2012年

9月度

HOMEへ つれづれ日記TOPへ

※注: 掲示板へのスパム対策のため、書き込むためのパスワードをかけています。パスは僕の現在のネッシーの使用ユニット「○○○○○○○○」(ハイフンなし)を半角としました(笑)。駄目ならまた変えます。

 

 

2012/09/8
寿命です・・・
 さて、お盆が終わったかと思うと、もう既に9月に入っているではないか、。ここはどこ?と言う感じだが、実は色々忙しくてそれどころではないのである。

 時間が経つのは本当に早い。光陰矢のごとし、その通りである。地球の自転が最近では加速しているのではないかと思う程だ。

 で、先日になって、機材のある変化に気がついて大慌て、。

 それが写真の通りである。これは我が家のリアカノンMKIIのユニット、FE108ESである。

 ユニットのコーン紙をよく見ると、妙なシミが出ている・・・。

 何だコレは!?と驚いたのだが、それに追い打ちを掛けるかのように、更に観察すると、4本中3本が全て同様の症状になっているではないか!

 これは本当に慌てた・・・。何故なのだ!?

 最近、音場感が何となく今までと違うように感じていたが、これが原因だったのか?それとも、単なるそれは気のせいで、血を見ると「血だぁ!」と驚く心理かも。、

 何故って、8月には来客があったのに、その時は気がついていないからいい加減な家主である。(笑)

 結局、音にはまだ出ていないのかもしれない。

 が、それでも、これは非常にまずい、、。どんどん広がるはず。

 早速フォステクスに修理依頼をしたが、回答は「もうそんな古いユニットが直るわけないでしょ、諦めなさい」というような内容を聞かされて、思わず電話口に佇んだ。

 がーん、、。

  そりゃそうだ、もう10年使っているんだから、くたびれてもおかしくない。

 まあ、個人的には、後発のFE108ESIIよりも、自然な開放感が好きでそのまま使っていたのである。(単に高所なので取り替えが面倒でそのままだったというのもあるが、)

 また、この症状は、同じユニットを使った別の場所でも起きていることを、先日知った。

 その場所が何処かは言えないが、そこでは10年以上音を出していないせいもあってか、更に黒ずみが激しかった。

 つまり、これは我が家特有の症状ではないようだ。

 メーカーの説明によると、これはエッジに使っているダンパーの溶剤が経年変化で溶け出して、コーン紙にしみ出ているとのことだった。

 確かに個体差はある、しかし、ハッキリ言ってこれはこのユニットの寿命だということだ。

 で、ここで問題がある。

 まず、交換するにも、同じユニットは持っていない。手元にあるのは、上記のFE108ESIIと更に古いFE108Sなどだ。

 ウレタンエッジは経年変化でボロボロになるが、スキンエッジは耐久性が有るので良い、と勝手に思っていたが、そうでもないことはこれで実証されたことになる。

 また、仮に同じユニットを手に入れても、同様に痛んでいる可能性は必至だ。個体差がある程度で基本的には、このユニットは寿命を全うしていると言えるだろう。

 なので、同じものをオクで入手するなどは愚の骨頂だと思うので、僕はやらない。また、お勧めも出来ない。

 何とも切実だが、仕方がない、次へ行くしかないのだ。

 が、ここで更に問題が幾つかある。

 まず、「このユニットに代わる」健全な新品がないのである。そう、磁気回路が強力なフルレンジは、フォステクスの某担当者さんが他界されてから、まったく発売されていないのである、。

 定番の10センチは幾つか出ている。が、重要なのは磁気回路だ。FE108ESは限定ユニットだったので、この点では特殊なのである。超強力な磁気回路は定番ベーシックタイプとは異なるのだ。

 これがどれぐらい音に影響するか?と言うと、極めて大きい。特に、音のトランジェントは磁気回路が握っている。これは使えば分かる。いや、使わないと絶対分からない。まるで違うのだ。

 また、もっと厄介な問題は、メインのユニットだ。これもほぼ同時期のものなので、どうなっているか分からない。もしかしたら、既に初期特性は完全に保っていない、ボロ状態になっているのを、気がつかないで使っているのかもしれないわけだ。。

 また、これはユニットだけではなく、他の機材にも言えることだから困る。

 例えば、先日久しぶりにPRA-2000ZRを引っ張り出して来て、C-27と比べてみた。

 交換当時は、AD-290と比べても、色々と不満もあったC-27だったが、現状では明らかに音質は上回っていることに気がついて驚いた。

 切れ込み、風格、ニュアンス、鮮度、表現力、どれを取っても完全に現状ではC-27がトップだった。

 これをエージングというべきか、それとも他の機材の劣化、というべきか、それは僕には分からない。が、少なくとも、オーディオ機材には寿命があるということは確かだ。

 さて、どうするか?

 昔のように、2年周期で限定ユニットが出ていた時期が懐かしい、

 今後はもう出ないかなあ、。

 やっぱり機材は新しいものが欲しい。

 

HOMEへ つれづれ日記TOPへ