 もう少し柔らか味と言うか、落ち着いていながらも艶のあるシャープな感じが欲しいように思う。 確かに以前とはシステムが随分変わっている。SPユニット、プリ、パワー、コード、DVD−P、など主管になる部分が変わっているのだから、当然かもしれないが、だが、しかし、、。 本当に全てが以前を上回っている音を出せているのだろうか?、と言う疑問があるのだ。決して偉そうなことを言っているのではなくて、耳が生理的に感じているものを言葉にするとそう感じるのである。 自問自答して正直に書くとこうだ。 低域、超低域は量感が増えてハードでソリッドだが、中高域は僅かに少し細身で艶がもう一つで荒れる感あり。また、超高域は切れは目覚しく良くなったが、最先端がほんの僅かに大味に聴こえる部分がある。 理由は何だ?。 耳が腐ってきたか(そりゃ前からだって)、、それともやはり体が感じることは正しいのか。まだまだ音が自分のものになっていない証拠か。 何?鍛え方が足らん!?。 一つ一つ確認して行くしかないかな。夏バテが理由ならいいんだけど、、。 |
2003/09/02 家系 |
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さて、ようやく9月に入った。イメージとしては夏が終わった訳だが、現実はそう甘くない。まだまだ非常に暑いし、むしろ例年のお盆位の湿度で閉口している。
ところで、9月に入った昨日、何やら我家の親父が騒いでいる。何事かと思ったら、「WOWOWが映らん!どうなっとるんだ!今日はテニスがあるんだ!」と、。 これには参った。あのねえ、、(疲)。先々月HDTVに切り換える時に相談したじゃないか、「アナログからデジタルに換えるので、今のアナログWOWOWは映らなくなるけど良いか?、観るなら一々はこぶねでG70付けないとダメだよ、それともアナログ・デジタル両方加入するか?」って。不経済だから切り換えろと言ったのは誰なんだよう〜。 って、まったく何を聞いているんだか、、人の話を全然真剣に聞いていないのである。 確かに本当は何かの間違いか、8月から観られなくなると言う予定だったのだが、問題なく映っていたので、まあ良いか、と僕も気にしなかった。また、あるVA派の方と、TELでこの話しをしていたのだが、結局支払いの関係か、または向こうの手違いで映っていたと言うことかもしれない。まあ、8月一杯までで終わりだと言うことらしい。BSは宇宙の彼方からデーターをリモートで書き換えるのである。やっぱりスゲエもんだ。(でも個人情報丸見えなんだろうな。) どうでもいいが、「切羽詰るまでは真剣に考えない、人の話を聞いていない」、と悪態を付いているが、よく考えたらオーディオマニアである僕も同じだと気が付いた。 最近ADが不調に陥ったら、HDTVにハマっていた癖に、急になんだか無性に不安になって、ADばかり聴いている。あれこれスペアやフォノイコを弄る、なんてことばかりしている。そして色々アナログ備品を物色し始める、、と言う感じだ。 うーん、、人の事は言えないのである。この性格、やっぱり「家系」か!?。 で、それはさて置き、こっちが大変。「兎に角WOWOWを映るようにしろ、でも追加契約はダメじゃ。」と、超ワガママな宿題を貰った。そんなの無理だってばあ!。最新HDTVを買うような予算はないぞ。 むむう、やっぱり何だかVA機器類に特注を望む我が身とそっくりだ?。 さあどうするかなあ、、と考えたのだが、ふと思いついた。そう言えば、8年も前に買った今のテレビは、一応「アナログハイビジョン対応」と言うのが売りだった。まだMUSEとベースバンドの頃だ。勿論チューナー付きは高いので、後で追加すれば観れると思い、当時チューナー非搭載モデルを買ったのだった。単なるワイドテレビではなく、ハイビジョン正式対応だったはず。ただ、現状のFM地上波のプログレ再生は不可。型番はKV-32PW1となっている。 8年前に一度チューナーの試聴機を借りて、アナログハイビジョンを観た事はあるが、その時は接続は全てやって貰ったので、どうなっているのか僕は興味を示さなかった。大相撲をハイビジョンで観ても仕方ないしなあ、特に好い番組ないし、、と。 しかし、マルチスキャンとは言え、今となってこの古いテレビでデジタルBSが観えるんだろうか?。因みにRGB入力は680×480オンリーだから、今の最新型とは随分違う。そう思いながら、裏の接続端子を確認してみると、今では使わないような名前の端子が付いていたりして、やはり時代を感じさせられた。まあ、8年だからなあ、、D端子なんかあるはずない。 でも、確か5ピンのRCAが付いていたと思うが、これは使えないのかなあ、と思いながら今回初めてじっくりと覗き込んで驚いた。 何と、Y、Pb、Pr、と書いてあるじゃないか!そして、残り2ピンはLRの音声とデコーダー解除の端子でH、Vではなかったのである。 ありゃ〜!?、なんだこれはひょっとして、、、と思い取説を見ると、HD入力となっていて更に2系統ある。しかも、ちゃんと解像度は1125/60となっているではないか。 そこで直ぐに、先日買ったEPステーションを繋いでみると、、、これが何の問題もなく1125Iで映ってしまった。僅かに早い動きでブロックノイズはあるが、それでもまったく普通に映る。(当たり前なんだが) しかも、G70のミニチュアみたいな絵でびっくり!。確かに同じく同時期のSONYのマルチスキャンだから、当然と言えば当然だが、それでもG70をそのまま小さくしたようにカラフルで高精細、高画質で唖然。色温度も3段階選べるので、ほぼ6500K程度も出せる。勿論D3までいけるのでG70と同じだ。なんだか、こいつらも親子みたいで妙な気分。まあ、良い部分を受け継いだ家系かな。 こりゃあ参ったm(__)m。地上波デジタルになっても、アンテナとチューナーを換えれば、多分大きな不満は出ないのじゃないか。D4放送はまだないのだから。 って、正に真剣に考えていなかった証拠だ?。血は争えないと言うか、蛙の子は蛙と言うか、やっぱり親父と同じだと痛感。そして大きく反省。何事も、胸元まで来ないと真剣に考えないのである。 でも、このテレビ買っておいて良かったなあ、、良い選択だった。と、思っていたら嫌な予感が、、。 そう、親父の次の一言は、「居間用のチューナー買ってこい!」だったのは言うまでもない。 結局、デジタルBS/CSチューナーの2代目を買う羽目になりそうだあ!。やっと我慢したのに、11月まで待てよ〜。 |