つれづれ日記

12月度

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2002/12/31
大晦日
 さて、今日は大晦日である。ノラリクラリと訳の分からないことばかり書いていて、これじゃ進歩がないなあ、、と前年も思ったのだが、それでも有難いことで、当ホームページは明日で満2歳になります。

 もちろん、これも全てWEBをご覧の方々のあたたかいご声援による賜物であると、つくづくと噛み締めておる次第です。

 WEBをご覧頂いている皆様、今年も本当にお世話になりました、取るに足らない輩では御座いますが、来年もどうか変わらぬご愛顧の程をよろしくお願い申し上げます。m(__)m

 ところで、仕事の忙しさに甘えてホームページはズサンになっているので、今年こそは細かいリニューアル、または手直しをしないといけないと思っている。何しろ機器は大幅に変更されているにもかかわらず、2年前のままというのはどう考えてもまずい。

 これではいけないと思うのだが、、、。いや、来年こそはもう少しがんばろう。

 実際にはオーディオビジュアルは2年前と比べて全然熱は冷めていない訳だし、むしろ個人的には更に熱は加速しているのだから。特にADとVは、こそこそ影でやっているような感があるしなあ、、。

 どうでもいいが、自分のオーディオビジュアルを止めないで支えているもう一つの理由は、この常識外れの多忙もあるかも知れない。案外暇になったらオーディオとは全然関係ない他のことをしたくなるような気がしないでもない。

 絶対オーディオやってやる!というこの闘志はこれがその原動力になっているかもしれないなあ、、。

 人間って、あるじゃないですか、そう言う部分って、、。 

 年の終わりに最も訳の分からん日記になってしまった。いかんなこりゃ!。

 

 

 

 

2002/12/28
関係ないと言わずに、、
 さて、今日も少しオーディオから少し脱線してみよう。

 先日12月5日の日記に、過去に撮った旅行記のHi8ハンディカムテープのDVD化について書いたのだけれど、この24日から仕事で午前様が多いのでなかなか出来ないが、現在これをノラリクラリとやっている。ただ、実際にやってみると、これがなかなか難しく奥が深いので行き詰まっている。

 まず、デジタル記録だから綺麗に単純に行くだろうと思っていたのが大間違いだった。最近流行のPC用「オーサリングソフト」(家庭用パソコンで画像を編集するためのアプリケーションのこと)を幾つか集めて、PCで何枚か自作DVDソフトを作ってみたのだが、これが思うような絵にならないのである。Hi8からのダビングなので水平解像度の問題があるので仕方がないかもしれないし、専用機ではないと言うのも理由かもしれないが、それにしても絵が汚い、。ハードディスクに録画するのはビットレートの設定を高くして15mbpsなんてことが出来るが、DVD化するには8mbpsが設定の限界なので、無加工でもなかなか綺麗な絵にならない。

 ブロックノイズは盛大に入るし、カラーノイズも多い。元がアナログ8ミリだからと言えばそれまでだが、それでも元の方が遥かに良いのだ。しかし、大画面推奨派の我威厳(?)にかけて、もう少し絵は綺麗にしたいと考えて、知人の紹介で幾つかのPC編集用アプリケーションと本を買ってみた。

 ところが、色々試しているうちに、今の趣味であるVAについて以外に参考になることが多くあることに気が付いて非常に勉強になった。まず、当たり前だが一番重要なのが、MPEG2化する際のテクニックだ。これを如何に「綺麗に見せるか」、が絵作りのポイントだと分かってきた。「綺麗にする」ではなくて「見せるか」が重要なのだ。しかも、その手法は現在の市販DVDにも使われていることに改めて気が付いた。もちろん映画DVDは、フィルムからなので過程がまた全然別なのだが、それでも「絵作り」の加工技術の片鱗は、僅かだが理解出来るような気がして来た。

 例えば、最近のDVDで「MIB2」と「スターウォーズエピソード2」は、相反する手法を使いながら高画質を実現しているのだと思うようになった。それは、「MIB2」は輪郭の線の切れが良く絵に力があり、高解像度感でクッキリとした描写が非常に素晴らしく感じる。一方、「スターウォーズエピソード2」は、エピソード1に比べるとイマイチ画面全体がソフトフォーカスに見えるのだが、実は遠景のブロックノイズが極めて少ないのだ。壮大な遠景の特撮細部を綺麗に描くために、ギリギリまでブロックノイズを抑えてあるのだ。結果として好みは分かれるだろうが、どちらも良く考えて絵を作っているもんだと感じるようになった。

 と言うのは、画像処理ソフトを弄ってみると、これに似た手法がきちんと用意されているのである。なるほど、こう言う仕掛けか、、。

 また、音についてもサンプリングレートコンバーターがこの画像編集でも関係してくるのでびっくりした。更にこれが如何に厄介で難しいものであるかも痛感したのだった。詳しくは書けないが、とにかく何処で何がどう関係しているかは、やってみないと物事は分からないものだなあ、、としみじみと思ってしまう。

 ただ絵や音を鑑賞して、やれ高画質だ高音質だと言うのは簡単だが、作るのは非常に難しいわけだ。

 それから、僕はアニメファンでも何でもないが、ある知人のアニメファン?の薦めで買った左図の本を読んでいると、全然知らない世界の本だが、これも以外に画質の向上加工手法が書かれていて大変参考になるのだ。アニメだから、と馬鹿にしてはいけないのだ。

 以前ある人が言っていた、「その時は自分には関係ないから、と聞く耳をもたないで興味を示さないより、何となくで良いから人の話をそれなりに興味を持って聞いておくと、直接ではないにしても、何時か自分の参考になることがある」と言っていた。その通りだと今回は痛感している。

 何事も、雑学として人の話に耳を傾けておく姿勢、これは重要だと思う。僕は反省しないといけない、、。また、何事も経験で、やってみると以外に色んなことが別の視点で見えるようになってくる。オーディオもビジュアルもそうかもしれない。自作してみる、やってみる、と言うのもその一つだろう。

 まあ、時期が来るまでは、その時はそうは思わないところが難しいのだけれど、、。

 

 

 

 

2002/12/23
即決

 さて、先日書いたように我が愛車は、14年目にして終に限界に達してしまった。車種はHONDAのシビックで、初代VTECHエンジン搭載の何とも不思議な仕様で、1600ccしかないのにノンターボのくせに160馬力もあった。ただ、実は購入理由はこれとはまったく別で、当時生産台数過多に陥り、猛烈な値引きに魅かれて買ったのだった。今では考えられないような値引き額だったのだ。

 エンジンだけは過去に一度もトラブルがなかったのは流石だと今になって証明されたことになるのだが、その他の部分ではかなり無理が来ていたのは分かっていた。しかし、まだいけるだろうと高をくくっていたのでかなりショックだった。非常に安全な車で気に入っていたのだ。欠点は燃費がイマイチだったこと位。

 このため、今月12月が車検月だったので本当は車検を通すつもりでいたのだが、修理&車検費用はとてもじゃないが払えなくなったので、買い換えることにした。

 どういう理屈だ?と言われそうだが、基本的に車は僕にとって必需品であり、ないと仕事に行けない。また、支払いは地道な長期ローンに決まっている。ところが、修理費と車検費用を一度に直ぐに用意するなんてことの方が絶対無理なのだ。

 だから買い替えすることにしたのである。こうするとむしろ直ぐに一銭も払わないで済む訳だ。おかしな理屈だがこの方が負担は少ないのだ。しかも、僕は車を10年以上は最低でも買い換えない主義なので、結果的にトータルのリスクは少くなるのだ。

 さて、それではゆっくり選んでどれにしようか、、なんて暇はないのだ。何しろ車検切れが迫っている時の大番狂わせだったから急いで決めないとまずいのだ!つまり足がないのだ。仕事に行けないし、ゆっくりしていたら車検代が必要になるし、オマケに師走ときているので納車なんぞ間に合わないのでまったく余裕はない。

 で、幾つかカタログを見て見積もりを取ったが、これがどれも高い!。特に驚いたのが、最近のフル装備の軽四輪の値段だ。何と一昔前の2000ccクラスの値段じゃないか。リッターカーより割高なのでびっくりした。

 まあ、14年も車購入にご無沙汰だから無理もないが、それでも車は高すぎる。

 と、言っている僕は狂っていると言われるかもしれない、、。それはオーディオ機器だろうと、。でも、オーディオ機器は実際には掘り出し物の中古や下取りを多用しているのでそう単純ではない面がある。

 そんな話はどうでもいいとして、車は大きさは小さめが好みだが必要にして十分な程度で荷物が積めること、予算は極力抑えて装備は出来るだけ必要のないものははずして、小回りは利くが中距離まではそれほど疲れない車で、10年は乗りたいし燃費も重要、と言うことでHONDAのFITに即決した。我ながら思うのは、オーディオ機器の選択とはいえらい違いだ?スパッと決定出来るのだから、、。

 これには、納車が早いと言うのも理由だった。また、何と軽四輪のフル仕様より安いのでこれまた以外。どうなっているんだ車世界。

 カーステレオはCDとラジオだけ。MD、DVDに用はない。エアコンとパワーウインドー、パワーステアリング、パワーミラー、後はNAVIだけ。これが僕の要求だった。この時期はNAVIは必須だと思うので当然これも追加しようとしたら、これが純正は値段が高い。

 そこで、車はオーディオ製品を買うように迷わないで即決したが、NAVIは色々迷った。原因はその仕様と言うか、互換性のなさだった。百花繚乱か百鬼夜行か、、、各社バラバラである。

 で、これも良く分からんので、とにかく純正より後付けで選ぶ方が安いと判断して、結局HDD NAVIの一番安いものを選ぶことにした。媒体がハードディスクであると言う点に魅かれたのだが、本当は現在最も進んでいると言われているG-BOOKが欲しかったが、断られたのでこれにしたのだった。当たり前だ、HONDAにTOYOTAの仕様を望むのは筋違いだから、、。

 ま、いいか。それより急いでもらわないと困るのだ、、。 

 

 

 

 

2002/12/20
嫌なことはピカッと、、
 さて、やっと風邪が治って耳も本調子になって来た。風邪と言うのはオーディオマニアの大敵であるといつも思う。何故って、音場感も切れも方向感も全て失ってしまうからだ。しかも、治ってからもしばらくは耳に後遺症が残るから困る。嫌なもんだ。蜜月となるはずの「C-2800」も「A1」もお預け状態と言うのが何とも情けない。

 で、ようやく快調になったと思って仕事から勇んで(?)帰ってくる途中、何だか車の乗り心地と言うか、カーブを曲がると何となくまだ様子が変だった。風邪の後遺症かと思っていたが、何となく方向感がおかしい、、。その後数日乗っていても同じなので、やっぱり妙だ。夜、帰りにふと気が付いて駐車場の路面をキーホルダーライトで照らすと、何と僅かに油が垂れたような跡があるじゃないか、、。

 !コリャやばいと思ってあくる日、車屋を呼んで調べてもらって数時間。何とパワーステアリングのオイルが漏れていると言う。早速修理だと嫌々車屋に任せたら、次の日にTELで直す前に見積もりを聞かされてびっくりした。とんでもない値段だった。A1買ってもお釣りがかなり返ってくるのだ。

 おいっ冗談だろ!と車屋に文句を言ったが、車屋は大真面目なので参った。かなりマズイ所が壊れていて、総分解して全て取り替えるので大事なんだそうな。

 何という、、ことだろう。

 まあブウブウ言っても仕方がない、我が愛車は既に14年乗っているので無理もないか、。至る所にガタ来ていて本当はボロボロなのだ。車屋と相談して色々考えたが、直すより乗り換えないと命にかかわるとの結論に達した。タイミング悪いなあ、。

 さて、それはさて置き、左図右はそのオイル漏れの発見に一役かったペン型ライトである。僕は帰りが遅いことが多いので、車のキーホルダーライトは必需品なのだ。これは近所のホームセンターで特価175円で売っていたので買ってみたのだが、実に具合が良い。構造は値段からして大したものではなく、豆電球に単三電池を付けてカバーしただけの代物だが、スイッチの入れっぱなしが出来るし、おまけにスポットライトがかなり明るいのだ。単三電池なのでメンテナンスも楽でなかなか気に入ってしまった。今回も活躍してくれたので優秀だ(!?)。

 また、時々はこぶねで映画を観ている時に、手元を照らすのにも使っている。ただ、はこぶね内ではもう少しスポットより拡散型が良いのだが、、。そこで、もっと良いものないかなあ、と思っていて見つけたのが、左図左のブツ。

 「おい、何処かで見たことあるぞこれは、、」と言う人は映画通だ。そう、これは映画(メン・イン・ブラック1、2)に出てくる、ピカッ!とやると記憶を消し去ることが出来ると言うおふざけライト、「ニューラライザー」だ。

 実は恥ずかしいので黙っていたが、先日MIB2のDVDを買いに行ったら、1と2のセットに時計や名刺入れや文鎮?のおまけ付きのMIB2フィールドボックスなるものを1000円引きで売っていたので、たまにはこう言う物を買ってみるのも良いかと試してみたのだ。

 その中に入っていた特典の一つがこれだった。ところが、はこぶねで使うにはこれが実に具合が良いので笑ってしまう。ピカッと!光ると辺りが明るくなって以外に便利。おもちゃだがハイCPだ。何しろ使い道があるわけだし、。

 また、嫌なこともピカッと!忘れて車も記憶も真新品になれば言うことなしで、絵音のイマイチなDVDもピカッと!良くなるわけないか、、、。

 

 

 

 

2002/12/16
満を持して
 さて、先週からすっかり更新がご無沙汰となってしまった。12月は身動きが取れない多忙月で毎年弱っているのだが、今年は先週から何とオマケに久しぶりに風邪でダウンしてしまった。しかも結構ヒドイ状態で参っている。仕事場の工事に長時間付き合ったのがまずかったようだ。

 やっと少し良くなって来たので、今日はもう一つ遂に導入したものを紹介しよう。写真の通り、DENONのA-1である。

 先日試聴をした際に、どうしようか迷っていたのだが、もういい加減にDVDリファレンスを決めないと、何時まで経ってもDVD専用機は買えなくなるので、この辺でケジメをつけようと考えたのだ。何しろ、満を持していたら既に4年も経っているのに気が付いた。これではそれこそ次世代規格まで専用機には縁が無くなってしまうし、その頃にはプロジェクターも変ってしまっているかもしれない。

 と言うのも、現在使用中のプロジェクターのG70QJは、既に1700時間も使っていたのだった。これでは先にG70の方に寿命が来てしまい、結局何のために高画質プロジェクターを無理して買ったのか分からなくなるのからだ。真価を発揮させてやらないとG70の意味がない。

 さて、僕のDVD専用機の変遷は、初代はSONYのS7000である。これはまだ現役でサブ機として我家でがんばっている。不思議なことに、全然調子を崩さないのだ。音は2Chダウンミックスで気軽に使うには十分だが、再生出来ないメディアがあるのが今では難点。もう一台は、最近になって購入したハイCP機、パイオニアS-747Aがあるのだが、これはマルチプレーヤーとしては便利だが、どうしてもリファレンスには貫禄不足の感はあった。

 そこで、このまま中途半端ではいけないと思い、今回は映像と音は分けてじっくりシステムを構築して行くことにしたのだ。DVDは映画用とDVDオーディオ専用、CDはCDで、SACDはCDと兼用タイプの良いものが出るまで、TEAC-VRDS25XSは現用のまま交換しない、と。そうなるとまず手始めに我家に必要なものは、DVD映画専用機となる。

 ここまで迷い続けたのは、最近のフォーマットの乱立が原因。多さには呆れるばかりだからだ。しかも、最近はDVD機も更に変化しているので困る。例えば、DIVX対応なんて言うような機器も出ていて、何が何だか訳が分からない。+RW、+R、-R、-RW、RAM、DIVX、なんだそれは!と言いたくなる。と言うことで、しばらく交換しないつもりで今回はA-1に決定したのである。

 H-1000、H-2000、に未練はあるが、今回は現時点での最新映像DACと重量で選ぶことにした。DENONは、SONY、パイオニア、松下などと比べると、映像メーカーとしてはもう一つ不安もあるが、今回は製品の意気込みを買うことにしたのだ。このA-1は、映像部分がオリジナル設計となっているらしく、OEMではないのだ。

 A-1の絵は、S747に比べて3倍の差はないと思うが、解像度感が高く優秀で、HTPCとは別の良さが十分あると思う。むしろ下手なHTPCでは敵わないと言っても良い部分が沢山あると感じたのだ。音も歪感が少なく落ち着いた音だ。

 さて、じっくり観賞しようと思うのだが、まずは風邪が完治するまで辛抱しなければ、、、。

 

 

 

 

2002/12/08
新生はこぶねサウンド
 さて、今日は先月からそれとなく書いていた、新機種の到着日となった。(実は一度断念していたために遅くなってしまった。)

 もうネタバレしていた感もあるが、改めて紹介しよう。我名はC-2800である。そう、遂にC-290VからC-2800へとはこぶねシステムは世代交代したのだ。

 導入にあたっては、本当に悩み抜いた。我愛機C-290Vを凌駕するほどのアンプかどうか、新しいのは確かだが本当に交換する程の意味があるのかどうかと、、。確かに先日試聴機を聴いた際に、その猛烈な分解能、そしてハードでソリッドな重低音に我耳を疑った。多くの点で非常に魅惑的な音だったからだ。

 しかし、数日間でその違いを決定的に判断出来る程僕の耳は良くないので、一度注文しかけて止めていたのである。

 冷静になって考える時間が欲しかった。本音を言うと、僕はC-280VからC-290Vに交換した際に、ADにおいては失敗しているからだ。これが発端となってフォノイコライザーに散々苦労する結果となり、結局今に至っている。しかもまだ決定版のフォノイコは入手出来ていない。

 現状でも個人的には、ハイCPプリナンバーワンはC-280Vだと思っている。AD、LINEともに抜け目のない恐るべきプリアンプだった。確かにLINEについては、僅かにC-290Vに分があるが、重低音の馬力感ではC-280VがC-290Vを抑えている。両方使っていたものとしてあえて言わせてもらうが、それでもこれは優劣ではなく好みの範囲レベルだとも言える。

 では買い直すか?と言われたら、これは否である。それは、僕は一度自分が選んで次に行ったからには、意地でも戻らない方針だからだ。そうでないと、自分にとって進歩がないと思うから、、。自分で選んだのじゃないか!そこをどうにかするのが趣味じゃないか、とハッパをかけているわけだ。先日の試聴でも、C-2800のフォノイコについては、まだ僕の好みには遠いと言うのは確認した。やはり別にフォノイコを用意する必要があると思った。これではC-290Vと状況は同じではないかと、、。

 しかし、それならそれでじっくりやって行こう、まずは自分が「これだ」と選んだLINEの音を信じようではないか。間違っていてもそれはそれで仕方ない。自分の器不足なのだから。

 と言うのも、実は今回のC-2800には、フォノイコが付いていないのだ!。完全なラインアンプとなっているのだ。それでもこのC-2800のLINEの音には大きな魅力を感じたので、今回は交換を決意したのである。

 別件だが、もう一つ悩んだ胸のうちの理由がある。それは、C-290Vには音以外に思い出が一杯詰まっていたのだ。我師長岡先生、くずてつ船長、炭山さん、カメラマンさん、とみんなで楽しく我家でワイワイお話出来た漫遊記の日が、、。(この日はC-280VとC-290Vのお話で盛り上がったのだった)また、それが発端でこうして今多くの方と出会えたことを考えると、思い出が沢山あるのだ。

 、、、しかし、感傷に浸っていては機器の交換は出来なくなる。

 「師よ、私は次に行きます。あなたから学んだ多くのことを元に、これからは自分の音を出すために。これがその一歩となるように、、。」

 さて、話が反れたが肝心のC-2800の初音出しはどうか?。まだ数時間しか経っていないせいか、音は少し生硬く、試聴に聴いたC-2800とは音が多少違う。パルクールは確かに今までで最高の切れ味を出して驚くばかりだが、中高域が張り出し過ぎるせいか、少し超低音が薄く感じる部分がある。

 そう、これははっきり言ってエージング不足の音だ!以前聴いたC-2800は、多分エージングが出来ていたのだと思う。といことは、これからが楽しみだ。(つづく)

 

 

 

 

2002/12/05
編集サイド
 さて、まだ導入予定の新機器が来ないので、今日は脱線して別のお話。

 先日新聞を読んでいたら、ふと不安になる記事が載っていた。それは、ビデオカメラについてだったが、ついにアナログビデオカメラの8ミリが終わりを告げたと言う記事だった。先日SONYのベータテープが生産完了している、と聞いたばかりだったので、これは自分にとっては早期になんとかしないといけない事態だと思い始めた。

 と言うのは、我が家にはまだSONYのベータデッキが現役で残っていて、過去にあれこれ収録したテープが相当数あるのだ。また、更にSONYのアナログハンディカムも残っていて、このテープも結構残っている。しかも、このHi8で撮ってあるテープの中には、特に貴重な旅行記や、我が師「長岡先生」と実際に話をしている自分の記録などが収録してあって、とても大切な思い出が刻まれているのだ。

 つまり、今後Hi8のハードが故障すると二度とこれを見ることが出来ないことになるので、事態は深刻だ。これはなんとかしなければいかん!、と思い立ち、早速PC用の記録型DVDドライブを買ってきた。DVDにバックアップしようと考えたのだ。CD-Rドライブについては、PC用なら幾つか持っているが、記録型DVDは初めての購入だった。

 初体験なので、何を買って良いか分からないので迷ったが、今回も皮肉なことに(?)SONY製のDVD-RAM以外全て対応出来ると言う、SONYのDVDドライブにすることにした。現在はメディアが多様化し過ぎていて、結局何が残るか分からないのでこう言う対応しか出来ない。所謂マルチプレーヤーだが、はっきり言って中途半端プレーヤーと言った方がいいかも知れない。でも、どれか残るからいいか、、、いや、案外全て無くなるんじゃないかね?。もういい加減にして欲しい時代になったものである。1メディア10年も持たないのだから阿保らしくなる。

 それはいいとして、何で今回はPC用を選んだかと言うと、最近流行のホームビデオ編集が自由自在に出来ると聞いたからだった。テロップや字幕、BGMが自在にPCで入れられて編集出来て自主制作ビデオとして保存出来るメリットがあると言うことに大いに惹かれたのだ。専用機だと今一つ細かい編集が出来ないと言う噂も聞いたので、こう言う訳で今回はPC用に決定したのだった。

 ところが、これが大きな落とし穴だった、、。実際にやってみるとこれが猛烈に難しいので参った。まず、バックアップした画質音質が良くないのだ。はっきり言って汚い画と音だ。ここで問題なのは、これはデッキのせいではなくて、元のビデオを取り込む過程のプロセスに非常にシビアな環境を求められるので、素人自作PCのような怪しいものでは駄目なのだ。きちんとキャプチャーするための、ある程度の変換専用機器が必要だったのだ。17インチモニターで見てもイマイチだったのでこれはやり直しだ。

 しまった、専用機買うんだった、、、と思ったが後の祭り。まあ、自分の考えが甘いと言うのが思い知らされて納得してしまったが、これも良い経験だろう。ビデオ編集、オーサリング、よく聞く言葉だが実際はやはり奥が深く、凝らないと駄目だし、増してはプロのようには行くもんか!。

 ところで、今回の経験は多少自分の戒めになった。と言うのは、今まで映画などのDVDを買ってきて、画質がイマイチとか偉そうなことを書いているが、実際作る側の気持ちや、過程が少なからず分かって少し反省した次第だった。この製作や編集は非常に難しいのだ。

 さて、、今日の本題に移ろう。最近スーパービット国内盤のDVDを買ってきたので、通常版とスーパービット輸入盤と3者比較をしてみた。スーパービット盤DVDとは、解説やコメンタリーを省いて、映画本編にかける記録情報量を最大限に使い、画質音質優先でDVD化したものらしい。

 今回国内版は4700円と値段が高いので、まずは1枚だけ買ってみることにした。選んだのは手持ちに通常版がある「デスペラード」(内容はギターケースからミサイルが飛び出して来たりして、ひっくり返ってしまうぐらい荒唐無稽だがこれはご愛嬌)。このタイトルのスーパービット輸入盤は、別作品との抱き合わせ3タイトルセットで8000円位だが、何処にでも売っている訳でもないし、リージョンも1なのでこれは一般的ではないが、今回はあくまでもPCで見るための参考用。比較は通常盤とスーパービット国内盤の差がどうかということが主眼だ。

 で、実際はどうかと言うと、、。まず、通常盤と国内スーパービット盤の違いは、解像度が流石にスーパービット盤の方が高い。一目観て分かる位輪郭の線が細く、奥行き感があって随分感じが違う。ビットレートが違うので当たり前だが、それでもこの差はかなりある。細かい所が実に良く再現されているので、見ていて気持ちが良い。ブロックノイズも非常に少ない。高解像度である。

 しかし、、問題は色だ。今回のこのタイトルだけかもしれないが、これが何とも変な色なのだ。妙にセピア色なのに赤が赤にならない不思議なところがある。また、一部シーンによって色が無くなると言うか、白黒に近いシーンになるところがあるのだ。何だこれは?試しに輸入盤をHTPCでも見てみたが、やはり色は同じく妙なところがある。個人的には、このタイトルについては国内通常盤の方が色は自然だ。特に赤と白が違うのだ。それとも、元がスーパービット盤のような色なのを、補正編集して以前の通常盤を出していたのかもしれない。これは良く分からない。

 また、音は5.1CHのダウンミックに限っては、スーパービット盤は歪感が少なくて低音がごつくしっかりしているが、切れは通常盤の方があるように感じないでもないがこれは何とも言えない。

 トータルでは最近のスーパービットではない「メン イン ブラックII」などと比べて、全てにおいて圧倒的有利とまでは行かないかな、。普通の盤でも上手く収録すればかなり画質は良いからだ。まあ、そうは言ってもこれだけではスーパービットの全てが分かる訳ではないので、他のタイトルも買ってみよう。

 ところで、今日は何が言いたいか?。またいつものように文句言ってるって?。いいや、そうじゃない。難しいのだ、編集収録とは!。編集側のセンス、技、意図とする絵、その他諸々。自分の好みに合わなくても、色々考えて作っているのだと思うのだ。

 今回は、製作編集の方々「ご苦労様です」と言いたくなった。

 

 

 

 

2002/12/01
E-1試聴(その二)
 さて、やっと仕事先の工事が一段落したので、ようやくE-1の試聴体験を書くことにしたい。

 まず今回のE-1は、実は肝心の取説がなかったので、全ての仕様が確認出来なかったので、仕様についてはカタログその他から調べた内容を含んでいるのでご了承願いたい。

 サイズは467W×86H×400Dmmと薄型だが、重量は9.5kgあるので、実際に手に持つとこれがかなりしっかりしており重く感じる。特にサイドパネルが多少重量に効いているようで、ルックスもラックスマンらしい高級感があって良い。

 インピーダンスはMM/MCで各3ポジションあり、選択幅があるので使い易い感じだ。ただ、更にもう一つポジションがあったのだが、この時はこのポジションの意味が分からなかったので選択しなかった。これは先述のように、取説がないので少し不安だったので試してみなかったのだが、どうやら「接続するカートリッジを音楽に最適化する(アーティキュレーター)ポジション」なのか良く分からない。やってみれば良かったのだが、流石にもう後のない、自分のリファレンスであるMC-L1000を使っての試聴なので、いつもの僕らしくないがなんとなく臆病になったのだが、今となってはやってみるべきだったと多少後悔している。しかし、他のMMとMCの3ポジションは全て試したので、これらについてのみの感想を書いてみる。

 SPシステムは当然だが、ネッシーIIとサブウーハーSW-5II改で、パワーアンプはTA-N1とB-2302のコンビ。これにプリはC-290VのLINE INに、E-1のLINE OUTから自作6N単線コードで繋いで、MCの3ポジション全て聴いてみた。ゲインはMCは22Ω、100Ω、1.6kΩ、MMは34kΩ、50kΩ、75kΩらしいが、この中ではL1000とは100Ωが個人的には上手くマッチングする感じだった。その他のポジションでは、聴感上のバランスがイマイチだったので、始めはこれは大人しい音だと早合点したのだが、どうやら細かく試してみないと本来の音は直ぐには出せないのがアナログだと思い直した。このため、(アーティキュレーター)ポジション?を試してみなかったのが悔やまれるが、MCでは一応100Ωでマッチングは良いと感じた。

 で、この音はどうかと言うと、以前僕自身が使用していた、E-03の「正にオーソドックスな音」はそのまま引き継ぎながら、更に繊細な切れ味を増した感じで、歪感がとても少なくSN比の良い音だが、何処となく品の良い高級感を漂わせる「独特の艶」を併せ持つ、育ちの良い優等生的なサウンドだった。

 これは、僕が今現在イコライザーにPRA-2000ZRを使用しているので、この2000ZRのような羽目を外し過ぎたような、切れが良く散乱するがちょっとオーバーシュート気味のサウンドに慣れているのが、そう感じた原因かもしれない。

 次に、今度はヘッドアンプHZ-1と、C-17をそれぞれ別々に通してE-1のMMに入力して試聴してみた。正直に書くと、以前使用していたE-03は、ヘッドアンプを通すと妙に埃っぽいサウンドになってしまい、明らかにない方が良いという結果だったので、今回もあまり乗り気ではなかった。

 ところが、このE-1にはなんとC-17やHZ-1を繋いだ方が相性が良く、ヘッドアンプ特有の焼却炉の蓋を取り払ったような開放感(?)が出て、明るくワイドでシャープな音になった。今回はMCよりMMの方が自分の好みに合ったのだ。アナログと言うのは面白いもので、色々やってみないと分からないものだ。個人的にはMCダイレクトより、MMにヘッドアンプ経由の方が結果的に好みに近い音になった訳だ。

 しかし、それでも「独特の艶と品の良さ」を保っている感じは、このフォノコライザーの音のカラーかもしれない。これをどのように感じるかは好みによるだろうが、何もかも吹き飛ばすような、暴れん坊のような2000ZRの音とは少し印象は違う。しかし、E-1はこの値段では非常に品位の高い、切れは良いが優美で繊細で豊かな音を奏でると個人的には感じた。

 さて、どうしようかな、、。

 (音には関係ないが、一つ試聴していて気が付いた使用上の注意点は、HZ-1を使う際はHZ-1とE-1のアースを必ず繋がないとハムが出る。何故かC-17は繋がないでも出なかった。)

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