つれづれ日記
2002年
8月度
2002/08/26 夏の終わりに |
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さて、いよいよ8月も終わろうとしている。もちろん9月に入ってからもしばらくは暑いだろう。しかし、それでもイメージとしては夏の終わりかな。
やれやれと思っていたせいか、気が緩んだお陰で少し体調を崩してしまった。大したことはないのだが、それでも夏バテみたいだ。そこで大人しくしていれば良いのに、ついアンプのスイッチを入れるから直りが悪い。自業自得だ、、。 さて、今日は夏の終わりということで少しマイナーなものを紹介しよう。本当は書いても市販されているわけではないのでどうしようか迷ったのだけれど、8/1にもこの手の内容を少し書いたのでまあ良いか、、。というより、本当は凄いので書いておきたいのだ。 で、これはなんのスペアナかと言うと、リベルテさんが生録音された、今年の花火のスペアナなのだ。昨年の花火を、先日CDを買ったオマケに頂いて聴かせて頂いたのだが、これがとても自然で良かったので、8/1の日記に書いた。そして、今年も録音に挑戦されたらしいので、今回は試聴用に頂いたのだ。(リベルテさん有難う御座いました。) 初めに書くと、今年の花火は正直びっくりした。 まず、マイクをCD-Rに直結してのダイレクト録音。4トラック入っているのだけれど、スペアナで見るようにカッティングレベルは低めに抑えてある。しかし、超低域までの伸びは相当なもの。音はトラック3までは、去年より少し切れと力が増したかな?という感じだった。環境音がそれ程耳障りにならないで、気さくな生録音と言う感じで楽しめた。 ところが!ボリュームを我家で11時位で聴いていたのだが、4トラック目に入ったら驚いた。それまでは前方で遠くに鳴っていた花火だったのだが、今度は別場所左手至近距離でいきなり猛烈な破壊力を持った打ち上げ音が飛び出してきた。「ドンン!!」 しかも、花火の音と同時に風でマイクが振られて、その風切音が一緒にマイクに入って来て物凄い風圧音だったのでビックリした。我家のリスニングポイントでは、20HZまで中域と同レベルで一応再生出来るので、この風圧で空気が揺れる!ような恐るべき音に感じた。部屋が揺れているような感じだった。鼓膜がフワフワして一瞬恐怖感に襲われる。 これは凄い!。初めは何が起きたか分からなかったぐらいで、慌ててボリュームを絞ったが、どうやらSPは大丈夫だった。その後色々ボリュームレベルを探ってみたが、ここが一番恐ろしいが楽めるところだった。正直、個人的にはSY-99さんの録音に通じるものを感じてワクワクしてしまった。 後半のトラックに行くにしたがって、録音レベルを下げたのが功を制したらしいのだが、それにしても恐ろしい録音で本当にびっくりした。もともと花火の録音が好きな僕としては、ライブラリーの一つになったのは言うまでも無い。 とにかく、これは大音量で聴かないと分からないが、凄い音だ。20センチ1発では絶対足りない感じだ。また、システムが壊れる可能性も大だと思う。こう言う録音を聴くと、やっぱり大きいウーハーが欲しくなるなあ、、。 (注) 頒布されているものではないのですが、もし、入手される機会があった方は、システム破壊に十分ご注意を。僕は一切責任取れません、ボリュームを上げると大変なことになりますので、、、。(サブソニックフィルター絶対必要!) |
2002/08/22 聴き比べは楽しい |
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さて、少し時間が経ってしまった。18日からコロボリーの聴き比べをやっていたのだけれど、実はその他にも幾つかソフトを仕入れたので、それらを含めて楽しんでいたらつい、、、時間を忘れてしまった。 実は、復興盤は今回は海外で買ったのだが、値段は送料を入れると国内での値段になってしまうので、ある程度数をまとめないと損なのだ。そこでその他もあれこれ頼んだら、それらの音も当然気になるので聴いていたものだから、お陰で更新そっちのけになったというわけだ。 で、肝心の「コロボリー」5種類比較だが、簡単に少しだけ。まずADの180g盤は、これがなかなか抜けが良いので気に入った。全体のF特はCDのSBM盤に近く、低音がたっぷりしていて豪快だが、余韻が綺麗で透明感があって良い。旧盤の剃刀で切り開くような神経質な部分は多少整理された気がしないでもないが、それでもむしろ歪感が少なくなってSN比も良いので、オーケストラとしての厚みが十分出ていて楽しめる。「恐怖感」では流石に旧盤には譲るかもしれないが、「豪快さ」では勝っている部分もあって、個人的にはこの音は好きだ。これは旧盤のADを持っていない方にはお勧め出来ると思う。 次にハイブリッドSACDはどうかと言うと、まずTEAC-25XSでこのCD部分とSBM盤を聴き比べると、これは一長一短。切れと奥行き感では、25XSで聴くSBM盤には僅かに譲る気がするのは僕の耳が悪いのか装置のせいか。ただし、高域楽器の滑らかさと厚みとフォルテでの歪感の無さは、SACDのCD部分に部がある。低音の量感がSBM盤よりは少なめなのだが(SBMが一番オーバーだが低音感はある)誇張した感じのない丹精な輪郭の音だ。SBMはどちらかと言うと、ドンシャリかな。 ところが、今度はDV-S747AでSBM盤とSACD盤のSACD2CH部分を聴き比べると、このSACD部分はやかましくならないのに切れがあるのが非常に良い。低音感はSBM盤の方がたっぷりしているのは同じだが、音場感はSBM盤とは少し印象が違い、SBM盤のように奥に展開するタイプではなくて、前にぐいぐい張り出してくる音場感だ。しかも歪感が少なく散乱するのに切れが良い。これを聴くと、もっと上のクラスのSACDプレーヤーが欲しくなる。、、と言ってもDP-85V&H-2000なんて言うのは夢物語だし。エソテリックDV-50ぐらいで我慢かな?(ウソ)。そんなことはどうでもいいとして、このSACD盤も持っていて損はないと思う。 それから、DAD96/24盤は、これは残念ながら何故か上記の4枚よりは、少し音が細身で張り出してくる力が弱い。切れる所は切れるが、どうしても薄味な感じで惜しい。悪くはないがもう一つかな、、。まあ、個人的にはコレクションとしては嬉しいし、くだらないことだが、この「小さいコロボリーのジャケット」がなんだかとても可愛いのでこれが好きだ。(マニアな話なんだけど、、)「子コロボリー」?みたいで手に取ると何となく微笑んでしまう。LPのジャケットは大きさがあるので、このデザインはインパクトがあるが、このDADの方は、「ドギツイが、小さいのでおしゃれで小粋なジャケット」という感じだなのだ。何となく鮫の子供を連想する。音もそんな感じだ?これは現物を実際に見ると分かってもらえると思う。 、、と言うことで、5者それぞれに味があって、結局どれも個人的には捨てがたい。買って正解、やはり僕は○人だ? さてお次は?。 |
2002/08/18 フルラインナップ(コロボリー) |
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少し涼しくなって来たようだが、これは台風のせいかな?。
ところで、誰でもお気に入りの「名盤」、又は「名画」というのがあると思う。これは好きなアーテイストのCDだっり、好きな俳優が出ている映画などだ。 だたし、この気持ちと言うのは、当然だが当事者にしか分からない。人から見れば、「それがそんなにいいの?」の一言で片付けられてしまうだろう。 例えば僕の知人に、古い名盤と言われるのジャズのCDやADを、仕様が変るだびに買っている人を見て、「どうして同じ曲がそんにいるの?」と不思議そうに言う人がいる。 まあ、お気に入りというものはそんなものだ。自分だけが嬉しい、少しマニアな部分だろう。 で、僕にも当然「これ」があるのだ。それが今日の写真「コロボリー/ジョン・アンティル」(EVEREST SDBR3003)だ。(これは旧ADの記番) このアルバムのことを知ったのは、「長岡鉄男の外盤A級セレクション1」の本で読んだのが初めだった。当然その頃は、時既に遅しで入手は不可能だったので、文章でしか内容は知らなかった。記事には、「得体の知れぬ恐怖感に襲われるffはスペアナで見る以上に強烈」となっていて興味津々だった。 このため、何時かは聴いてみたいと思っていたら、それから数年してCDのSBM(スーパービットマッピング)盤(EVC9007)として復興された。これをあるオーディオの集まりで初めてじっくり聴いて、猛烈なショックを受けた。とてつもなく神秘的で原始的な、一種の呪術のようなオーケストラなのに、メロディアスな独特の音楽だった。録音も凄い。 この時、長岡先生の紹介記事を思い出して納得してしまった。そしてしばらくして、再度長岡先生の雑誌の紹介記事にこのCDも載っていた。当然このCDは入手して、僕のマイベストの一つとなった。 また、このCDは装置の差、特に分解能が物凄くよく分かるのソフトなのだ。上手く再生出来ないと、ハイ上がりでヒステリックで濁ったやかましい音になってしまう。 さて、その後また数年経って、今度はあるマニアの方に、ついに欲しくてたまらなかった幻の「AD」を譲って頂くことが出来たのだった。この時は本当に嬉しくて夢を見た程だった。音の方は、ADはCDに比べると多少低音不足な感じはあるが、それでも音の鮮度と強烈な鋭い切れ込みと、音場感と奥行き感はADが一枚上手だ。 そして、今度はAE86さんの掲示板でこのSACD(VANGUARD CLASSICS VSD 512)が出ていることを知った。そこで欲しくなって色々調べてみたら、なんとDVD-AUDIO(DAD1029)とADの180g盤(EVS3003、何故かジャケットはSDBR3003になっている)まで出ていることが分かった。 こうなったらどうしても全て聴いてみたい!という欲望に駆られて来た。しかし、国内では入手出来ないので困っていたら、いつもお世話になっているWEB歴10年のXさんのお力添えで、海外から入手することが出来たのだ。(Xさん有難う御座いました。) これで現在の「コロボリー」がフルラインナップになった。さあ、聴き比べてみよう!、、という僕は側から見ている人にとっては、「なんで同じものがそんなにいるのっ?」だろうなあ、、多分。 でも、いいじゃないか、僕の名盤なんだから、、。 (訂正)上記DVD-AUDIOとなっている部分は、正確にはDVDビデオフォーマットの音声トラックリニアPCM96/24のことでした。ここに訂正申し上げます。(AE86さん、ご指摘有難う御座いました) |
2002/08/14 観察力 |
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この季節は、仕事柄猛烈な多忙時なので、一週間のご無沙汰となってしまった。かなりヘロヘロ状態なのでお許しを、、。
さて、昨日ちょっと面白い経験をしたので、直接オーディオの話ではないが、多少勉強になったことがあるので書いておこう。 まず、昨日家族が居間で使用しているワイアレスヘッドホンが壊れたと騒いでいた。これはテレビの音やDVDの音を、離れた場所で動きながらでも(コードがないので)聴くことが出来る代物で、個人的にははこぶねが出来る前は「深夜のホームシアターに好適」だったのでよく使っていたのだ。 しかし、はこぶねが出来てからは、あまり使わなくなったので家族が居間で使用していた。故障も大したことではないと思っていたので側から見ていたが、どうやらヘッドホン置き台部分での充電が出来ないらしい。 なんのことはない、充電池を買ってくればいいのだと偉そうにアドバイスをしたのだが、これが大恥の始まりだった。直ぐに新しい充電池を買ってきたので、僕が以前書いたことのある、急速充電器で充電して渡したまでは良かった。ところが、音は聴こえるがやはりなんとヘッドホンを格納する台に載せても、またしても充電中のランプが付かず、充電出来ないのだ。なんだこりゃ? しまった!本体の故障だったのか、、と悔やんだが、まあ仕方ない。そこで新しいヘッドホンを買うように勧めたら、またすぐに買いに行ったようだった。当然だが、ヘッドフォン全てを新品に換えたので今度は問題ない。 やれやれと思っていたら、何故か家族が納得しないらしく、今度は新しく買ってきたヘッドフォンの充電池を、壊れた(と思っていた)ヘッドフォンに入れ替えたらしい。なんと、これは充電出来るではないか! 今度は僕が納得出来ないので、よく電池を見たら、これがなんと単三型ニッカドには違いないが、「専用電池」ではないか!。初めから専用電池を買えば良かったのだ。旧タイプヘッドフォンは壊れていなかったのだ。なんと言う失態、、、。しかも寿命が尽きた旧充電池を持っていった電気店でも、これに気が付かなかったようだった。普通のニッカドを出されて、家族はそれを買ったのだ。僕も疑わなかった、というより同じく分からなかったのだ。 写真右下がその本来の純正専用充電池で、写真左下が買って来たものだ。ちょっと見ただけでは区別がつかない。上の二つは参考用。つまり、このヘッドフォンに使われていた充電池は、+と−以外に「もう一箇所接地しないと充電出来ない」ヘッドフォンの充電構造になっていたのだった。写真で右下の電池の−側が少し剥いであるのがお分かり頂けるだろう。ここに第三のピンが当たるようになっていた。取説にも良く見たら、はっきりと「専用電池です、一般には売っておりません。サービスにご相談ください」と書いてあった。 今回は、「自称オーディオマニア」=「多少人より詳しい」がもろく崩れ去って、家族からは大いに皮肉&嫌味を言われてしまった、、。 (教訓その一) 「自分がある程度知っていると思い込んでいることこそ、再度疑って注意深く観察する姿勢を忘れてはいけない」 と言う事。常に初心忘れるべからずだ。これは自分のオーディオにも十分言えることだと痛感した。思い込みではいけないのだ。 (教訓その二) 「取説は必ずよく読んで、本当に間違いがないか十分確認した上で次の行動に移ることが必要」 そうしないと、今回のように全てが無駄になってしまうし、場合によっては事故にもつながる。これまたオーディオという趣味には絶対必要なことだと思う。 以上、カッコ悪いお話でお粗末。ということで、今日はこれぐらいで、、。 |
2002/08/07 何時も、もう一息 |
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ここ最近は、なかなか長時間のオーディオの時間が取れない。しかし、一応少しでも毎日音は出すようにしている。それは、そろそろシステム全体の調整の追い込みをしなければならないからだ。
TA-N1を導入して約2ヶ月経つ。導入時にも書いたのだけれど、我家でメインアンプを交換するということは、「全てがやり直し」になるのだ。これはゲインの異なるアンプで、デジイコなどを使わない原始的(?)な手法によるバイアンプをする際の宿命だ。 ところで、SPユニットを208ES NEWバージョンに交換した時点で、今まで苦労していた、測定上ではなくて聴感上のサブウーハーとメインSPのゲインが、何故かドンぴしゃりになったのだ。これは新ユニットのキャラクターが影響している。208ES NEWバージョンは、旧タイプの208ESに比べると中高域の切れが良くなったとされているが、それだけではなく、個人的にはむしろ低域の押し出し感が随分良くなっているように感じる。野太い感じが出てきて、音程が明確になって力がある。 これでやっとシステムが好みの方向になったところで、メインアンプ交換に踏み切ったので、メインSPのゲインが下がり、今度は完全にローブースト状態になった。ところが、何故かメインSPとサブSPの聴感上の音のスピードに違和感が出てきた。なんとなくそれぞれが鳴っているような音の出方に聴こえる。 非常に主観的な感想だが、重低音の馬力と全体の歪感のなさ、また、ある一定のボリュームを超えた時に、正にぶった切るように突き刺さってくる高域の凄味と力では、明らかにTA-N1が9500IIを上回っている。特に「コロボリー」を聴くと耳がもつだろうか、とギョッとする位だ。 が、オーディオの不思議な所はココで、、、超低域の風圧感と、ボリュームに応じてリニアにハイが切れ上がるような反応の早い繊細で軽い切れ味と、マトリクス効果では、何故か9500IIがTA-N1を抑えてしまうように聴こえる。慣れもあるだろうが、生録音の「花火と声」でこれをなんとなく感じる。非常に不思議だが、両者同時比較が出来る環境の立場の感想としては、これが現在の本音だ。 これについては、TA-N1のエージングがまだまだ絶対必要だと思うが、ひょっとしてこれはダンピングファクターも影響しているのかな、、と思ったりもする。多分大きな見当違いだと思うが、言うだけ言ってみると、、、。(真に受けないでください) TA-N1のダンピングファクターは、9500IIの約2倍に達する。当然ドライブ能力が桁違いに良い訳だ。制動が効いていて、重低音はズドッと出てピタッと止まる。ところが、多少非力なアンプの方がSPのインピーダンスに影響されて、聴感上はそのF特に近い音に聴こえて味のある音になるのかも、、。今ではこのような時代のアンプはないかもしれないが、なんとなく9500IIで聴くネッシーの音は、そんなF特に似ているような気がしないでもない。何故か9500IIは超低域がふわっと襲いかかって来てドキッとする。声も張り出してくる。TA-N1は声は少し引っ込むが、ビシッと再生して余分な音を出さない、が、チョッと酔い?がまわったような色気のようなものは見せないで、精悍でストイックな印象。 それから体験的なものだが、超低域(30HZ以下)については(重低音ではない)、オーディオの世界では「これは凄い!」と感じる超低域は、むしろ本当の意味でのスピードとしては遅い場合があるということ。ある所で聴いたSPは、物凄いレベルで超低域を再生しているのに、これがそうは聴こえないのだ。しかし音は極めて現実音に近い。 良く考えると現実音はそうだ。現実音で超低域がこれみよがしに凄い、と感じることはない。スピードが速いので正に空気だ。音として感じないのだ。しかし凄い速さと量で出ている。(当たり前だが) と言うことは、TA-N1の方が制動が良く効いているのでこれでいいのかな?うーん、、良く分からない。 オーディオで低域と高域を聴感上で揃えるテクニックとして、低域をローブーストにするという方法がある。これは師が仰られていた方法だ。ただし、やりすぎると返って逆効果になる。この辺はハッキリ言ってカットアンドトライでやってみないと、どのぐらいが良いか分からない。経験と感が大切。SP製作体験が多い人なら体験的にこれがすぐ分かるが、僕には無理。そうなるとゆっくりやって行くしかない。 現状では少しローブースト過ぎるので、クロスがかぶっているのが理由かもしれない。もう少しの所まできてはいるのだけれど、あと一歩の詰めの使いこなしが出来ていない。僕のような素人はここの詰めが足らん、、。もう一息なんだけどなあ。こう言う時って、一番気がはやる時期なので、非常〜にもどかしいものだ。うーん、もうチョいなんだが、、、。 |
2002/08/03 やっぱりこっち |
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今日、ずっと計画していたんだけれど、TA-N1に使用していた、自作電源コードのインレット側を交換してみた。
TA-N1導入の際に、このアンプはインレットにフルテック製の大型が使えないと言うのが難点で、色々悩んだが結局写真上の、ロジウムタイプの方を使っていたのだ。 それは、僕はロジウムメッキという言葉に非常〜に弱いのだ。以前使用していたC-280Vのピンプラグは、ロジウムメッキだったが、この端子は金メッキに比べると硬いので、傷が付き難いという良さがなんとなく気にっていたからだ。これはご存知の方も多いと思う。 C-290Vに交換する際も、引き取り手の方が、「殆ど傷がないですね」と驚いていたぐらいだったのだが、それぐらい硬度があったのだ。しかも、WBTプラグとの接点がガッチリ締まるタイプだった。これ以後は、このロジウムという言葉に、でれっ〜としてしまうようになったのだ。なんとなく良さそうと言う気持ちの問題だ。 しかし、このロジウムタイプのインレットについては、もう一つ食いつきがやわく、グラがあったのが少し気になっていた。インレット周りをテープで蒔いてアンプの穴にがっちり固定出来るようにしてはいたが、なんとなくまだイマイチだった。しかし直ぐに交換しては差が分かり難いと思い、ここ約2ヶ月我慢してみた。 そこで、今回は実体験の意味で、これを下の写真のヤマテのインレットに付け替えてみたのだ。結果は予想はしていたのだが、これがなんとえらく音が違う。瞬発力が出てきて、繊細感も増しハイの切れが良くなった。今までもう一息もやついていた中高域が、スカッとして抜けが良くなった感じだ。生録音の花火も、更に炸裂する感じが良く出てくるようになった。 やはりこれは接点の表面の仕上げの問題ではなくて、接触面積が効いているのではないか?。ロジウムタイプは確かに高級タイプだが、食いつき部分はピンセットのようになっていて、2点でしか支えていないので差し込んでも左右運動に弱い構造になっている。実際オスのインレットを使い、これを差し込んで手で動かすとグラがある。バネのような動きをしている。 これがヤマテの方は、差し込むとインレットの外周が何処にも触れていないのにガタが少ない。どうやらこのヤマテの構造は、接点部分がコの字型になっているために、左右の動きには強く、動き難いようだ。やはりこれが効いているのかもしれない。接触面積も目で見て多少大きく感じる。始めこのプラグのどちらにするか迷ったので、今回わざと始めにロジウムを選んで、その後に交換して実際の音を比べてみようと考えていたのだが、結果はやっぱり触った時の感触通り、ヤマテの音の方が僕には向いていた。 何が言いたいか、、、、。つまり、僕のような耳の悪い素人は、実際少し時間を置いて本当に実験してみることが大切だということ。こうしないと判断出来ないのだ。また、イメージだけで決めてはいけないということが実感出来た次第だった。もちろん、ロジウムタイプにも良さはあって、これが全てに当てはまるとは絶対言えない。使う環境により結果が違うことは十分あるだろう。正反対になることだってあるはずだ。音量や求める好みも違うわけだし。 しかし、自分の好みの方向にしていく方法は、こう言うことが決め手になる。なんて、、偉そうなことは言えないのだけれど、とにかく自分で試して納得して決める、これが大切だと痛感した。 いっそ、このタイプでロジウムだと更に良さそうな気もするんだけど、、。まあ、これもやってみないと分からないか。そう言えば、メッキするキットが何処かに売っていないかな。でも、これってまずいのかな? |
2002/08/01 夏が来れば思い出す、、 |
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当たり前だが、今年も8月に入った。実はこの季節は忙しいし、暑いので近年はどうも苦手になってきている。初夏は大好きだが、真夏は苦手と言うのは、わがままな話なんだけれど、、多少軟弱になって来ている証拠かな?。
さて、夏と言えば皆さんは何を連想するでしょうか?。僕は小さい頃、夏は父と島に渡って釣りをするのが通例だった。もう二十何年も前の話だが、この頃は実は真夏が大好きだったのだ。このため、夏と言うと僕は釣りを一番に連想するのだ。特に、島に渡る前に堤防から釣りをするのが、これまた実に楽しかった。港の堤防の中は、割りと浅いので魚が泳いでいる様子が良く見えて、これに随分ワクワクしたものだった。堤防から見とれて海に落ちたこともあったっけ!(恥)。まあ、泳ぎは得意だったから良かったんだけど、、(言い訳)。 で、どうでもいいが、今日はまたまたソフトのお話。左写真右は、リベルテさんのところで購入したもので、ノアゴー交響曲6番。写真では分かり難いかもしれないが、このジャケットを見て、ふと堤防の上を歩いたことを思い出して釣りを連想して昔の思い出が頭に蘇ったと言う訳だ。(仕事そっちのけで、久しぶりに釣りにでも行きたいもんだ、、。) さて早速だが、CDの内容についての詳細はリベルテさんのHPを見て頂くとして、自分なりの感想を少し。これがなかなか録音が良いので楽しめた。明るく目覚しく切れの良いオケの音と演奏は爽快だった。一部高域がきつく突き刺さってくる部分があるのと、歪感ゼロとまではいかないかもしれないが、全体に音場感が良く、奥行き感抜群で透明度の高い優秀録音だ。特に聴き所はトラック4。シャープで冴え冴えとしていてダイナミックでスカッとするのだ。まずまずの推薦盤だ。 ところで、左側に写っているCD-Rは一体何なのだ?と思われそうだが、実はこれが今日の本題。これはCDを買ったオマケに特別に付けてくださった「花火」の生録だった。あくまでもオマケと言う事だったのだが、これが聴いてびっくり!だったので、今回はお許しを得て少し書かせて頂くことにした。 内容は、OFF会後花火の音をバックに、部屋でお酒を飲み雑談しながら、CD-Rデッキにマイク直結でその場を全て取り込んだだけの録音らしいのだけれど、これがとても素晴らしい。いい加減に録音したと仰るのだが、リアルなその場の音場感が凄いのだ。雑談の声が実にリアルでドキリとする。特に、子供さんの声が生々しくてギョッとする。しかも、花火の音も潰れないで遠くで飛び散る余韻と、高さが良く出ているのだ。超低域も十分入っていて、実に楽しめた。花火を含めたその場の空気を録音したと言う臨場感が良い。「今そこにある音場」と言う感じだ。オマケで頂いたのだが、思わず嬉しくなってしまった。(リベルテさん、有難う御座いました。) 夏が来れば思い出す、、、そう、花火!。やっぱり僕のような○人オーディオマニアの夏はこれだ?!。加工なしの生録音は、本当につくづく素晴らしいと痛感したのだった。 これでまた、しばらく花火にハマリそうだなあ、、、。日本の夏、花火の夏、オーディオの夏? |