つれづれ日記
2003年
7月度
2003/07/28 チャンスは一度 |
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先日の日曜、久しぶりに観たいTV番組があった。自慢にならないが、僕は最近TVを観ていない。これは観たいと思う番組が滅多にないからだ。観るとしても、WOWOWの映画位がいいところ。でも、最近これもあまり観ていない。時間がないと言うのが理由でもある。
でも、この日だけは別だった。それは、「題名ない音楽会」に、何と「クリスティーナ&ローラ出演」となっていたからだ。おおっ!久しぶりに彼女達のパフォーマンスが観られるじゃないか!しかもTVで、と嬉しくなった。以前書いたことがあるんだけれど、僕は彼女達のファンなのだ。TVはFM波だから音はそう無理も言えないが、それでも姿が観えるので良いじゃありませんか。最近発売の新譜「FORCE OF SOUND」(PCCL-00567)も買った。 そこで、早速時間を調べたら、これが残念ながらその時間は仕事だった。また、先に書いたようにTVは普段あまり観ないので、エアチェックなどと言う行為には、10年位ご無沙汰しているせいか、我家のビデオデッキは、とっくにぶっ壊れていて使い物にならない、、。 ベータ時代は1000本位録画した記憶がある程エアチェックマニア?だったのに、現在は時の人だ。困った、さてどうするか?。このために新しいデッキを買うのも勿体無い話。今のご時世、買うなら記録型DVDかHDDだろう。フォステクスのコードは買う癖に、現状1万円程度のビデオデッキを買うのが無駄遣いだと思うあたりは、感覚がズレていると言われるかもしれなが、今更画質のイマイチなビデオなんぞ買えるもんかい!、とタカを括っている。しかし、今から記録型DVDを買いに行く時間はない。 でも、どうしても観たい、、。そこでふと思い付いた。そうだ!PCに録画すれば良いじゃないか!。我家のPCには、以前8ミリビデオ編集用に買った、カノープス製のMTV-3000Wと言う結構なキャプチャーカードを装填しているのを思い出した。これなら綺麗に保存出来るし、最近凝っているプライベートDVD化が出来るので、楽しそうだと思いを膨らませた。ただ、殆ど使っていないのでマニュアルを読み返さないといけない。 で、早速録画予約をしようと思い色々弄ってみたが、恥ずかしながら、普段滅多にこう言う用途には使わないので、どうやるのかさっぱり分からないので弱った。あれこれ奮闘すること1時間、やっと分かって設定を終えた。 しめしめ、これでメニュー付きのDVDなんて作ると良いじゃないか、、フッフッフと、ほくそえんでいたら、何やら宅配便が届いた。自分で頼んでいて忘れていたのだが、実は遂にはこぶねに、「ハイビジョン」を導入しようと計画していたのだった。 そう!その宅配便で、「BS・CSデジタルハイビジョンチューナー」が届いたのである。おおっ!遂に来たか。はこぶね建造8年目にして、やっとその目的を達成出来る日が来た、としみじみと思いながら箱を開けた。 何だブルーレイ買うんじゃなかったの?と言われそうだが、実は先日販売店でブルーレイは試聴したのだ。プラズマTVで観たのだが、その画質には大いに心惹かれたが、問題は映画が2時間では入りきらないことをある方にご助言頂いて気が変わったのである。つまり、僕はいつもTVの前に居るわけではないので、エアチェック機能が必須だ。しかも2時間以上。でも、D-VHSを買うのも何となく勿体ないような気がするし、値段が今一つ高い、、。そこで見つけたのがこれ、「epステーション」と言う代物。 色々迷ったが、今回買ったこの製品は、HDTVチューナーに60GのHDD搭載で、ハイビジョンを4時間程度そのまま記録出来るのだ。しかも、おまけに何やらキーボードが付いて激安だった。何と普通のハイビジョンBS・CSデジタルチューナーの、半分の値段だったので飛びついたのである。超お買い得で僕のワガママなニーズにピッタリだった。 さあ、繋いでみよう、、、。と思ったら時間切れで、出かける時間になっていた。まあ、帰ってからじっくりとやろうと足取り軽く外出した。でも、何か忘れているような、、あっ!!出先でハッと気が付いたがもう遅い、しまったあ〜、録画のためのPC電源入れるの忘れた!折角設定したのにい〜!(涙)。 嗚呼、何と言う失態、、、。愛しのクリスが観えないじゃないか!、だからパソコンはダメなんだよなあっ、家電ならちゃんと時間が来れば電源が入るのに、、と毒付いてみても悲しいだけ。もう心底ショックだった。無理だろうとは思ったが、夜家に帰ってPCの部屋に行くと、仄かな願いも空しくPCはじっと電源OFFで佇んでいた。 これを「宝の持ち腐れ」と言う。(-_-;)、、。 エアチェックのチャンスは一度。使いこなせなければただの置物。この気持ち、分かる人には分かるだろう。HDTVもこうならないことを祈るばかりで、深く反省。 ところで、長くなってしまったので「FORCE OF SOUND」の音については少しだけ。録音は物凄く優秀な録音ではないが、前アルバムよりは良くなって、中音量では聴き易くマイルドでまあまあ。大音量では少しカリカリと耳につく曲はある。また、曲により繊細感とチェロの低音感がもう一つの感はあるが、決して悪くはない。演奏は以前より落ち着いて手馴れた感じで、個人的には気に入った。 でも、パフォーマンス観たかったなあ、、再放送してくれ〜(T_T)/。 |
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2003/07/24 隣は何をする人ぞ |
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さて、ここしばらく更新が遅くなってしまった。またフラフラと集中力が低下しているのは確かだが、僕は何かやり始めると、幾つかのことを同時にやりたがる性分なのだ。
何を言っているかと言うと、先日のフォステクスWAGCを聴いて、自作コードも仕上げようと思っていたら、ミニオフ会の予定が入った。ご来場の方は一度我家に来られたことのある方だが、今回は何と遂にリスニングルームを実現されるとのことだった。これは素晴らしいことである。で、そのために我家に少し情報収集に来られることになったのである。 しかし、最近くだらん事を色々コソコソ(?)とやっているので、部屋の中はもう散らかり放題なので、まずは片付けをしないといけない。しばらく誰か来ないと、専用ルームと言うのは散らかり放題になる。もちろん僕の性格上の問題なんだけど、、。 一体何をやっているんだ?と思われるだろうが、これが色々ある。ネタだけばらしておくと、まずはHDTV導入準備、それからIP電話の設置、防犯センサー取り付け、最新HTPCの組み上げ、ラックの移動、その他、、と、実にくだらんことばかりなのだが、先述の通り、僕は何か始めると一度に同時にやりたがる性格なので困ったもんだ。だからいつも収集がつかなくなるのである。母に昔良く言われた言葉、「虻蜂取らず」である。こう言う性格だから、どれも直ぐに終わらないのである。いけないとは思いつつ、でも反省の色はないかな、、。 で、WAGCの試聴記は後日として、今日はオフ会に因んでリスニングルーム作りに関係のある内容を紹介しよう。それは、はこぶねの便利グッズである。写真がそれだが、これは近所のホームセンターの安売りで見つけて来た物で、赤外線センサーによるライト発光と、別売のチャイム&光センサーである。合計で2600円程度だった。 過去に我家に来られた方の質問で、時々これを聞かれることがあるので、今日はそれを書いてみよう。まず、はこぶねは、専用リスニングルームなので、当然かなりの大音量が出せる。漏れはゼロではないが、それでも一般的にはかなり遮音は良いように造ってある。しかし、そうなると音や絵に熱中していると、中の音が外に聴こえ難いのは良いが、当然外の空間からは絶縁された状態になる。ここで問題なのは、外で誰か来ても分からないと言うことだ。これがある意味、非常に怖いことでもある。電話については、フラッシュベルを付けているので、これは映画鑑賞中でも直ぐに分かる。しかし、チャイムを押さない場合にはどうするか?色々考えて、セコムも視野に入れた。 そこで、以前はある物を利用してそれをある程度分かるようにしていた。家の敷地に誰か入ってくると分かるようにしていたのだが、残念ながらこれは値段が高い。何かと言うと、実は三和のスペアナだった。当然測定器なので耳に聞こえない音でも反応する。このため敷地内を歩くとハッキリと分かるのだ。慣れると、そのスペクトラムの動きで何かは大体分かるようになる。例えば道を通る車や人、隣の犬、遠くの電車、電気温水器やガス器具の振動、母屋側の歩く音など、と言った感じだ。もちろん耳には聞こえない。でも、友人が訪ねて来る約束で、いきなり迎えに出て行くと相手は驚く。何故分かるの?と。スペアナの隠れた利用方法だ。 でも、そのためにスペアナを買うわけにも行くまい。それを安くどうにか出来ないかと言うことで、今回はこれを使って見ようと言う訳だ。仕掛けは人感センサーが反応するとライトが付く。それにコードを付けると、屋内のチャイムと光ランプも付くので、はこぶねでVAに熱中していても、家の敷地に入ると直ぐに分かるのである。外が真っ暗でもOKなのでこれは良い、ハイCPだ。この手の物は、はこぶねを造る以前はかなり値段が高かったので、なかなか導入出来なかったが、最近は安くなったものである。 実は店にはカメラもあったのだが、これも8000円で高解像度のカラー画面が出せるフルセットがあったので驚いた。良い時代になったものだ。我家だと、多分映画を見ていて切り替えると、120インチで外の様子が見えると思う。何だか映画「硝子の塔」みたい?。停電の時は使えないじゃないかと言うなかれ、その時はVAも出来ないんだからまあいいだろう。 リスニングルームを造る際に、このことは住宅環境により、ある程度手立てを考えておいて損はないと思う。これからリスニングを計画している方の参考にならないかな?何?もうそんな原始的な方法でやっている奴はいないって?お粗末m(__)m。 |
2003/07/17 バラせば分かる |
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遂に完成!!、と言っても自作AGC単線のことではない。既にマニア間では周知のことになった、これは市販品の方、WAGCである。そう、今日到着したのだ。何と自作単線が完成するより前に届いてしまった、、。 「今更そんなレポートなんて面白くねえよ!、遅いよお前は!」と言われるだろう。でもいいのだ、僕はマイペース派なので自分のペースで行こう、、。それから、そもそもこのケーブルは、誰でもおいそれと買える値段ではないと思っている。だからそう言う地味な観点から今回はレポートしたい。 とこで、まずはどのような状態で届くかと言うのが左図である。ピンプラグには保護用の収縮チューブが被せられた状態で、その上からパッキンに包まれて、それが卒業証書入れ(!?)のような筒の中に入って届く。中には詳細な説明書が入っている。着飾った感じではないが、無駄がなく丹精で質実剛健という感じかな。 それから今回僕は、特注製70センチにして貰ったのは先日書いた通りだが、実を言うともっと細かい注文までつけていて、ピンプラグ間がピッタリ70センチとなるように、ピンプラグは寸法に含まないように頼んでいたのだ。僕らしいと言うか、もうハッキリ言って「ワガママの極致」なのだが、これが出来上がりは非常に素晴らしいの一言だった!。本当に測ったように(測ってくれたのだろうけど)ピッタリなのである。本当に文句なしの寸法で、誤差5ミリ以下には舌を巻いてしまい、フォステクスさんには頭が下がってしまった。 頼んでおいて何を言っている!と言われるのだけれど、ここで自作単線を作ったことがある人ならお分かり頂けると思うが、こうするためには当然必ず長めに作って置く必要がある。つまり70センチを作るためにはそれよりも長いものから目的の長さに合わせることになる。しかし、今回のように規格にないものをここまでピッタリにするためには、狂いが許されないのでその予備の長さにも非常に神経を使う作業なのだ。ハッキリ言って割りの良い仕事ではないはずだ。特に今回のように硬くて扱い難いコードを、ここまでピッタリにするには、かなりの技と手間と材料の余裕がいる。多分80センチと材料費は変わらないか、むしろもう少し掛かっているかもしれない。これを、70センチの割合での値段で作ってくれたのだから本当に感謝してしまった。流石自作派ご用達メーカー、フォステクス!。 作れば分かる、、。 さて、次に手に取ってみた感じはどうかと言うと、非常に硬く重いと言うことは既に知られているので、そこは説明は不要だろう、ただ、僕が一つ感じたことは、表から見えないので分からないが、これは中身の線材が2本ではないような感じがする。丁度自分の6N自作単線コードをLRセットにして束ねたものが片チャンになっているような感じに見えるのだ。片チャン4本、いや6本位入っているような感じがする位太い独特の手触りだ。(もちろん定かではないので当てにしてはいけませぬ。m(__)m) でも、もし仮に2本だとすると、今度は一体全体何をこんなに巻いてあるんだ!?と言うことになって、ここでも既に自作のレベルではないと言う感じで驚く。では、ここにタングステンが相当量使われているのだとすると、これは材料費から計算しても、実売の値段には納得が行く。それ位にはなるはずだ。それから、これ位の胴体の重さと太さだと、もう既にWBTのピンプラグでは役不足の感がある。多分市販で満足のいくものは存在しないと思うので、新しい規格のRCAピンが必要な時代になっているのかもしれない。無茶苦茶なコードだ。なるほど凄い、、。さて肝心の音を聴いてみようと思うのだが、これは明日のお楽しみ。m(__)m ところで、自分のAGC単線は途中まで出来上がっている。何で仕上がっていないかと言うと、これは市販品のイメージから、ダウンサイジングしたものを作りたいと言う願いがあったので待っていたのだ。当然だが市販を超えることはまったく想定していない。何処まで安くてそれなりに行けるか、という甘い甘い考えだったのだ。そうでないと面白くない。買えないけど雰囲気を楽しみたいと言う方も居られるだろう。 しかし、これを見たら何だか意欲が減衰して来た、、。何故って、こりゃ構造だけで考えても市販品買った方が安い気がする。まだ聴いていないので何とも言えないが、聴くと更にショックを受けそうだ。僕の自作は、正に蟷螂の斧という感じか、、。 でも、ここで投げたら自作派の看板を下げないといけない。ほんの僅かな部分だけでもいいから、自作ハイCPな部分を見出そうと目論んでいるのだから、とにかく実験だ。何処まで安くて行けるか、、、これが今回の狙いだから気を取り直して行くしかない。で、そうなると最終的に自作はどう言う構造にしようか、、。 何?バラせば分かる? |
2003/07/11 今年一番 |
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今年一番の、、、と言っても暑さでも台風の話でもない。我家にある「月下美人」のことである。毎年咲いているのだけれど、昨日夜帰ったら蕾が用意を始めているのに気が付いた。今年は彼女(?)が第一番目なのだ。同じように栽培している方の所も、もう咲いているかな。 僕はこの花が特に好きなのだ。色が白く繊細なイメージだが香りは意外と強く、優美で気品があって、それでいて夜に一晩だけ花開く、と言うのが何とも不思議な魅力を感じるのだ。「月下美人」という名は良く付けたものだと昔の人に感心する。もとは日本の花ではないのだが、、また花と言うよりサボテン科なんだけど。 ところで、極めて個人的な変な感想だが、僕はこの花を見る度に、何となくだが少し以前の映画「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」シリーズの女幽霊役の女優さんである、ジョイ・ウォンのイメージを連想する。昼間には出会えない、幽霊だから会えるのはお決まりの夜だ、でも夜が終わると消えてしまう、、そんな切ない東洋のお伽話だった。個人的にラブストーリーはあまり観ない方なのだが、この映画は例外的に観ている。 何故か?。実は確か芸能山城組の「輪廻交響楽」の冒頭のあの「ズドーーーン」と言う重低音がBGMで使われているのだ。ご存知だろうか?シリーズ2だったか3だったか忘れたんだが、、鍾乳洞で亡霊が出てくるシーンは確かにあの曲だ。どこにも書いていないが、僕はそう思っている。 で、それはどうでも良いとして、前から思っているのだが、この花を昼間に観てみたいと言う夢がある。それじゃあ「月下美人」にならないじゃないか!、風情もムードぶち壊しだ、、と言われそうだが、ここまで綺麗な花ならこそ昼間に観たくなるのが人情だ。もちろん素人には無理な話だろうが、夢として考えるのだ。 でも、そう言う願いを実現させてしまいそうなところが現在の科学にはあるかもしれない。果物や花では異種交配などでこれが実現しているものがある。ペットだってそうだ。本来自然の理では存在しないような動物もいる。これがいいかどうかは別として、人間の夢や野望は果てしないと言うのを物語っていると思う。もちろん場合によっては、今まで救えなかった人の命を救えるような薬も出来てくるので、誰しも決してその恩恵に無関係ではないはずだ。 とにかく、要は人間の夢を適えるために、科学は貢献していると思っている。ささやかな夢を夢で終わらせないために。そのロマンにも感慨深いものがある。 ところで、オーディオやビジュアルもそう言う部分は多分にある。もっと手軽に高画質を、、と望む欲求からプロジェクターも進歩している。先日ある液晶PJを観たのだが、個人的にはその画質に驚いた。もうこんな時代が来ているのかと。また、HDTVについてもそうだが、これをどうにか手軽に観てライブラリーにしたいと言う願いがある。 さて、我家もそろそろ行くかな、、HDTV。 |
2003/07/06 小休止 |
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さて、先日から書いているフォステクスAGC自作単線は、実はまだ出来上がっていない。何故って、先週からまとまった時間が取れないのと、作成にあまりにも手間が掛かるので仕方がないのだ。タングステンシートを短冊状に切ったりしているのでなかなか前に進まない。 また、直ぐにコードのみに使うのも勿体無いので、あれこれ他の機器に敷いていみたり実験もしているので尚更だ。早ようせい!と言われそうだが、折角買ったのだから遊んで見たくなるのが我が性分。まあ、一旦やり始めると多分一日がかりになるので、十分に計画を立ててからやる必要があるし、ここは慌てないで行こう、、。 ところで、市販タイプのWAGCは、結局70センチに決定して現在注文中である。今回フォステクスさんには無理をお願いした。普通は特注というものは高くつくのが世の中のセオリーだ。自社規格にない物を作って貰う分けだから、割高になるのは当たり前。でも、我らが自作派ご用達のフォステクス、そこを何とかして下さったのである。特注なのでどんなものかと思ったが、価格も60センチと80センチの間で作ってくれると言う、極めて有難いお返事を頂いて感謝感激だった。(フォステクスさん有難う御座いました。m(__)m)これでいよいよ来月が楽しみである。それまでには自作を完成させなきゃ、、。 さて、今日は少し気分転換に小休止と言うことで(いつもか、、)久しぶりにHTPCのネタを一つ。それは、写真の電源を導入してみたのである。HTPCは当然PCであるから、必ず電源にファンが付いているのが普通だ。最近の家電HDDプレーヤーでさえファンが付いている。家電の扱いだからこれは仕方がない。また、僕はPCは所詮PCと割り切っているので、ファンレスにはあまり興味がなかった。 実際プロジェクターを付けていると、G70の方が遥かにうるさいので気にしていなかったが、今回は初めてPC電源のファンレスを体験してみることにした。容量は350Wなので大きくはないが、実用上は問題ない。で、これが実際使ってみると、当たり前だが非常に静かで良い。画質に目に見えて貢献しているかと言うとそれ程ではないが、それでもやっぱり聴感上無音と言うのは使ってみると快適だ。PCを置いていると言う感じがなくなるのだ。こんな物もあるんだなあ、、。 ただし、あまりハイスペックなPCで使うとどうなるかは分からない。僕のHTPCはそれ程熱を持たない構成で、更にクーラーの風が当たる場所にあるので問題は起きていないが、条件が違うと熱暴走することもあるかもしれない。だから一般にはお勧め出来ないし、燃えても知らない。(PC電源のファンは、ケース内部の排気を兼ねているので、うかつな事をすると取り返しがつかなくなるのでお勧めしません。) でも、とにかく今後このような物が更に研究されて、工夫改良されると、PCも今のイメージからは変わってくるかもしれない。何時かはコンポの仲間入りをすることもあるかもしれない、、そう感じるものがあって少々複雑な心境にさせられたのだった。何しろこのヒートシンクを見ると、オーディオマニアなら小型アンプを想像するではありませんか!。でも、テフロンでダンプはしないよ、って? |
2003/07/01 料理と同じ |
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さて、今日は先日書いた自作用AGC単線と、タングステンシートが届いたので、早速現物を確認してみた感想を少し書いておこう。
既にお使いの方には説明は不要だが、僕は初めて現物を見るので興味津々だった。まず、AGC2.6ミリ単線は、やはり想像通り非常に硬く太い。現在使用している自作6N単線とは全然違う。しかし、面白い点は、以前自作をしかけてその扱い難さにくじけた、2.6ミリFコードとは太さは同じだが、少し「硬さの感じ」が違うのである。 硬いのは確かだが、ある所を過ぎるとコクッと曲がる独特の感触と言うか、ピアノ線のようなピンピンした感じではなく、一度曲げると反発が少ない、ある面で軟性を持っていながら非常に硬い、と言う前代未聞の感じだ。多分実際に触って見ないと想像し難い不思議な線材だと思う。偉そうなことを言っても、もちろん基本的には硬い線材だから扱いが厄介なのは否定出来ないんだけれど、、。 何となく我家で植木の矯正用に使う線に似ている気もする(失礼!)。そのまま玄関に置いていたら、親父が庭仕事に使うかもしれない。まさかこれが高級コードだとは夢にも思うまい。ちゃんと親切な取り扱い説明書まで入っているんだから凄いものだ。 それから余談だが、このAGCを覆う皮膜は少し薄いので、電源コードにはこのままで使うのは危険だと思う。FコードやオヤイデのAWG14のような厚みはなく、山本音響工芸のタイプよりも薄いと思う。スミチューブを使っているのだ。だから、更に絶縁をしないと、作業中に小さな傷でも付けたらショートする可能性はある。左右セットで1万円はまずまず納得の値段だが、この点は少し注意が必要かな、、。 さて、次はタングステンシートを開けて見た。今回は5セット購入してみたが、これまた非常に重い。また、持った感触もこれまた独特だ。例えるなら、Pタイルの少し柔らかいタイプに鉛シートを貼ったような、それでいて僅かにスポンジのような弾性がある不思議な感触だった。触ると切り口から少しボロボロと光る小さい粉が出る。これがタングステンか。急角度に曲げるとひびが入るので、これも扱い難い感じだ。でも、貼り付け用に両面テープが付属しているのは気が利いていると思う。もちろんこちらも取り説入りだ。 さて、果たしてこれで上手い具合に自作コードが出来るんだろうか、、。しばらくシュミレーションしてから取りかからないと、下手をすると途中止めになったりする可能性もあるかな。 ところで、コード作りは何となく料理に似ているような気がするなあ、。素材を確認した上で、それをどういう順番で仕上げて味付けの工夫をして行くか、出来上がりを想定しながら調理して行かないと、それこそトンでもないものが出来上がって、残飯(!)行きになってしまいかねない。 どうでも良いが、僕は料理が下手なのだ。。。つい最近、知人(中華料理のプロ)から一風変わったラーメンを食べさせて貰ったのだが、これが美味かったので、調理方法を教えて貰って早速家でやってみた。が、これが悲惨な結果になって往生した。そりゃあ、プロには適わないのは当たり前だが、それでも余りの自分のヘボさ加減に参ったのである。 だから似ていると一抹の不安を感じるわけだ。やっぱり本物(市販品)が来てからの方がいいかなあ、、と弱気の今日でした。 |