2012年

8月度

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2012/08/13
消せない指紋
 もう既に8月である。しかもお盆で、個人的には忙しくてオーディオどころではない。しかし、先月に続き、現在もアナログ(レコード)をやっている。

 AT-OC9III・LTDを聴いたら、色々テストしてみたくなって、手持ちの外盤A級をランダムに聴きまくった。

 で、お盆ということで、ふと思い出して取り出したのが、写真のLPだ。

 何でか?

 お盆は、「亡くなった人の魂が生前の親族や、親しかった人の元へ、こっそりと戻る」と言われることがある。幽霊はまったく信じてないオイラだが、この気持ちは信じているのだ。

 そこで、長岡先生を思い出すと、このLPが頭に浮かぶのだ。

 これはもう大昔のレコードで、外盤A級セレクション@91番、「フランスの民間伝承Vol.4」である。

 このレコードは僕も針のテストに使うことが多いので、初版1枚、再発盤2枚、と合計3枚持っている。

 外盤A級では他にもOCORAのLPが紹介されていて、有名な盤が幾つかあり、そちらの方が一般には知名度が高い。

 しかし、本をよく読むと、こう書いてある。

 「鮮度は同じオコラの”ブルンジ”や”カメルーン”よりも更に高く、声の艶が抜群。・・・・・このレコードを聴くということは、超常的な異様な体験をすることなのだと断言できる。」

 となっている。

 つまり、有名なブルンジやカメルーンよりも、実は音質的には更に一段と評価が高いのである。これを見落としてはいけない。

 で、どうしてもそれを体験したくて、実は生前の師の方舟にお邪魔する際に、このLPを石丸電気で買って持って行ったのである。当時は既に再発盤だったが、そんなの気にしない。(「オコラは音質は初版に限る」、という説は僕は信じていない。何故なら、聴けば分かる。そう単純ではないのだが、ここでは説明しない。)

 方舟の機材は、まだネッシーMKII(FE-208SS)+FW220、C-280V&HMA-9500MKIIに当然SP10III+MC-L1000だった。

 これがショッキングな音で、本当に本に書いてある通りの音だったので腰を抜かした、。その場のリアリティが凄いのだ。。キッチンのやかん(?)や食器の音には、ギョッとして思わず顔を上げてしまう程。

 で、その勢いで、師にサインをねだった(アホだ〜)。

 師は、「解説の字が読めなくなっちゃうよ・・?」と。

 しかし、それも想定して記念に買って持っていたモノだから、お構いなしでサインを貰ったという記念盤なのである。

 その後は大切に保管しておいたので、未聴盤だった。聴くのは複数あるので他のプレス盤を使用していたからだ。

 が、今回は10数年ぶりにLP盤の中身を取り出してみた。

 すると、、盤は非常に綺麗だが、片面内周に一カ所だけ指紋が付いている・・・。

 普通なら僕は絶対に許さない。レコパック&レコードクリーニングを行い、ピカピカにするのだ〜あ。

 しかし、ちょっと待て!

 この盤は新品で買った。盤も確認した。(当時の習わしでは、お店で検盤するか否かを選ぶが、店開封はしてないので、店員は触っていない)そのまま方舟に持って行った。触ったのはオイラと、師の2人だけのはず。その後は保管してあったので、誰も触れない。オイラは絶対指紋は付けない。

 そう、この指紋はオイラの指紋じゃない。指の大きさが違う。紛れもなく、長岡先生の指紋なのである。

 今頃になって変なことに気がつくのはオイラらしいが、それでも何とも懐かしい。

 二つのアルジャント(レコードハケ)を器用に使い回しながら掃除をして居られた師を今でも思い出す。、

 なので、この盤はクリーニングすることは今後もないだろう。このまま保管しておくのである。

 某アイドルグループの使用済み製品に価値を見出し、オークションに群がる人達を笑っている場合ではないかもしれない。

 オイラこそミーハーもいいところだが、それでも少し感慨深いので、影響がない限りは、今後もそっとしておこうと思う。

 注:カビが出たら当然クリーニングするけど。(笑)

 

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