2011年

5月度

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2011/5/18
両極端

 さて、レコードに帰還したことを先月書いた。すると、何人かの方からメールを頂いた。

 内容は様々だが、一部で「ちょっと残念である」とのご意見も頂いた。

 それは、やはり昔に帰ってしまい、これではVAはつまらない、新しいものを追うことを放棄しているのではないか?ということだった。

 確かに、アナログ(AD)は過去のものであり、特性云々を言い出すと難がある。第一に消耗品だから、評価も思い出レベルになってしまい、個体差も大きく信頼性に欠ける面は確かにある。その癖、高価だからオカルトに見られるのも事実。

 また、迷信や個人差、当時解明されないで終わった未解決部分も多くあり、色々問題があってハイファイではない、という意見もある。

 個人的にADの嫌な面を上げると、徒弟制度、古い程良い、経験値不足をバカにする、等々、老人の戯言みたいな部分がオイラも大嫌いだ。

 アナログのプロだかなんだか知らないが、趣味なんだから、好きにやればいいのだが、。

 でも、実際に音を聴くとある意味でカルチャーショックを受ける場合もある。

 先日、某ショップの知人が、オイラにアナログの相談をしてきた。それは「これからアナログをやりたいと言う人がいるので、機材を選んで欲しい」、というものだった。30代前半の人だったから、AD崩壊の時代は子供だったはず。

 が、これが非常に難しい。

 ADに限らず、音の好みが分からないので無理だと断った。だが、御本人は某ショップで聴いたADにショックを受けたらしい。

 で、オイラもそのショップに行き、音を聴いてみた。

 正直、これはオイラの好みではなかった。いや、むしろ正反対と言っていいかもしれない。

 甘く、切なく、メロウで、それでいてSN比がイマイチで、まるで煙ったバーで聴いているかのような感じの音だった。そう、世間ではこれがやっぱりアナログ(AD)なんだと再認識した。

 だが、オイラの求める音はこのような音ではない。目の覚めるような鮮烈な切れと輝き、壁を取っ払ったような音場感、音の3Dというか、音場そのままを取り込んだような音が好きなので、世界が違う。

 だったら、そんなものはSACDかネット配信でやる方が良いのではないか?と言われるだろう。SN比なんぞ、絶対その方が良いに決まっている、と。

 現状は高価でプレミアムが付いている「ダイレクトカッティングのLP」なんて、今では音的にはちっとも珍しくない、というか、収録してそのままファイルで再生すれば、AD当時なんか足下にも及ばない鮮度が実現するので、プレミアムLPに必死になって、偉そうなことを言っているのは、愚の骨頂、と。

 ま、そうなんだがな、。

 が、ここでオイラの奇人性格が炸裂する。

 どういう事か?と言うと、同じ状態に二度と会えないものを、記録として時代の最先端を使ったモノで残しておく、というのが面白いと感じるのだ。

 以前はDVD-Audioでやったが、何とこのフォーマットは皮肉なことに、ADより短命に終わった。

 結局、今の最先端は、HDDである。いや、メモリーかな。

 なので、今回はこの雑誌で遊んでみた。

 LPとPC、もう両極端の極みがオイラらしいというか、変人と言うか。。ただ、これが何時まで保つかは分からない。

 でも、これがなかなか面白い。LPをPCMで取り込んで、更にDSDに変換するということが出来る代物。(SACDではない)これはKORGが昨年から一般にも公開した(?)フリーのアプリ(AudioGate v2,1)を使うことで実現するのだ。

 こりゃ面白そう、、

 若き日のギドンクレーメルの鬼気迫るバイオリンのLPが、、個人でDSDファイルに出来る、なんて、ワクワクするのです。(アホである)

 で、早速やってみた。が、、何故かこのアプリを使うと音が飛ぶ。何でなのか分からない・・・仕方がないので、ディスクに焼いてみるかな。

 ASIOだか何だか知らないが、何でDirectsound経由のメディアプレーヤーの方は音が飛ばないで、更に音が良いのか分からないけど、。この辺りはPCなのでご愛敬か。

 兎に角、今日は、一味違ったADマニアの戯言でした。。。(つづく)

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