2010年

9月度

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2010/09/30
ケーブルは機材の夢を見るか

 さて、すっかり秋である。(おい!)

 どうもこの頃は季節感がない。夏から秋を飛ばして冬になるんじゃないかと思えば、また暑くなる、もう好きにしてくれ、、と思うと、やっと秋らしくなった。

 ま、なかなか思うようにならない、オーディオ機材に似ている気がしないでもない。

 で、先月から、実はAD(アナログ)にはまっていて、というか、やっと本来の自分に戻ってしまって、ちゃんとオーディオの音をやるようになった。

 が、こうなると悩みは尽きない。現在、ちょっと考えていることがある。

 機材の音を変える、好みの音の方向に持っていく、というのはオーディオの醍醐味である。これがままならないから大いに悩む。

 そこで、今までは殆ど足を踏み入れなかった領域に興味が沸いてきた。、

 そう、接続ケーブルである。

 ケーブルで音が変わるのは確かだ。特に、音声用に使う部分はかなり変化が大きい。しかし、ではどこまでそれは変化するのか?

 例えば、Aという機材が、Bという機材になるほどに変化することがあるのだろうか?

 僕は音声用のラインケーブルには、大部分が6Nの自作単線を使っている。その他多少市販品を使ってはいるんだけど、使用率は少なくて、ほぼ一割がいいところ。

 これは、多くのケーブルを試す予算がまずない、というのが一番の理由。次に、何を買って良いかまったく分からない、というのが2番目の理由。3番目は、使う場所により相性があるので、何を基準にすれば良いか分からないので手を出せないのが最大の理由。

 が、雑誌を見ていると、昔からケーブルも機材と同じ扱いで論じていることしばしば。

 確かに、本気で大多数のケーブルを試す機会と時間と予算とチャンスがあれば、もっと違う世界が見えてくるかもしれない。

 ただ、一般的なオーディオマニアにとっては、現実にはとても無理というのが現状だ。しかし、今回はほんの少しだけ市販のケーブルを聴く機会に恵まれたので、ちょっと実験をしてみた。

 写真はオルトフォンのTSW-5000シルバー(7N銀)、同シルバーリファレンス、新型905シルバーリファレンスと、3種類を聴き比べてみた。

 使う場所は、今回はフォノイコライザーのC-27>C-2800間である。

 が、確かにこれがかなり音が変わる。機材の種類がまったく変わった程ではないが、それでも機材の音作りの「仕上げ」が変わる位の差はあるので多少考え込んでしまう。

 これはアナログだから変化が大きいのか、それとも、今回はたまたま好みの路線に近い、または変化量が大きいケーブルに出会ったからなのか、。

 こうなると、もっと大きく音が変わるケーブルもあるかもしれない。

 よく考えると、内蔵型のフォノイコライザーAD-290の内部配線パターンの素材を変えれば、当然音は変わってしまうだろう。こうなると、機種が変わるというか、モデルチェンジと称する位の音の違いには成り得る。

 と言うことは、ケーブルの方で音をかなり変化させることが出来れば、これは自分の好みを出すためにはもっと突っ込んでも良いのではないか?と考えるようになったのである。

 例えば、C-27の音は、AD-290に比べると分解能は上がるが、音像は全面に出てくるというか、やや大きく展開する。また、高域の音色のキャラクターそのものは、先端までのキレ込みの繊細さはAD-290を上回るが、多少品の良い優しい方に振る。輪郭の線が鋭くハッキリした感じとは違う超微粒子的な優しいフォーカス感だ。これはこれでAD-290やC-280Vにない良さなので好きなのだが、もう少しハードな面を出したいという欲求はある。

 そこで、ケーブルで少し味付けをしてみたいのだ。

 ただ、問題はその値段。例えば、今回の905シルバーリファレンスは、1mペアで6万円を超えるのだ。ウチの6N単線自作ケーブルは、超豪華仕様で作っても2万4千円程度。

 では、これがどれぐらいの差があるか?と言われれば、なかなか感想が難しい。確かに市販品はよく考えて音を作ってあると感じる部分はある。細かい部分がよく練られているというか、ヒヤリングで決めているのだと感じる部分があるのだ。高域の先端に微妙にアクセントがあって、上手く楽器の高域を輝かしい音色に表現する。低域はやや柔らかいが、どっしりとした安定感も上手く表現している。

 が、それでは6N単線自作ケーブルが聴き劣りするか?と言われれば、これは否である。ある人に言わせれば、むしろ、高級ケーブルを鼻で笑うかのような音が出るのも確かなのである。

 単線らしいハードな音調だが、単線らしからぬ繊細感も併せ持つ繊細微妙な部分も持っている。

 ただ、細部の一部だけ弄りたい、となると、これはどうやっていいか分からないのは自作のケーブルの限界。

 そうなると市販品をもう少し試してみたいが、では何を選んだら良いのだ!?

 個人的に、905シルバーリファレンスの音調は、嫌いではない。高域はちょっとハイ上がりだ低域がどっしりしているのでバランスの取れた明るい音で悪くない。これでもう一息の締まり感、堅さを表現出来るケーブル、なんてものはどうやって探せば良いのだろうか・・・・

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