2013年
6月度
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2013/06/27 今回は否定的 |
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さて、先日ネットを徘徊(?)していたら、面白い記事を見つけた。 既にもう周知のことなのかもしれないけど、。 外盤A級セレクションが復刊になるらしい。優秀録音としてお馴染みのLP群の紹介本である。とても古いものだ。 が、今日は、ちょっと否定的に書いてみます。というか、たまにはユーザーとしての本音を書いても良いのではないか?また、ここは自分のページだし、僕は素人なんだから。(なので、苦情は一切受け付けませんのでヨロシク) まず、僕もこの外盤LP(レコード)は気長にずっと集めています。現状足りないのは、300枚中6タイトル。写真の第1集には、付箋が1枚だけ付いているけど、これは未入手を意味するサイン。 ですが、これは極めて個人的な、そしてささやかなコレクター趣味であり、「今のオーディオ」とは違うと思ってます。 確かに、紹介LPの音質&録音は本当に非常に良いです。これは認めます。それこそ、当時の国内盤LPからすると、比較にならない程に凄い録音が多数存在しています。ちゃんとしたLP再生環境がある人なら再現出来るでしょう。 また、現状でも、その後にTASに認定されているタイトルが幾つもあるので、当時の長岡先生の「録音判定基準のレベルの高さ」を証明していると今でこそ思います。 (注:TASリストに入るということが、オーディオ的にどういうことかは調べてください。) が、しかし、、個人的には、何でこれが今更?と思うのです、。 というのは、これは何のための復刊なのか?が肝だと思うからです。 もし、これは単に若いモンは駄目だ的な懐古趣味、または、これが絶対だよオマイラ〜、な方面に走るためなら僕は絶対反対です。そんなのは今後のオーディオ市場開拓には意味がありません。 ヘッドホンで聴いている今の若い世代や新しいマニア予備軍には、まったく詰まらない古い「年寄りの寝言」にしか聞こえないと思います。ワクワク感や魅了される面は少ないでしょう。
例えば、現状、もし師がまだご健在だったと仮定すると、多分「約10年分程度の新しい音・録音・アーティスト・曲」を紹介しているはずだからです。
そうなると、どれ位の数になるでしょうか?想像してみてください。多分、本が3冊以上は出ているのではないか?それ程に師は新しいモノを求めて、そしてそれを一般に沢山紹介する方向で活動して居られたと予想出来ます。(実際それまでがそうでしたから。) それを考えると、今の評論、そして雑誌の基準のハッキリしない情報のお粗末さにうんざりするのです。 同じレベル(特に数)で音・音楽・アーティストを聴いていない、ということです。 それでオーディオ・音楽、云々、というのは次元が違うと思うのです。 師のことを「音を聴いて音楽を聴かない」なんて言う人も過去にいましたが、まるで本質を分かっていないと感じます。 それは、現状証明されているではありませんか。師ほど音楽を種類関係なく多数聴いていた評論家はそう多くはいなかったわけです。 だから、今さらこんなことをするなら、むしろCD時代のディスクホビーをまとめた本を刊行する方が、よっぽど今の時代としては有益に感じます。これならまだ現役で多数が手に入りますし、機材も揃っているので現実的だと思うからです。 それでおいて「録音の重要性」を一般のマニア、そして今後のマニア予備軍にも分かるようにして、なおかつ「新しいものを常に発掘」して行く動向へ促す方が良いのではないか?と僕は考えるからです。 過去の名優秀録音はそれはそれで結構で良いとは思います。が、それよりも、例えば、現状の配信やメディアフォーマットで、これは凄い!という録音を自信を持って紹介出来るような状態になって欲しいのです。 しかし、現状それが出来ている評論家や雑誌記事は無いように感じます。 素人が偉そうに言うな!と言われますが、いやいや、素人だからプロにしっかりしてもらわんと困るんですよ!!!と言いたい。 だから、ズバリ個人的なことを言わせて貰えば、焼き直しなんかやめろ!もっとちゃんと新しいものを紹介して活性化しろ!と言いたい位です。 しかも、LPで聴かないと意味が無いものを、SACDにしたところで、何になるのだ?とさえ思います。僕は全然魅力を感じません。(今回は、趣味性としても、ビジネスとしても疑問です。) 晩年の師がCDで紹介していたような、国内外のマイナーで優秀なアーティスト・録音は、現状でも多分他にもあるはずだし、それを発掘紹介して欲しいものです。 でも、誰も新しいものを殆ど「自信を持って紹介してない」ではないですか、。 これじゃあ、オーディオ業界の今後も心配です。。 なので、これを発端にして、新しいものを紹介して欲しい、、と僕は切に思います。 でなければ、単なるオークション高揚資料になってしまって、何のための復刊なのか分からなくなってしまいます。それこそ長岡派は古いものだけを取り上げて、それが何時までも絶対だ、なんてことをいう保守的で駄目な集団だと思われますよ・・・ 僕はそんなのは嫌です。師は常に新しいものに眼を向けて、そしてそれを提示してくれたから魅力的だったわけで、「これを何時までも聴きなさい」なんてことは、これっぽっちも言われなかったですから。 実際、当時お邪魔する度にテスト用の試聴CDソフトはどんどん変わっているのです。同じモノはあるほんの少しの確認用に数枚程度残っているだけで、新しいものばかりでした。 だから今の雑誌に関しては「これは優秀!推薦」って言い切れるような音楽紹介&録音記事を「多数」書いてみろ!と言いたい。また、新譜でなきゃ意味は無し。 もし、絶対の判定基準がある評論家ならば、それは可能なはず。それとも、実は分かってないのか?だから世情がスペック至上主義になるんだよなあ、。 ハイレゾなら何でも良いという風潮(実際、音は大したことはないものが多いし、当たりを引くのは難しい。)、または延々と焼き直し録音の繰り返し、。 全然つまらないのは僕だけなんだろうか。 無念・・・(暴言多謝) |